Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

井上陽水

井上陽水(JPN)

#104 / 断絶 / 1972

★★★★★

井上陽水 断絶 (320x318)

ギターに興味を持ち始めたのは中学3年生の部活を引退したとき。それまでむさ苦しかった運動部の連中が挙って色気づく季節。そんな中ギターを選んだのは、すでにギターを弾くことができた同級生のT君の影響でした。というか元をたどればそのTの兄貴(ほどなく高校の先輩となるT爺)なんだけれど。中学の何らかのイベントで弾き語りをしていたのが衝撃的だった。何しろ田舎だったしね、ギターを弾けるってだけで一目置かれる時代だったな。そもそも陽水とBOB DYLANはこのT兄弟ラインから聴くようになったのさ。洋楽アイドルバンド(KISSやQUEEN)は単純に好きで聴き始めた(高校でバンドを組むことになるとは思ってなかった)けど、フォークソングはギターを弾くために聴き始めた気がする。たぶんそれまでは、泉谷しげるとかなぎらけんいちの面白ソングくらいしか知らなかったよね。あと“金太の大冒険”とか。陽水のコピーと言っても「完コピ」ではなく専ら簡易コードバージョンで弾いてただけでした。それでもギターを弾き始めたばかりだから、変なコードが出てくると苦戦してましたな…(つづく)
井上陽水(あきみ)。中3で”プリーズ・プリーズ・ミー”に感染したビートルズ狂。浪人時代に聴いたフォークルの”帰って来たヨッパライ”に触発されてギターを始める。CBSソニーよりアンドレ・カンドレとして”カンドレ・マンドレ/終わりがないのは”(演奏:六文銭、編曲:小室等)でデビュー。第2弾”ビューティフル・ワンダフル・バーズ/闇の中で”、第3弾”花にさえ、鳥にさえ/さあ、おぬぎ”(なんとフォークルの松山猛と加藤和彦が楽曲提供)、すべて不発に終わるも、この時期に小室を筆頭に、六文銭のギタリスト(山崎ハコの夫)、星勝(ザ・モップス)、来生たかお、忌野清志郎(RCサクセション)らと知り合う。空白の1年を経てポリドールに移籍、井上陽水として”人生が二度あれば”で再デビュー。同年リリースされたデビューアルバムが「断絶」というわけ。作詞・作曲は陽水、編曲は星勝が担当しました。参加ミュージシャンは、エレキギターの星勝およびモップスのリズム隊、来生、深町純、ゴールデン・カップスの鍵盤ほか。さすがに代表曲のオンパレードですね。”愛は君/あこがれ”(リリースは94年)、1stシングル”人生が二度あれば/断絶”、2ndシングル”傘がない/感謝知らずの女”のシングルコンビに、”もしも明日が晴れなら”、”小さな手”、”ハトが泣いている”、”白い船”、”限りない欲望”、”家へお帰り”。すべてが懐かしい。



#105 / 陽水Ⅱセンチメンタル / 1972

★★★★★

井上陽水 センチメンタルⅡ (320x315)

最初に買ったフォーク・ギターは通販で、確か「アグネス」という商品名だった気がしますが、これがどうにもこうにもひどい代物でした。現存しないゆえ記憶だけが頼りだけどね、ショートスケールで、材は全体的にベニア板みたいで、チューニングもままならない。ペグを回すとミシミシ音がするし、まあそれでもチューニングを合わせられればいいのだが…とにかく合わなかったね。5弦を合わせ、4弦を合わせる、すると5弦が狂ってる。再度5弦を合わせても、今度は4弦が狂ってる、永久機関が完成してたよ。ロック式じゃねえっつーの。楽器はまずチューニングありき、初心者にはキツイ体験でした。間もなくYAMAHAの2万円の機種を1万円で買って…なんだよ、チューニング簡単じゃんか、みたいな…(つづく)
さて、「断絶」と同年12月にリリースされた2ndアルバムです。参加メンバーは星、深町、高中正義(ベースとして)、安田裕美(六文銭のギター)、シンガーズ・スリーなど。こちらも有名曲ばかりです。今作からのシングルカットはなく、どうやらシングル曲は別枠で考え始めたか。この溢れる才能の迸りが全盛期を物語っているのですが、この時期の音源を収集したいファンにとって後々厄介なことになるのでした。それがアルバム未収録問題でありシングル別バージョン問題ですね。今作収録曲は、”つめたい部屋の世界地図”、”あどけない君のしぐさ”、”東へ西へ”、”かんかん照り”、”白いカーネーション”、”夜のバス”、”神無月にかこまれて”、”夏まつり”、”紙飛行機”、”たいくつ”、”能古島の片想い”、”帰郷(危篤電報を受け取って)”の12曲。どれも素人コピーで弾き語らせて頂きました。総合力では前作を上回る出来でしょうか。



#106 / 氷の世界 / 1973

★★★★★

井上陽水 氷の世界 (320x320)

高校入学後もしばらくは、当初の目標どおりフォークをやってました。T爺が所属してるってこともあり、フォーク部なる団体に一応入ってみた。縁あって「演劇部」にも所属。ところがだ、バンドばかりでフォークをやってるのはT爺くらいしかいない。ほぼバンドばかりなんだよ。T君の兄貴がT爺と呼ばれるようになったのは高校入学後であり、今思えば、ほぼ一人で時代遅れのフォークを演ってたからに違いない。結局フォーク部では数日過ごしただけで、同じクラスのT君(Tばかりで申し訳ない。区別するならT谷パイセンとT田くん)とフォークデュオなんぞを細々とやってたところへ「ロック愛好会」に誘われるわけ。師匠とは同じクラスだったけど、群馬から越県して通っていた一派だったから全く接点がなく、入学当初はほぼ喋らなかったと思う。ただ教室の後ろにエレキのハードケースを置いていたのが気になってはいた。まあそれが後に自分のところにまわってくるGRECO EG-900なんだけどね。どのタイミングで話すようになったのか確たる記憶はないのだが…とにかく誘われたんだね。フォークで歌ってたからなんだろうな…(つづく)
「センチメンタル」から今作までの間に3rdシングル”夢の中へ(イントロのエレキギターは高中正義か?)/いつのまにか少女は”(17位)、4thシングル”心もよう/帰れない二人(忌野清志郎との共作)”(7位)と、「陽水ライヴ もどり道」がリリースされました。思惑通り?シングルヒットで人気が急上昇、それを不動にした3rdアルバム「氷の世界」の登場です。100週以上ベスト10圏内に留まり(74年75年ともに年間1位獲得)、日本レコード史上初のLP売り上げ100万枚突破、メガヒットアルバムになりました。当時としては珍しかったロンドン・レコーディングで、参加メンバーも現地ミュージシャンを起用。後にIAN GILLAN BANDにする人や、ROLLING STONESの”悲しみのアンジー”でストリングアレンジを担当した人が含まれているらしいよ。日本人ミュージシャンだと、村上秀一、高中正義、細野晴臣、深町純らが参加。収録曲は、前出4thシングルAB面ほか、”あかずの踏切”、”はじまり”、”チエちゃん”、”氷の世界”、”白い一日”(作詞:小椋佳)、”自己嫌悪”、”待ちぼうけ”(清志郎との共作)、”桜三月散歩道”、”Fun”、”小春おばさん”、”おやすみ”、以上13曲。今回もロックとフォークの塩梅がいいね。加えて、清志郎との”帰れない二人”、”待ちぼうけ”での洒落たメロ、小椋作詞”白い一日”の世界観、長谷邦夫作詞”桜三月散歩道”における印象的なモノローグなど、外部の人たちが関わった曲が、どれもいい味を出している。ジャケで陽水が弾いているのは清志郎のギターだそうです。



#107 / 二色の独楽 / 1974

★★★★★

井上陽水 二色の独楽 (316x320)

BOW WOWのコピーなんだけ、どヴォーカルやらない?と言ってきたのが師匠だったか2ndギタリストのA君だったかハッキリしないのだが、とにかくそれがきっかけで高校~大学~その後とロック三昧な日々に突入することになったわけです。長々と個人的音楽史を語って参りましたが…つまり、すべての始まりは陽水といっても過言ではない、ということです。世代がもうチョイ上だと岡林信康とか、同世代でも吉田拓郎とかいろいろあるんだけど、強いて言うなら私は陽水派。ギターを弾き始めていなければバンドに入ることもなかったわけですよ。まあ人生そういうものだね。今思えばってことの積み重ねで成り立っているから面白い。やっぱり年に何回かは同級生に会って昔話に花を咲かせたいね。曖昧になってる記憶を補完し合ってるうちに「そうだったのか!」ということがあったりすると、一瞬でも青春時代に戻った気がする。失われた記憶のピース探しだね。(おわり)
5thシングル”闇夜の国から/いつもと違った春”をはさんでの4thアルバムです。前回がロンドンで今回はLA、2作続けての海外レコーディングとなりました。参加ミュージシャンは、レイ・パーカーJr.とか、スワンプロック界を代表するスライド・ギターの名手とか、フィル・スペクターのアレンジャーなど。収録曲は、6thシングル曲になった”夕立/ゼンマイじかけのカブト虫”に同7thの”御免/旅から旅”、97年に映画の主題歌に使われたことで38thシングルとなった”太陽の町/眠りにさそわれ”他、”Happy Birthday”、”月が笑う”、”二色の独楽”、”君と僕のブルース”、”野イチゴ”、”ロンドン急行”(かまやつひろしに楽曲提供)。前作に比べるとさすがにトーンダウンした気もしますが、”夕立”における「バーフ、バーフ」(笑)は語り草になってるし、”月が笑う”の歌詞は大好きだし、”旅から旅”の歌詞のしつこさはインパクトは絶大でした。今思えば、まだまだ陽水史の序盤戦だったのね。



#108 / 招待状のないショー / 1976

★★★★★

井上陽水 招待状のないショー (320x316)

CD時代になって「断絶」「陽水Ⅱセンチメンタル」「氷の世界」「二色の独楽」は4枚組の廉価版を購入したのね。値段は書いてないけど1987年の復刻版とのこと。新星堂でみつけて即買いしました。これを手に入れるまでは、T君に録ってもらったカセットテープやエアチェック音源を聴いてました。ベスト盤「GOOD PAGES」、レアな「陽水生誕」、ライブ盤「もどり道」あたりを、まんべんなく録ってくれてね、有難かったよ。当時は、スコアというほどのモノではなく、歌詞とギターコードが載ってるだけの安価な歌本がたくさん出版されていて、大変お世話になった「ソングノート」には、上記4枚も、シングル曲も、この5thの曲も、すべて載っていました。いい時代でしたね。根本的にミュージシャンの数が少なかったってのもあるけれど、「〇〇のコード譜がほしい」と思ってレコード屋さんや楽器屋さんに出掛けると、メジャーどころはたいていあったな。「ソングノート」シリーズは他にも何冊か買ったはず(南こうせつとか)ですが、手元に残っているのは陽水のみ。というわけで陽水5連発レビュー、前出「GOOD PAGES」(ベスト盤。シングル曲”闇夜の国から/いつもと違った春”と”夢の中へ/いつのまにか少女は”を収録)と、「陽水生誕」(アンドレ・カンドレ時代のシングル3枚×AB面、その他デモ音源や、モップスとのライブ音源を収録した必聴盤)を挟んでの5thアルバムです。前年に設立されたフォーライフレコードからリリースされた最初の作品。参加ミュージシャンは多数、主だった人を挙げると、矢野顕子、ポンタ秀一、後藤次利、高中正義、深町純、はっぴいえんどやムーン・ライダースのメンバーなど。これまでとは異なる雰囲気を醸す作品ですが、コレがクセになる系でね、個人的にはすこぶる気に入っている。収録曲は、8thシングル”青空、ひとりきり”(B面の”Flight”はアルバム未収録)、同9thシングル”Good, Good-Bye”(これまたB面曲”子供への唄”がアルバム未収録で実に厄介)、”招待状のないショー”、”枕詞”、”Summer”、”曲り角”、”今年は”、”水無月の夜”、”坂道”(作詞:小椋佳)、”口笛”、”I氏の結婚”、”もう…”、”結詞(むすびことば)”。短いタイトルが多いね。”Summer”や”I氏の結婚”など南国ムード漂う楽曲が新機軸でしょうか。男前ヴォイスが炸裂しております。ところでI氏って自分の事なの? ハワイで挙式?? 石川セリさんと結婚したのは77年だから想像で??? いずれにせよ素敵です。



#450 / もどり道 / 1973

★★★★★

井上陽水 もどり道 (320x316)

代表曲目白押しの実況録音盤。
未だ現役なのは実に喜ばしいことだけど、ニューミュージックを歌う陽水にほぼ興味は無いのね。
この時代は基本フォークギターで弾き語り。
バックバンドとのフォークロック路線もロックスピリッツがあって良い。
曲間の語りは声が小さすぎてヴォリューム上げないと聞こえないけど、これまたこの時代の陽水らしく微笑ましいのでした。
陽水のライブはコレで決まりだ!







#547 / 東京ワシントンクラブ / 1976

★★★★★

井上陽水 東京ワシントンクラブ (313x320)

録音してもらったカセットテープすら残ってないのが残念。CD化を熱望します!どうしてもダメなら中古レコードを買うからCD化しないなら「しない!」と誰か断言してほしい。1曲目「氷の世界」のイントロは「迷信」がヒントになり3曲目「御免」は三茶のアパートに友だちが来た時の歌で4曲目「小春おばさん」の正体はみどりおばさんだそうで6曲目「東京ワシントンクラブ」は宅録で8曲目「子供への唄」はほとんど記憶がなく9曲目「心もよう」はもともとベッツィ&クリスのために書いた曲…付き合ってた女性のことを歌った実話だそうで11曲目「夜のバス」はそのまんま帰宅途中のバスの中で作ったそうです。5曲目「あかずの踏切'76」は第3のヴァージョンで素敵。個人的には一番好きだな。4曲目5曲目(6曲目)以外はliveという変則盤でした。6曲目の歌詞ニューヨーク、ペキン、パリ、チリはPUFFY誕生でペキン、ベルリン、ダブリン、リベリアに生まれ変わった!?



#700 / 陽水生誕 / 1975

★★★★★

井上陽水 陽水生誕 (320x320)

帯にあるようにアンドレカンドレ~井上陽水という時代に焦点を当てた貴重盤にして個人的にも懐かしさ大爆発音源です。勘違いを招くタイトルですがデビューアルバムじゃありませんよ。インディーズ盤で1か月くらいしか店頭になかったらしいけど、熱心な陽水ファンである友人の兄(戸谷爺)は当然の如く購入しており、カセットテープに録音してもらって聴きまくることができたのでした。フォークギターを弾き始めた頃でもあったのでとにかくよく聴いたね。歌詞とギターコードのみの本(スコアと呼べる代物ではない安価な歌本「ちなみに当時買ったうちの1冊は、ドレミ楽譜出版社 ソングノート 昭和52年9月5日発行」がアーチスト単位で当時の楽器屋さんでは普通に売られてました)を買ってほぼ全曲練習したからよ~く覚えてます。陽水本人はリリースを承諾していなかったらしいので今後もCD化は無いだろうと思いカセット音源を一応MP3にしました。(後にオークションでレコードを落札)収録内容はA面がアンドレカンドレの曲。B面には隠れ名曲の“窓を開けろ”を筆頭にギター1本の“神無月にかこまれて”などバージョン違いの既発曲(今で言うところのデモVer.に近く歌詞も違うのね)とビートルズのカバー(要らなかった!)を含むライブ音源という変則的な構成になっております。



#777 / GOOD PAGES / 1975

★★★★★

井上陽水 good pages (320x320)

シングル曲の“闇夜の国から/いつもと違った春”と同じく“夢の中へ/いつのまにか少女は”の4曲+『断絶』と『センチメンタル』から選曲された8曲で編集されたフォーライフ移籍の節目となる初ベストアルバムです。未CD化のはずですが…今後もCD化は無いでしょうな。今では何らかの形で聴くことができる音源ばかりだしね。ちなみに陽水本人がこの頃の音源CD化を拒絶している節もあるのね。過去に無許可でリリースされた苦い経験がそうさせるのか!? その無許可発売速攻回収の『陽水生誕』とか『東京ワシントンクラブ』とかCD化を熱望するファンは多いのに。そろそろいいじゃないすか陽水先生!さて、陽水に入れ込んでいたのは大麻事件前の4曲EPまで。“夏願望”とか“子供への唄”が入ってるやつね。別にマリファナ云々で遠ざかった訳じゃないよ。陽水の音楽性が変わったことも原因のひとつではあるけど…単純に自分の音楽の嗜好がハードロックに移行したからなんだね。まあ全ては「ヤングジョッキー」の影響ですよ。当時のハードロックはそりゃあもう魅力的だった!



#901 / GOLDEN BEST / 1999

★★★★★

井上陽水 golden best (320x320)

もちろん古い曲目当てで買ったものではありません。LPとCD合わせてアンドレ・カンドレ時代から「招待状のないショー」まで持ってるからね。ライブ盤やベスト盤や「東京ワシントンクラブ」のような変則盤も。がっつり聴いた陽水はそこまでなのさ。そこまでが好きなんだよ。だから、その後のヒット曲及び数少ない知ってる曲目当てに購入したのがコレ。しかも中古盤の値下がりを待ってからの…。2枚組だよ。有名曲やシングル曲でお腹一杯です。ほぼ聴いていない時代の曲が網羅されててありがたいね。CMなんかでもよく使われてるからサビメロは知ってるけどフルコーラスで聴くのは初めてってのが多い。“最後のニュース”はずっと聴きたかった。好きな時代の、テープから煙が出るくらい聴いた時代の曲がこれら新しめの曲に混じっているのが意外と新鮮だったりする。終盤に登場する“帰れない二人”と“人生が二度あれば”は最高だね。



#902 / GOLDEN BAD / 2000

★★★★

井上陽水 golden bad (274x320)

シングルB面やアルバム曲の裏ベスト。もちろん「GOLDEN BEST」と同時購入ですな。ご覧のとおりジャケも「GOLDEN…」の反転写真を使用。タイトルに偽りなし(笑)のなかなかBADな内容だぜ!ふざけた感じの作品が選ばれてるね。陽水の逮捕があり…いつの間にかニューミュージックに括られて…時期を同じくしてなんとなく聴かなくなったんだな~。お得意の言葉遊びにも限度があるんじゃないかと。“ジェラシー”がリーダートラックの「あやしい夜をまって」に収録されていた“My House”と“Yellow Night”だけは懐かしかった。たまたまエアチェックして知っていた2曲でよく聴いてました。想い出はさておき曲自体もインパクトがあって良い出来だと思います。この2曲があったからなんとか★4つ。



#1382 / シングル・コレクション / 1987

★★★★★

井上陽水 シングルコレクション (320x320)

フォーライフ設立前のポリドール時代(72年~75年)の全シングルをまとめたベスト盤です。ありがたいのはアルバム未収録の“夢の中へ”と“いつのまにか少女は”と“闇夜の国から”と“いつもと違った春”の4曲ということになる。今では様々なベスト盤が出てるのでその気になれば聴けるものばかりだけどね、リリース順に聴けるのは結構楽しめる。この時代は元モップスの星勝が13曲で編曲を担当。ザ・ピーナッツの“情熱の砂漠”やRCサクセションの“スローバラード”も手掛けた人です。あらためて聴いてみると、定番中の定番だったりする“夢の中へ”のアコギのかっこよさとか、あまり注目していなかった“旅から旅”の歌詞の有り得ないほどのしつこさ(笑)とか、再発見することが少なからずあって面白い。個人的には10枚目のマキシシングル「夏願望」までを、レーベルの垣根を越えて収録してくれたら究極のシングルコレクションだったけどね。「夏願望」を全曲収録したシングルベストを願望します。



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