Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

泉谷しげる

泉谷しげる(JPN)

#101 / 光と影 / 1973

★★★★★★★★

泉谷しげる 光と影3 (320x320)

記憶が確かなら…最初に買ったLPはQUEENの「オペラ座の夜」とコレだったはず。レコード屋さんにあったのは、オリジナル音源損失のため差し替えありのフォーライフ盤でした。もっとも当時はオリジナルのエレック盤など知る由もなかったわけで、何の迷いもなく手に取ったけど。ちなみに両盤の違いは以下のとおり。①エレック盤に収録されていた三保敬太郎(「11PM」のタイトル曲の作曲者)の”序曲”と”終曲”、および”個人的理由”が収録されていない。②”ひとりあるき”と”国旗はためく下に”は別音源。③曲順を変更。これだけ違うとね、やっぱどちらも聴きたくなるでしょ。泉谷しげるに関しては、リアルタイム世代よりちょい下になるので、友だちのお兄ちゃんたちが聴いてた面白い音楽(いわゆる発売禁止モノ)という括りでした。ゆえに“おー脳”収録の本作を手にしたと思われます。いかに田舎のレコード店とはいえ、他にも数枚は店頭にあったはずだからね。思い入れの強い作品ゆえ、もちろん後にCDも購入してます。フォーライフ盤もエレック盤も購入いたしました。想い出云々を抜きにすれば「黄金狂時代」(イエローとラストショウを従えたエレック時代の最終作5th)の方が好きかもしれませんが、想い出はアルバムのクオリティをも凌駕するということで。今作では加藤和彦や中川イサトがアレンジを担当し、サディスティック・ミカ・バンド(つまり高中正義と高橋幸宏)、中川イサト、生田敬太郎、水谷公生他が演奏に参加しています。てことは「おー脳♪」の女声コーラスはミカさんなのか?アコギが目立つ“老人革命の唄”は中川イサトでしょうね。フォーライフ盤では結果的にエンディング曲になった“国旗はためく下に”の熱唱はすばらしい。泉谷しげるの全盛期はこの時期ってことで間違いない。“ブルースを唄わないで”と“春のからっ風”はコピーしました。やっぱ想い出多いな。ジャケはしげるちゃん作。



#188 / 黄金狂時代 / 1974

★★★★★★★

泉谷しげる 黄金狂時代 (320x319)

「光と影」ともどもよく聴いた作品。エレック盤はアナログで、フォーライフ盤はCDでそれぞれ所有している名盤5thアルバムです。ちなみに掲載ジャケはエレック盤。レコードは元々師匠の物で、格安で譲り受けたか、もしくは何か他のレコードと交換したと思われる。エレック時代最後の作品になります。バックバンドが前作のミカ・バンドからラストショー(3曲はジョニー吉長のイエローというバンド)に交替してロック色の強い作品に仕上がりました。”暗闇街丑松通”や”人情夜曲”などのフォークソングも残しつつ、前作「光と影」よりバンド感が増しているところがいいね。バックバンドを超える貢献度。イエローが演奏しているのは“眠れない夜”、“火の鳥”、“Dのロック”で、概ね同系統の曲調と言えなくもない。同時にこれらがアルバムの代表曲にもなっています。でもね、個人的にはイチオシ曲の“摩天楼”、軽快なバンジョーが楽しい”懐かしい人”、ぶっ飛んだ歌詞の“明日のヒマ人”といった、ラストショー絡みの曲の方が好きだな。キーパーソンは間違いなく村上律(中川イサトとコンビを組んでいた人)、スチール・ギター、バンジョー、アコギを担当しており、これらの楽器がアルバムの肝になっている。その他、歌詞が染みる“北の詩人”もしげるちゃんの真骨頂だし、インストの“溶岩道路RAG”(ラストショーのオリジナル曲でしげるちゃん一切関係なし笑)もいい。パーソナルな思い入れが絡むと「光と影」に軍配を上げざるを得ないのですが、内容はやはりこちらの方が上です。全盛期かもしれないね。しげるちゃんは「春夏秋冬」等のフォーク路線も当然アリなんだけど、上手いというより雰囲気や勢い重視(笑)だから、自身のキャラクターと相俟って、ロック系こそが本来の持ち味という気がする。同時期、陽水も拓郎もそっち系のアルバムを発表してるよね。というか突き詰めれば結局この流れはBOB DYLAN(フォークの神様だよ)から始まってるんだけど。「時代は変わる」だね。ちなみにこの後、小室(TKではない)、拓郎、陽水とともに、フォーライフを設立するのでした。



#396 / 家族 / 1976

★★★★★

泉谷しげる 家族 (300x300)

“野良犬”や“少年A”を含む6th。フォーキーな要素が多く残ってるのはこのアルバムまで。次からはフォークロックに移行する過渡期の作品だから貴重なのね。決してフォークロックが悪いと言ってるんじゃありませんぞ。そういう時代だったのさ。実際、このあと次々に繰り出される『光石の巨人』『'80のバラッド』『都会のランナー』『オールナイトライブ』は全部好きだよ。同時期にドラマ「吉展ちゃん事件」とか映画「ええじゃないか」を機に役者づいてきてからは…めっきり聴かなくなってしまいました。『ええじゃないか』のシングルを買ったのが最後だったかもしれない。時として「夢を壊すは、有難き家族♪」なのだね。



#492 / 春夏秋冬 / 1972

★★★★★

泉谷しげる 春夏秋冬 (300x300)

“地球がとっても青いから”や“ねどこのせれなあで”や“黒いカバン”や“街はぱれえど”など代表曲多数収録の2nd。外せないよね~。
最初に買ったLPが「光と影」だったのは偶然で地元のレコード屋にそれしかなかっただけのこと。もしコレが置いてあったら…それでも“おー脳”を選んだのか15歳のオレ!?











#607 / ライブ!!泉谷~王様たちの夜~ / 1975

★★★★★

泉谷しげる 王様たちの夜 (316x320)

大学受験のどさくさでLPを購入しました。日大かどこかだったと思うけどそれがどこの校舎だったかどこの駅で降りたのか全く記憶にない。たぶん都内だったと思うんだけど辺鄙な所だったような気もする。下見に行ったくらいだから。で偶然見つけたレコード屋に寄ったらコレがあって試験当日にまた寄って買ったのでした。選曲を含め最高のライブ盤だと思います。満足の2枚組っす。









#701 / 地球はお祭りさわぎ / 1972

★★★★★

泉谷しげる 地球はお祭り騒ぎ 2 (320x316)

名曲“つなひき”や“ヒマ人クラブ”を収録した3rdです。個人的には“巨人はゆりかごで眠る”の歌詞が好きだな~。基本はフォークソングだけど“大通りを横切って”のギター(高中正義?)の盛り上げ方など後々のフォークロック要素も垣間見えますよ。
例によってエレック盤とフォーライフ盤、2種類のジャケが存在するわけですが…
今回はフォーライフ盤で。ウチにあるのがコレだから。







#764 / '80のバラッド / 1978

★★★★

泉谷しげる '80のバラッド (320x301)

加藤和彦プロデュースで洗練されたnew泉谷作品。
ミッドテンポの“翼なき野郎ども”と“デトロイト・ポーカー”がハイライトだと思います。レコーディング方法も違うんじゃないかと思えるほど図抜けてるね。両曲とも気合が漲っていますが特に後者ではデスヴォイスと言っていいくらいの歌唱を披露してます。ライブ1本終了直後にレコーディングしたみたいになってる。加藤氏のリクエストなのでしょうか。「一旦声を潰してから録ってみましょうか!」みたいな。ハードボイルドな歌詞もいいね。あとは“裸の街”かな。これはリバーブが深めにかかったヴォーカルが新鮮。



#889 / 光石の巨人 / 1977

★★★★★

泉谷しげる 光石の巨人 (320x316)

数え間違っていなければ7thでしょうか。ロックな名作「黄金狂時代」とは比べるべくもなくそれほど思い入れのないアルバムだけど良いです。作った本人もテキトーにやってるでしょって感じの軽快で能天気な曲が逆に素敵です。アルバム中盤に連発する”決定!ホンキー・ふりかけ・トンク“と”電光石火に銀の靴”はライブの記憶が鮮明。テレビで放映してた憂歌団とのジョイントライブをたまたま見かけて慌てて録音したんだね。(一応MP3ファイルにしました)泉谷のバンジョーのチューニングが演奏中に狂っても「まあいいや」と言って続けてしまう伝説のライブだよ。この曲を演ってたってことは放映も77年か78年くらいだったのでしょうね。



#1132 / ええじゃないか / 1981

★★★★

泉谷しげる ええじゃないか (319x320)

自ら主演した今村昌平の映画のタイトル曲です。当時レコード買いました。泉谷的ロック炸裂の元気一杯な曲です。しかし…コレ以降の作品はすっかり聴かなくなってしまいましたね。泉谷しげるに関しては最後の想い出と言えるかも。映画も観ているはずなんだけど、ほとんど覚えてないな。最後泉谷が撃たれてたよね。ストーリーはさておき、トグソと哲也がエキストラとして出演したってエピソードが思い出される作品です。豪華キャストを間近に見た感想をたくさん聞かせてもらったっけ。泉谷をはじめ、桃井かおり、緒方拳、山さん、草刈正雄、火野正平、倍賞美津子、田中裕子、倉田保昭、伴淳三郎…あたりが話題に上ったかな。以来哲也はすっかり泉谷しげるのファンになり当時絶賛発売中の「オールナイトライブ」を買ってたね。当然それを借りまして、代わりに「光と影」や「黄金狂時代」を録ってあげたと記憶している。未購入ですがコレが収録されているベスト盤があります。個人的にはこの1曲のために買うのもアリなんだけど…やっぱシングル持ってるからいいかな(笑)



#1364 / イーストからの熱い風 / 1976

★★★★

泉谷しげる イーストからの熱い風 (318x320)

数ある名演ライブの中にあって微妙な作品。「家族」をリリースした年に単身アメリカに乗り込んだ際の実況録音盤です。会場はハリウッドのトルバドール。バンドを従えて無いってトコが無謀だったかな。アコギ及びフルアコ?のみで頑張ってる様子がちょいと痛々しい。アメリカ人にはウケるのかもしれないが、得意の八百屋のおっさん声が痛々しさに拍車をかけてる。セットリストはフォークとロックの混合路線。フォーク部門の“野良犬”や“ねどこのせれなあで”や“春夏秋冬”なんかはいいんだが、やっぱりロック系の曲はエレキ1本だと辛い。おそらくこの後、憂歌団とのジョイントライブがテレビで放映されたんだけども、それは良かった。今作に収録されている“フリキレフリ”や“コノママロック”も披露してますが、バンド演奏によってしっかりアップグレードされてたよ。あのライブは熱かったな。できればこの布陣で殴り込んでほしかった。どこの局だったかなんてもちろん覚えてないけど、再放送してくれないかな?



#1535 / Day By Day / 1991

★★★★

泉谷しげる Day By Day (320x318)

多くのベスト盤がある中、コレはなかなかいいと思ったよ。ただし初心者向けのベストではございません。しげるちゃんに限らず、当時のフォーク・シンガーには、同一曲の別バージョンがよくあったりする。ライブVer.は別としてシングルVer.とかだね。それが本人によるアコギだけの演奏となれば速攻でレコーディングできただろうし、たとえデモ音源レベルだとしても素朴な味わいがあったりして捨て難いヴァージョンがある。中には完成形を上回るケースも。そういうレア音源を追いかけ始めると色んな所に分散して収録されているから厄介だ。そんな音源を比較的多めに含むベスト盤がこちら。個人的にいちばん有難かったのは、未聴だった西岡たかしとのスプリット・アルバム「ともだち始め」収録曲でしょうか。特に“陽が沈むころに”の木琴?は斬新でした(笑) シングルB面だった“乱、乱、乱」もよかったね。そして個人的名盤「クリスマス」収録の”冬を走る君“と”PA!PA!PA!“がチョイスされた事も驚きでした。



#1867 / IZUMIYA-SELF COVERS / 1988

★★★★

泉谷しげる self covers

2021年3月9日、村上ポンタ秀一が亡くなりました。レコーディング数14,000曲超のセッションドラマー。というわけで今回は個人的に馴染みのあるLOSER(ポンタ、吉田健、仲井戸麗市、下山淳)として参加した泉谷しげるのセルフカバー・アルバムをチョイス。ゲストに鮎川誠、忌野清志郎、金子マリほか。“春夏秋冬”はU2のような仕上がりが新感覚。“Dのロック”と“行きずりのブルース”のテイストはイマイチ。”火の鳥”も然り。ライブ向きではあるけれどアレンジがなんかダサい。特に歌メロがどうにもクソつまらない。演歌歌手が語尾をちょっと変えて歌ったり、ロングトーンにしすぎて次の小節が出遅れたりするあの感覚。もしくは狩野英孝による“翼をください”アレンジを想起させる痛々しさ。オリジナルに忠実なメロだとNEWヴァージョンには合わないのか。そもそも声が出てないのが厳しいな。だったら”春夏秋冬”だけで良かったよと感じる中、「‘80のバラッド」と「都会のランナー」からの楽曲はイケてる。そもそもがバンドを意識したアルバムだったからアレンジも最小限に抑えられたのね。結論:LOSERに罪は無し。シンプルにしげるちゃんの力不足(笑)



#1927 / オールナイトライブ / 1980

★★★★

泉谷しげる オールナイトライブ

高校の同級生で映像関係の仕事をしている友人がいる。彼が映画「ええじゃないか」のエキストラとして参加した際、しげるちゃんを見て惚れ込んだらしい。で購入したのがこのライブアルバムというわけ。当然借りて録音。その友人を含む同級生たち10名程度と、車2台+オートバイで草津方面へとキャンプに行った際、道中このテープとUFOの「STRANGERS IN THE NIGHT」を交互に聴いていた記憶がある。個人的にしげるちゃんを聴いたのはこの頃まで。スタジオアルバムだと「都会のランナー」、シングルは「ええじゃないか」、ライブなら今作あたり。その後は「下郎参上」とか「ベースメント・テープス」とかベストアルバムとか、何枚か聴いた程度。先述の通りこの盤は想い出込みゆえ、この星の数です。内容はこれ以前のライブと比較するとそれほどでもないかな。バックバンドはニューウェーブ志向のBANANA。残念ながらLOSERではない。吉田建と中西康晴はいるのだが…ギターがちょっとね。総じて迫力不足だ。オープニング曲のギターの音色は特にショボい。しげるちゃんの声は出てる。楽曲も、中盤の旧作バンドアレンジがイマイチで、しげるちゃんの歌い方もダサい。この方が声が出しやすいのかな。オープニング3曲「翼なき野郎ども」「デトロイト・ポーカー」「俺の女」、エンディングの「褐色のセールスマン」「裸の街」は、元来バンド編成による直近のスタジオ作2枚からの選曲なので問題なし。



#2143 / 泉谷しげるライブ サブ・トータル / 1978

★★★★

泉谷しげるライブ サブ・トータル

リリースは78年ですが、73年中野サンプラザでの音源を収録した2枚組実況録音盤です。収録日が4rdアルバム「光と影」発売の3日前、要するに、まだデビューから数年しか経過しておらず、そこから20曲だから自然とバラつきの少ない選曲になっている。リリース直前とあって「光と影」収録曲が多いのがいいね。アコースティックサイドではしげるちゃんのつまらない話(当時の様子が窺い知れる点では貴重)が曲と同じくらいの尺で収録されていますが、CDではトラックを飛ばすと歌から始まるのでご安心ください。”ブルースを唄わないで”あたりから中川イサトが参加。”老人革命の唄”がハイライトでしょうか。バンドサイドでは高中正義を含むバンドが登場。再び弾き語り(と言えるかどうか…”黒いカバン”や”戦争小唄”だからね)を挟んで”国旗はためく下に”で大団円を迎えます。そしてアンコール”里帰り”という大まかな流れ。そもそもしげるちゃんは、歌もギターも上手くない。キャラクターで乗り切ってきた人だからファンにとっては関係なかろうが、やはり他のライブ盤と比べると拙い点が多いかな。特に「光と影」収録曲に関して、当時の新曲とはいえ練習不足を露呈してしまった。好きな作品だけに余計に気になっちゃうね。例の如くエレック盤(唄の市番外編)とフォーライフ盤(幻のライブ傑作集)ではジャケが違う。掲載させて頂いたのはリアルタイムだったフォーライフ盤です。



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