ザ・モップス
ザ・モップス(JPN)
#1507 / Mops 2001 millennium+1 BEST / 2001
★★★★

鈴木ヒロミツ(2007年60歳で没)と星勝が在籍し、60年代終盤にGSの流れから登場したサイケロックバンドです。所属していたホリプロの社長がサイケ推しだったらしい。ハードロック以前のハードな楽曲における鈴木のヴォーカルは、つのだひろほど黒っぽくはなく上手くもないが骨太でなかなか良い。“朝まで待てない”や吉田拓郎の“たどりついたらいつも雨ふり”や“御意見無用(いいじゃないか)”なんかはピッタリだと思う。“すずきひろみつの気楽に行こう”は例のモービルCMソングのリメイク。マイク真木の楽曲を、出演していた鈴木が歌っています。「車はガソリンで動くのです」世代(笑)としてはCMバージョンに軍配を上げますが、キャストが歌ってるんだからまあ仕方ない。井上陽水の楽曲“傘がない”と“窓をあけろ”とあかずの踏切り“は、星勝が陽水のアルバムをずっとプロデュースしてきたゆえでしょうが、どうせなら”氷の世界“や”夕立“なんかを聴いてみたかった。ちなみにRCサクセションの「シングル・マン」も星プロデュース作品です。有名な“月光仮面”は、ブルーズとは何ぞやを説明するためのジャズ喫茶での演目だったそう。タンゴやロックンロールのバージョンもあるらしい。このコミカルな要素も特徴のひとつでしたね。