小椋佳
小椋佳（JPN）
#2145 / ゴールデン☆ベスト / 2004
★★★★
71年にデビューした東大卒のエリート銀行員フォークシンガー。そこまで思い入れがあるわけじゃないけれど、中学時代にギターを始めるにあたってチョイスしたのが”さらば青春”だったからね、無視はできないかなと。シンガーとしてはイマイチながらいい曲をたくさん作っているから、個人的にはソングライターだと思ってます。残念ながらご本人が歌っている原曲より、楽曲提供された歌手のバージョンの方が出来がいいのだ。井上陽水の”白い一日”、布施明の”シクラメンのかほり”、中村雅俊の”俺たちの旅”および”ただお前がいい”、梅澤富美男の”夢芝居”、美空ひばりの”愛燦燦”など。小椋オリジナルバージョンは、ギター1本の方がマシだと思ってしまうような、絶妙につまらないアレンジが施されている、いわば完成品のデモバージョンといった仕上がり。自身が歌う代表曲といえば”さらば青春”、”しおさいの詩”、”少しは私に愛を下さい”、”揺れるまなざし”くらいかも。しかもコレ、そもそもフォークじゃないよね？というわけで、今作は2枚組のボリュームですが、聴きたい曲が聴ければいいわけだから、数あるベスト盤の中から適当なものを選べばよし。私は前出曲が収録されていれば満足です。
