TYRAN' PACE
TYRAN' PACE（Germany/独）
#324 / WATCHING YOU / 1986
★★★★★
元GAMMA RAYで現PRIMAL FEARのラルフ・シーパースが結成した独産メタルバンドの3rdアルバムです。ご存知の通りシーパースはカイ・ハンセンとGAMMA RAYを結成する選択をし、TYRAN’ PACEは解散しました。最初の出会いは”2ndアルバム「LONG LIVE METAL」でした。B誌で取り上げられ、すかさず友人T.T.が新宿レコードだかKinnieだかで入手したものを借りました。まだまだ粗削りでしたが、高音ヴォイスをフィーチャーしたスピードメタルってだけで当時は喜々としたものさ。焼け焦げたフライングVのジャケもインパクト大で、METAL CHURCHの朽ち果てたエクスプローラーと双璧を成す素敵なアートワークでした。ちなみにこの直後にHELLOWEENの「WALLS OF JERICHO」がリリースされました。さて、この3rdは自分でレコードを買いました。中古盤だったかな。最初は「友＆愛」で借りて、賞味期限が切れた後の同店での廉価販売で手に入れたのだと思われます。ちなみに、後々購入したCDはこれら2枚のカップリング盤です。2ndと3rdを続けて聴けば一目瞭然、いや一聴瞭然？飛躍的に進化した3rdアルバムです。ただし、洗練されたことで個性が薄れ、世間の評価はイマイチでした。シーパースにとっては、ポテンシャルを発揮できる曲になったのは確かだと思うけどね。お気に入りは”Cry Out”、”Criminal”、”Matter of Time”（イチオシ）、”We Are Strong”などですが、他も概ね良い。とりあえずJUDAS PRIESTっぽいのは間違いないけれど。
#694 / LONG LIVE METAL / 1985
★★★★
正統派のメタルバンドに歌えるヴォーカリストがいるってのはいいね～。
GAMMA RAYやPRIMAL FEARよりこの頃のラルフの方がいいよ。ダイヤモンドの原石って感じだ。エリック・アダムズ先生然り、あまりマッチョになりすぎると歌い方に影響が出るようだ(笑)
とにかく演奏に埋もれない存在感のあるハイトーン・ヴォーカリストはそう多くない。
