Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

映画の小部屋

不定期に紹介する1本

椿三十郎

1962年 / 日本

椿三十郎
監督/脚本:黒澤明
脚本:菊池隆三 小国英雄
撮影:斎藤孝雄ほか 音楽:佐藤勝
出演:三船敏郎 仲代達矢 加山雄三
      小林桂樹 志村喬 藤原釜足
      土屋嘉男 田中邦衛 団令子
      伊藤雄之助 平田昭彦
      入江たか子 ほか

2021年3月24日、田中邦衛さんがが亡くなりました。若大将シリーズ、網走番外地シリーズ、仁義なき戦いシリーズ、「男はつらいよ」も2作品など、数多の映画に出演しているけれど、実は黒澤作品にもチラホラと。というわけで、田中さん出演の好きな作品はほぼ紹介済み(「八つ墓村」とか「鬼畜」とか「冬の華」とか「野生の証明」とか)なので今回は「用心棒」の続編とされる1本です。仲代達矢の多量の血しぶきや、椿三十郎が40秒で30人を叩き切るシーンが有名。三船敏朗演じる浪人は、適当に名乗っているのが面白い。「用心棒」では、名を問われたとき眼前に桑畑があったので桑畑三十郎、今回は椿の花が咲いていたから、という具合。もうすぐ四十郎という発言も飄々としており素敵だ。ストーリーはシンプル。後にマカロニウェスタン作品でも取り上げられたであろう題材。前作はクリント・イーストウッドが演じたから、今作はリー・バン・クリーフあたりがやってるかもね。一言で表すと痛快活劇ですな。つーか個人的にはね、邦衛さんと言えば「北の国から」なわけよ。追悼特番で「‘87初恋」を放映してたね。また泣いたよ。何度も観てるが観るたびに泣ける。純とれいちゃんの甘酸っぱい初恋を主軸に、様々な「すれ違い」が描かれる。純の思い、五郎の思い、螢の思い、れいちゃんの思いが交錯する名作。れいちゃんと父親が夜逃げしたとき、想い出の山小屋に残された尾崎豊のカセットテープ。れいちゃんと一緒じゃなければ東京に行く意味がないみたいな態度に、涙を浮かべて怒る螢。ラスト、東京に向うトラックを追いかける螢。そこで終わると思うじゃない?ダメ押しに待っているのは泥付き2万円ピン札の件という仕掛け。回想シーンと相俟って、そりゃ泣くだろって話ですわ。名作です。

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