GAMMA RAY
GAMMA RAY(Germany/独)
#325 / LAND OF THE FREE / 1995
★★★★★

HELLOWEENを離脱したカイ・ハンセン(G)のバンドの意地の4thアルバムです。素晴らしい仕事をしていたラルフ・シーパース(Vo)は前作でクビになりました。JUDAS PRIESTのオーディション絡みみたいね。最終的に落選したラフルはマット・シナーと合流。PRIMAL FEARを結成し現在に至ります。結局カイはヴォーカルも自分でやりたかったんじゃない?シーパース脱退で気合いが入ったのか、とにかくいい曲が揃いました。件のヴォーカルは…HELLOWEEN時代よりは良くなったのかな。不安の表れか(笑)ゲストヴォーカルとしてマイケル・キスク(元HELLOWEEN)とハンズィ・キアシュ(BLIND GUARDIAN)を招聘!キスクが歌えば例のあのファニーな感じになるしキアシュが歌えば指輪物語な感じになるんだから凄いよね。両名とも個性的かつ貫禄のヴォーカルで存在感充分です。どうせなら全曲キスクで良かったのに…と思ってはいけません。それじゃHELLOWEENだもの。
#966 / INSANITY AND GENIUS / 1993
★★★★★

ラルフ・シーパース最後のアルバムとなった3rdです。この作品に限らずGAMMA RAYではいい仕事をしました。TYRAN’ PACE時代よりパワフルヴォイスになった点が個人的な好みと外れるところではありますが(ロブ・ハルフォードが“殺人機械”でワイルドさを前面に押し出してきたパターンに似てるかな)ハイトーンでパワフルなんだから申し分ないね。サビメロはHELLOWEEN丸出しなのがうれしい。特にアップテンポな曲がいい。サビメロだけはシーパースに決定権は無い気がするな。そこに至るまではTYRAN’ PACEっぽく聴こえる部分もあるんだけどね。サビはカイ・ハンセン丸出し(笑) そんな状況に嫌気がさしたからJUSAS PRIESTのオーディションにエントリーしたのかと勘ぐってしまう。残念ながら大英帝国の大御所バンドにドイツ人は受け入れられなかったんだね。この落選で引退を考えたそうです。それを思いとどまらせたのがマット・シナーというわけ。