Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

HELLOWEEN

HELLOWEEN(Germany/独)

#69 / KEEPER OF THE SEVEN KEYS PARTⅡ / 1988

★★★★★

Helloween Keeper of the seven keys part2

同郷の先輩であるSCORPIONSやACCEPTも当然ジャーマンメタルなわけですが、現在使用されているジャーマンメタルというカテゴリーとは少々異なっておりました。クラウトロック+マイケル・シェンカーのメロ、その後はウルリッヒ・ロートという特別な存在が音楽性の中心となっていたスコーピオンズ。ウド・ダークシュナイダーの特異な声、クラシカルなメロを配しつつシンガロングが想定された漢メタルを演っていたアクセプト、双方とも広い意味でヨーロピアンなハードロックでした。ツーバス・ツインリード・哀愁メロが三種の神器であるジャーマンメタルという定義は、このハロウィンから始まりました。その後、パワーメタル、パワースラッシュ、メロディックパワーメタル等細分化が進み、ちょっとややこしくなりますが、細かい事は気にしない。大きく括ればジャーマンメタル、そういうタイプの音楽を好んで聴いていましたね。ハロウィンもまたBURRNのレビューをきっかけに聴くようになって(T君が「WALLS OF JERICHO」を買ってきたのね)、ギターのカイ・ハンセンの歌唱が弱点だったところにマイケル・キスクが加入して「最強じゃん!」と。だから、アルバム構成も似ているPART1でもいいんだけどね。とりあえずイチオシはこの「守護神伝-第二章-」にしてみました。似てはいるが曲の出来はこちらの方が勝ってると思うから。イントロダクションの”Invitation”からの“Eagle Fly Free”は文句なしにカッコいい。“Rise and Fall”のファニーな感じもハロウィンならでは、こういう遊び心のある楽曲もジャーマンメタルの定番でしょう。ビールの国だもの。「ミュンヘン・札幌・ミルウォーキー」。キスク効果と思われるキャッチーな“Dr. Stein”や“I Want Out”といった新機軸も好印象。そして大作“守護神伝”からの“Save Us”ですよ。こりゃ堪らんでしょ。1&2の2枚組も存在するのでそれがベストだと思ってたら、その後ボートラ追加のエクスパンディッドエディションとか出てるから困っちゃうね。この時代のシングルB面曲を侮ってはいけない。アルバムに収録されてたって遜色ない出来なのだよ。



#210 / KEEPER OF THE SEVEN KEYS PARTⅠ / 1987

★★★★★

Helloween keeper of the seven keys

マイケル・キスク加入後初のアルバム「守護神伝-第一章-」です。すでにベテラン感が漂ってますがまだ2ndアルバムでした。個人的には、第二章と合わせた「守護神伝」がバンドの全盛期だと思う。そもそも2枚組でリリースされる予定だったらしいから、同一路線の甲乙つけがたい内容だ。現在も活動は継続中ではありますが、どうにも現ヴォーカリストのアンディ・デリスが好きになれないんだな。新しい作品はほとんど聴いてないけれど、加入してから2,3枚聴いてハロウィンには合わないと思ったよ。キスクを超えるのは大変だと思うけどね、他にいくらでも候補はいたでしょうが。このアルバムからは“I’m Alive”、“Twilight of the Gods”、“Future World”などを嬉々として聴いてましたな。もちろん13分超えのプログレッシブ大作“Helloween”もね。カボチャも踊りだす安っぽいPVが懐かしい。エディット・ヴァージョンだから本来の良さが伝わるはずもなく、果たしてプロモーションになったのか疑わしい。マイケル・ヴァイカートはなかなかカッコよかったけど。第二章発表後にカイ・ハンセンが脱退し、アルバムを重ねるごとにメロディックパワーメタルの要素は減り、おそらくその原因になったであろうキスクも脱退してしまいます。その後カイはGAMMA RAYを中心に自分の好きな音楽を追求し、キスクはいくつかのメタル系アルバムにゲスト参加する程度でしたが、やがてUNISONICで再び合流します。一方HELLOWEENは、GAMMA RAYとのカップリングツアーなどを経て、2017年にカイのみならず遂にキスクもゲストとしてツアーに参戦、2021年には二人を加えた7人編成で「HELLOWEEN」をリリースしました。今のところ未聴ですが、これはぜひ聴いてみたい。



#323 / WALLS OF JERICHO / 1985

★★★★★

Helloween walls of jericho (320x320)

ジャケはエリコの城壁をぶち壊すカボチャの怪物(進撃の巨人か!?)…London Bridge is falling down, falling down, falling down. London Bridge is falling down, My fair lady…からの“Ride the Sky”で始まる1stフルアルバムです。マイケル・キスクは最初からいたわけじゃないのね。よってこのデビューアルバムで歌っているのはギターのカイ・ハンセン。ヘタウマ系かな(笑) ラルフ・シーパースが抜けた現在のGAMMA RAYと同じスタイルだね。そんなヴォーカルの未熟さなど些細なことと思わせるほど当時としてはインパクトのある楽曲でしたな。”Guardians”とか”How Many Tears”もイイですよ。これから買う人は2006年のエクスパンディッド・エディションがお薦め。デビュー・ミニ・アルバムも初シングル曲“Judas”も“Don’t Run for Cover”も収録。更にリミックス&ライブ&別バージョン等収録のDisc2が付いてます。



#1170 / THE BEST, THE REST, THE RARE / 1991

★★★★★

Helloween the best the rest the rare (320x320)

カイ・ハンセン時代のベスト盤です。カセットテープの音源しか持ってなかった“Judas”目当てで買ったと記憶してます。ベスト部分はまずまずの選曲ではありますが、やはり不満はあるね。“I’m Alive”や“Eagle Fly Free”はマストでしょ!? 喰い足りなさの原因は“ハロウィン”と“守護神伝”の長尺2曲を入れてしまったから。まあその代わり、この盤にはタイトル通りのレア音源が収録されてるから時間の関係で仕方ないんだな。当時の目玉はシングルB面曲(“Livin Ain’t No Crime”と“Save Us”と“Savage”)で…まさかA面曲をカットするわけにいかないもんね(笑) 1曲目が“I Want Out”って段階で、キスクから聴いた人たちはガッツポーズだろうが、カイがヴォーカルを兼任していた時代のアグレッシブ路線が好きなファンは「マジか?」と思ったはず。ベストCDは自分で作るのが一番という結論ですな。これらB面曲たちも今では別の盤で聴くことができます。



#1929 / LIVE IN THE U.K. / 1989

★★★★

Helloween keepers live

ファースト・ライブ・アルバムは今となっては貴重な音源になってしまった。最大のポイントは、マイケル・キスク+カイ・ハンセン時代のライブであるということ。アンディ・デリス時代に興味がない人にとっては尚更。「守護神伝第二章」をリリースした88年の音源(次作「ピンク・バブルズ・ゴー・エイプ」で失速する前)なので、ここしかあるまいという絶妙なタイミングでのリリース。地域によりアルバムタイトルが異なります。日本盤はご存知「KEEPERS LIVE」ですが、EU盤は「LIVE IN THE UK」でUS盤は「I WANT OUT - LIVE」らしい。ちなみに欧州盤と日米盤ではジャケも違うが…かぼちゃはかぼちゃ。ライブならではの長尺アレンジにより収録曲はわずか7曲、収録時間も50分という食い足りなさは否めず。選曲どうこうという問題ではないね。出来はともかく音源はあるはずだから、倍くらいの尺で発表されることを期待したい。とにかくキスクが凄いです。全く破綻しない。前回紹介したGAMMA RAY「ALIVE ‘95」に於けるカイのヴォーカルとは比較になりません。グリーグのペール・ギュント”In the Hall of the Mountain King”からの”Future World”はカイ・ハンセンの定番だが、おかげで9分半の尺に。”How Many Tears”も然り。”Dr. Stein”前のMCも要らないでしょ。いろいろ省けばあと3曲増やせたよね。調べてみたら…2019年にComplete Editionてのが出てるじゃん。全16曲。手に入れるでしょ!



バンド名検索

powered by Quick Homepage Maker 5.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional