Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

AEROSMITH

AEROSMITH(US/米)

#3 / ROCKS / 1976

★★★★★★★★

Aerosmith Rocks (320x320)

個人的洋楽史(ロック編)でQUEENとKISSに続くのは、前出バンドとはちょっと毛色が異なるAEROSMITHなんですね。これまた文句なしのロック史に残る名盤中の名盤!アルバムタイトル及びそれを表現したジャケも秀逸な捨て曲ナシの必殺4thですよ。もちろんリアルタイムで聴いたのが最大の要因ですが、ハードロックへの入り口はDEEP PURPLELED ZEPPELINではなくアイドル系だったのね。アイドル系?そう!Visual系という言葉もなかったこの時代、フレディ・マーキュリーも、ポール・スタンレーも、そしてスティーブン・タイラーでさえ、それぞれの音楽性とは無関係に全員アイドル扱いだったのさ!大判の写真集等も出版されていて、ついつい買ってしまいましたよ。探せばまだ家のどこかにあるかもしれない。これらアイドル扱いのバンドたちを経由した後、高校入学&バンド結成を機に、幅広くHRを聴きまくることになるのでした。オープニングの“Back in the Saddle”で掴みはOK!スティーブン凄え!と誰しも思うことでしょう。”Last Child”をはさんで繰り出される“Rats in the Cellar/地下室のドブねずみ”のスピード感と、ひとり掛け合いヴォーカルも最高だね。次作への架け橋といえるハミルトン作の“Sick as a Dog”、Sorryという歌詞が印象的な”Nobody’s Fault”も素晴らし、そしてラストを飾る名バラード“Home Tonight”が留めの一撃。“Dream On”同様に、スティーヴンが泣きまくっている。かくしてエアロスミスはアメリカンロックの頂点に!ちなみに、ここまで紹介したQUEENの「オペラ座の夜」、KISSの「地獄の軍団」、そしてこの「ロックス」と、すべてがそれぞれの4thという偶然に気付いてしまった。調べてみたら…BLACK SABBATHの「Vol.4」、LED ZEPPELINの「Ⅳ」は言うに及ばず、DEEP PURPLEの「IN ROCK」、URIAH HEEPの「悪魔と魔法使い」、SCORPIONSの「VIRGIN KILLER」も。これはもう偶然ではなく4枚目の法則と捉えてもいいのでは。



#118 / DRAW THE LINE / 1977

★★★★★

Aerosmith draw the line

昔からのファンならば、エアロスミスの最高傑作として全米3位を獲得した4thアルバム「ロックス」を挙げる人が多いはず。これに関してはもろ手を挙げて賛同いたします。じゃあ第2位は?となると、これは悩ましい。「TOYS IN THE ATTIC」は捨てがたいけれど、スティーブン・タイラーの大きな持ち味であるバラード、例えば“DREAM ON”や“HOME TONIGHT”タイプの曲が収録されていなかったりする。個人的にはこのバラードが大事。ということで、トータルするとちょっと地味ではあるけれど、高校時代の想い出込み(結局想い出かよ!)でこのアルバムを選んでみました。とは言うものの、当時は“Draw the Line”と“Kings and Queens”以外ほとんど聴かなかったけどね。そう、今作に収録されている”Kings and Queens”こそ選出の決め手となるバラード曲なのです。リアルタイムで聴いたアルバムには付加価値があるもので、今作に関しては、高校時代に旧友のH君が、別団体のバンドでコピーしていたのが懐かしい。ベース(GRECO GOB)を弾きながら「キンザンクィンザン…♪」と熱唱してたな。ちなみにそのバンドには喫煙で謹慎になったO君も所属しており、使っていたギターはGRECO EG-600(ピーター・フランプトン・モデル)でした。他にもストラトタイプ(SEシリーズかな)や、MR(ミック・ラルフス)を使ってたヤツもいたし、かく言う私も師匠から受け継いだEG-900を大学時代まで愛器としていたわけで、当時はグレコの優れた廉価版コピーモデルが、特にアマチュアバンド界隈で重宝されていましたね。バンド経験のある御同輩、GOシリーズとかミラージュとか、懐かしいでしょ?というか、邪魔だと言われつつ(笑)未だ所有している人も多いことでしょう。実は、CDと同様に、スペースの明け渡しと終活を兼ね、30数年かけて収集したギターを10年かけて減らしました。というかまだ進行中でして、それでも60本(6畳間占有)が15本程度になりましたよ。購入価格より高値で売れたものもありますが、すべては器体のコンディションと心得よ。ヴィンテージに関してはオリジナルであることが重要、改造は価値を下げるから、特に上位機種ではやらないのが得策ですぞ。ハイエンドモデル成らずとも、今じゃ考えられない希少材が使われていたりする故、軽率に穴とか開けちゃあダメ。



#397 / TOYS IN THE ATTIC / 1975

★★★★

Aerosmith toys in the attic (320x320)

「踊るさんま御殿」でもお馴染みの“Walk This Way”やライブの定番“Sweet Emotion”を収録した3rdアルバム「闇夜のへヴィ・ロック」です。(前者に関しては元々ヴォーカルがラップ調だっただけに、後にRUN- D.M.C.とコラボしてたよね。あのPVは面白かった)翌年にあのロック史に残る大傑作「ROCKS」が生み出されるだけにコレも外せないわけですが、ぶっちゃけ前出曲とタイトル曲以外はそれほど聴かなかったんだね。リアルタイムじゃなかったのが大きいと思う。先に「ROCKS」を聴いちゃったらさ、そうなっちゃうよね~。全盛期の作品はジャック・ダグラスがプロデュースしてますな。それでは知ってそうで知らないメンバー紹介(笑) ブラッド・ウィットフォード(G) トム・ハミルトン(B) ジョーイ・クレイマー(Ds) でございます。メイン・ソングライターは当然スティーヴン・タイラーとジョー・ペリーですが、他のメンバーもちょいちょい作曲してるからね。覚えておこう。



#601 / AEROSMITH / 1973

★★★★

Aerosmith (320x320)

デビューアルバム「野獣生誕」です。すでにキャリアのあるスティーヴンがほとんど一人で作曲しております。もちろんリアルタイムじゃありません。小5じゃ買わないよな。興味もないし金もない。つーか知らない。専らアニソンや歌謡曲を聴いてたよね。洋楽は中学生になってから。そしてエアロの入り口は…エアチェック中心だったから単品で“Dream On”くらいは知ってたかもしれないけど…やっぱり「ROCKS」だったと思う。ただ「ROCKS」に関しても最初はエアチェックかな。リアルタイムな作品だと特集が組まれてほぼアルバム丸ごとオンエアなんてこともあったから重宝しました。録り逃すまいと必死だったな(笑) このデビューアルバムは高校時代に中古レコードを買ったよ。名曲“Dream on”が収録されてるからね。個人的には“Mama Kin”も懐かしい…と感じるのは、コレもエアチェックで録って聴いてたからだと思われます。



#861 / GET YOUR WINGS / 1974

★★★★

Aerosmith get your wings (320x320)

2ndアルバム「飛べ!エアロスミス」です。まあそのまんまですが1stと3rdの中間って感じの音です(笑)ダイヤモンドの原石感バリバリ。古臭さが素敵です。各楽器の音が良く聴こえるっていいよね。ライブの定番曲なども含まれているので聴いて損はないでしょう。個人的には“S.O.S.”と“Train Kept A-Rollin’”が思い出深いね。前者はふつうに歌メロが好き。後者はもちろんFOGHATのアレですね。ただしアレを先に聴いてしまうとオリジナルが霞んでしまうから…あのLIVE盤の名演は別物として捉えないと。というわけで“Honey Hush”を先に聴くのは禁止します。“レモンティー”なら先に聴いても問題ない…というか聴かなくても問題ないか(笑)



#1003 / GREATEST HITS / 1980

★★★★★

Aerosmith greatest hits (320x320)

第1期(という言い方があるのかどうか知りませんが)を簡便に知ることができるファースト・ベスト盤です。全10曲でも個人的には満足です。喰い足りない人は2004年のリ・イシューをどうぞ。+7曲です。リマスターされてるなら迷わずコッチだね。ちなみに右のジャケはその2004年のやつ。さて中身は…デビューアルバムからはもちろん“Dream On”をチョイス。「GET YOUR WINGS」から1曲。「TOYS IN THE ATTIC」と「ROCKS」と「DRAW THE LINE」からそれぞれ2曲ずつ収録。あとはビートルズのカバー“Come Together”だね。いいカバーに仕上がってます。ラストもカバー曲“Remember(Walk in the Sand)”なんだけど、コレもいい。エンディングに相応しい選曲だと思います。さあ、好みの曲があったら収録アルバムを聴いてみようか。



#1153 / LIVE!BOOTLEG / 1978

★★★★

Aerosmith live bootleg (320x320)

初ライブアルバム。ただし色んなライブ音源が混じってます。「DRAW THE LINE」の翌年リリースだから個人的にはコレがリアルタイム。スティーブン・タイラーの若々しい声が聴けます。オープニングの“Back in the Saddle”で掴みはOK。“Sweet Emotion”に“Toys in the Attic”に“Last Child”等が続き、カバー曲“Come Together”が登場。で“Walk This Way”と“Sick as a Dog”と“Dream On”の3連発!古い所で“Mama Kin”と“S.O.S.”を演りまして…ダメ押しの“Train Kept A-Rollin’”で終了。もはやベスト盤だね。スティーブンの声が出てるから細かいことは気にしませんが…ジョー・ペリーが下手だ。後の「CLASSICS LIVE」はスティーブンが不調だし…一体どうなってんのよ!? ジャック・ダグラスがプロデュースしても無理なものは無理だ。JUDAS PRIESTのライブみたいに差し替えてもいいから、この時代のもっと出来のいいライブを望みます。



#1154 / CLASSICS LIVE COMPLETE / 1998

★★★★

Aerosmith classics live complete (320x318)

86年と87年にそれぞれリリースされたライブ盤をくっつけたコンプリート盤です。しかし…何故このテイクなのか?スティーブン・タイラーの調子がイマイチなんですけど~。New Year’s Eveのリユニオンという特別なライブがそれほど貴重なモノなのか!どうせ他のライブも混ざってるんだからさあ、わざわざ出来が悪いのを収録しなくても…選曲はバッチリなだけに納得できないぞ。“Train Kept A-Rollin’”と“Kings and Queens”と“Sweet Emotion”と“Dream On”と“Mama Kin”の冒頭5曲でしょ。あと“Back in the Saddle”と“Walk This Way”ね。更に“Draw the Line”と“Last Child”と“Let the Music Do the Talking”と“Toys in the Attic”でおしまい。特に酷いのは“バック・イン・ザ・サドル”の最後ね。ズッコケましたよ。※全盛期のブートレグDVDを購入してみた。音質を気にしなければかなり楽しめる。画質は悪くても映像付きだもの。わが青春のKISSやQUEENも同時購入してみましたが…概ね素晴らしい。ブートを侮るべからず。



#1235 / GET A GRIP / 1993

★★★★

Aerosmith get a grip (320x320)

初の全米1位を獲得した11thアルバムです。外部ライターとの共作が功を奏したようです。ずいぶん遅れてしまったけれど、妹分のHEARTを真似たかな。おかげさまで曲のクオリティは高くサウンドプロダクションも流石のメジャー級に仕上がってるね。しかもエアロスミスらしさも残ってる。“Eat the Rich”のイントロリフは“Train Kept a Rollin’”みたいでギョッとしたけどね、聴き進んでいくうちに些末な事だと思えてしまうほどの充実ぶりなのだよ。グラミー賞を受賞した“Livin’ on the Edge”が好きですな。“Amazing”の歌メロも良い。衰え知らずのスティーブン最高!でもバラード系ばかり歌ってちゃダメだぞ。オーラスのインストがイマイチ評判良くないけど、アルバムの構成としてはアリだと思います。ラップ調のイントロに対するプログレッシブなアウトロってことで成立してるんじゃない?バンド史上ナンバーワンの呼び声が高いアルバムのようですが「ROCKS」世代には少々違和感があるかもね。コレが失敗の始まりって説もありますな。外部ライターの導入はバンド崩壊の序曲か!?



#2003 / PERMANENT VACATION / 1987

★★★★

Aerosmith permanent vacation

第2次黄金期の幕開けとなった9thアルバムです。ブルース・フェアバーンをプロデューサーに迎え、更には外部ソングライターを起用、奇しくも後輩のHEARTに倣った方式、というかBON JOVI?となり、めでたくヒットしました。MTVでPVがガンガン流れてたよね。全米3位の”Angel”をはじめ、同14位の”Dude”や17位の「八つぁん入れ歯の爺♪」で有名な(笑)”Rag Doll”など。ホーンセクションやオルガン、メロトロン、スティールドラム、チェロがゲスト参加。つまりそういうゴージャスな音像になっています。若いバンドには負けてらんねえと言わんばかりに、WHITESNAKE同様ベテランの貫禄を示しました。優れた楽曲を、スティーヴン・タイラーという稀有なシンガーが歌うのだから当然か。本人たちが演りたいロックとは違うかもしれないが、売れたのだから結果オーライ。後の”ミス・ア・シング”のヒットも今作の”エンジェル”があってこそという気がする。初期からの名バラード、例えば”Dream On”とか”Home Tonight”や”Kings and Queens”といった楽曲からアルマゲドン臭は感じ取れない。本アルバムは全米11位、続く「PUMP」が5位となり、遂に「GET A GRIP」にて全米1位を獲得するのでありました。



#2157 / PUMP / 1989

★★★★

Aerosmith pump

第2次黄金期の2枚目となる10thアルバムは、前作に引き続きデズモンド・チャイルド等の外部ソングライターを招聘、プロデュースもブルース・フェアバーンで制作されました。この売り方は、やはり妹分のHEARTに倣っているとしか思えない。今作はHEARTで言うところの「BAD ANIMALS」に相当するアルバムでしょうか。いかにもヒット路線の曲と、本来の持ち味がほどよいバランスで纏められている。個人的には前作より今作の方が好きですね。ゲストの鍵盤とホーンセクションが活躍しているのも特長の一つ。今回MTVに載ってヒットしたのは…”エレヴェイター・ラブ”(これぞ売れ筋の全米5位)と”ジェニーズ・ガット・ア・ガン”(全米4位でグラミー賞のおまけ付き)と”ホワット・イット・テイクス”(アルマゲドンへの道程にして毎度お馴染みの秀逸バラード)と”アザー・サイド”でした。前述のとおり収録曲のバランスが良く聴後の印象がいい。媚びすぎてないというか、日和っていると言い切れない絶妙なラインなんだね。ジャケもインパクトがあっていいですな。PUMP…タイヤに空気を入れるという意味から発展して、空気がパンパンに入って絶好調ということらしい。僕たちすっかりドラッグが抜けましたよといったところか。確かに、元気な様子が伝わってくる。てか元気すぎ(笑)



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