Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

URIAH HEEP

URIAH HEEP(UK/英)

#23 / LOOK AT YOURSELF / 1971

★★★★★

Uriah Heep look at yourself UK (320x320)

プログレッシブな雰囲気も感じられた初期ヒープの傑作3rdアルバム「対自核」です。邦題のインパクトも凄いね。タイトルチューンと“七月の朝”が人気曲ということで意見は一致するかな。ヒープを代表する名曲だもんね。ヤングジョッキーハードロックベスト20の19位にランクインした時にオンエアされた曲は“対自核”、1978年2月25日の放送でした。意外にもリードヴォーカルはケン・ヘンズレーなんだね。ミック・ボックスがギターも素晴らしい。終盤のドラム(イアン・クラーク)とパーカッションのバトルも凄いんだな。“七月の朝”はギターとオルガンで盛り上がるのはもちろんのこと、ベースのポール・ニュートンも素敵なフレーズを弾いてますね。ちなみに終盤に炸裂するムーグソロはゲストのマンフレッド・マンなんだって。感動の名曲です。私はデビッド・バイロンが大好きです。歌が凄いのは言うまでもなくロックスターなオーラを纏ってるから!ちなみにバイロンを引き継いだジョン・ロートンも大好きです。オーラ云々は初代に軍配を上げるとしても、総合的な歌唱力は勝っていると思う。ディオ御大と同質のクオリティを感じるんだね。「2代目Voも好き」というバンドは意外と少ないんだぜ。バイロン時代とロートン時代とでは曲調も異なり一般的にヒープの黄金期といえばバイロン時代なんだろうけど…強いて言うなら「ロートンの総合力がバイロンを凌駕した」ロートン時代の方が好きかもしれない。適度にポップというか適度に洗練されたというか…。バイロン時代はアルバムの枚数が多いから確かに名曲も多いよね。けどアルバム全体で考えると…「THE MAGICIAN’S BIRTHDAY」と「HIGH AND MIGHTY」(コレに関してはジョン・ウェットンも貢献)は楽曲の粒がそろっていると思います。でも2枚だよね。それに対してロートン時代の「FIREFLY」「INNOCENT VICTIM」「FALLEN ANGEL」の3枚はすべて楽曲が充実してるもの。まさに総合力の勝利、ロートン時代にハズレ無しってのが凄いじゃないか。



#92 / THE MAGICIAN'S BIRTHDAY / 1972

★★★★★

Uriah Heep the magician's birthday (320x320)

デビッド・バイロン&ゲイリー・セイン時代の傑作5th「魔の饗宴」です。前作同様のコンセプトアルバムであり、ジャケも引き続きロジャー・ディーンが担当。アートワークも含め文句なしの名盤となりました。コンセプトアルバムかくあるべしでございます。圧巻はアルバムを締めくくる10分半の大作タイトルチューンということに異議を唱える人はいないでしょう。カセットテープに録って聴き倒したよね。ぜひジャケを眺めながらこの曲を聴いてください。ジャケのイメージそのままに仕上がってるから。ん、逆か?曲のイメージでジャケが描かれたのかも…。まあいいや、どっちでも。中盤はKING CRIMSONばりの即興演奏でリー・カースレイクのドラムが大活躍、それに呼応するようにミック・ボックスも弾き倒し、終盤のちょいとファニーなヴォーカルの掛け合いはバイロンとヘンズレー。♪First I give you fire♪I turn your fire into a sleepy stream♪Yes, now I give you nightmare…のあたり、どうやら第4ヴァースらしく、曲が長けりゃ歌詞も長い、プログレッシブですな~。間違いなくヒープの代表曲だね。その他“Spider Woman”とか“Blind Eye/盲目”とか“Echoes in the Dark/悪の雄叫び”とか“Rain/雨に寄せる抒情”とか“Sweet Lorraine”とか…ポップな雰囲気あり、バラードもありでとても楽しい。バイロン時代の作品中、曲はいちばん粒ぞろいじゃないでしょうか。トータルでいえば…コレがヒープの最高傑作という世間一般の声にも納得できる内容です。バイロンに明るい曲調は似合わない気もしますが、それはそれで違和感なく聴けちゃうから不思議。とにかく歌が上手いから何でもアリになっちゃうってことだね。新作も好評らしいけど、歌ってるのはもちろんバイロンでもなけりゃロートンでもありません。前者に至っては天国にいるんだからそりゃあ無理。「そんなのヒープじゃねえよ」派としては…好評に抗えず2枚に1枚くらいは買ってしまうのだが、結局満足できず手放すことに。学習しないね。



#154 / FIREFLY / 1977

★★★★★

Uriah Heep firefly 2

アルコール問題で解雇されたバイロン(85年アルコール依存症に伴う肝硬変で死去)に代わるシンガー、ジョン・ロートン加入後1発目の10thアルバムです。ジョン・ウェットンもU.K.の活動に専念ということで新ベーシストにはトレヴァー・ボルダーが加入。74年の「WONDERWORLD/夢幻劇」で沈みかけたところで、ジョン・ウェットンのカリスマ性(プログレ界のビッグネーム)を借りて「RETURN TO FANTASY/幻想への回帰」で盛り返し、さらに今作にて、バイロンに勝るとも劣らぬロートンの歌唱が、見事にヒープを復活させました。メジャーなバンドでの1作目ともなれば気合も入るってもの。結果として、ロートンの魅力満載の好盤に仕上がっています。色んなタイプの曲で、力強いヴォーカルを聴かせてくれます。通常は男前な歌い方なんだけど、アクセルオンで即シャウトってのが凄い。クイックレスポンスなんだね。これだけ自由自在に歌えたら気持ちいいでしょうね。聴いてる方もスカッとするよ。曲単位で聴くこととは別に、トータルでは一番よく聴いたヒープのアルバムかもしれません。いい曲ばっかりだよ。オープニングの”The Hanging Tree/絞首刑”のイントロから期待感が膨らむ。”Who Needs Me”も思い出深い曲だな。“Wise Man/賢者”は文句なしのロートン節が堪能できるし、”Firefly”はエンディングにふさわしい6分超の感動作です。そしてイチオシは“Sympathy/哀れみの涙”で決まり!哀愁の極み…抒情的で…劇的で…とにかく名曲中の名曲に認定しましょう。これば師匠も認めるところ。ヒープで何か1曲と言われたら、とりあえずコレを勧めておけば間違いなし。高校時代の想い出が蘇る個人的アンセムです。



#206 / HIGH AND MIGHTY / 1976

★★★★★

Uriah Heep high and mighty

27歳で亡くなったゲイリー・セインの後釜としてジョン・ウェットンが加入、「幻想への回帰」(全英7位)に次ぐ2作目にしてバイロン最後の作品となった9thアルバムです。空飛ぶルガーP08が印象的なジャケですね。いい意味でバンドにポップな空気を持ち込んだウェットン、ベーシストなのにバンドの音を変えてしまう影響力が凄いよね。シンガーでもあるけれど、理由はそれだけじゃない。シンプルにレジェンドだからでしょうね。泣く子も黙る元KING CRIMSONだもの。この肩書だけで誰も逆らえない。なのに、アルコール中毒だったバイロンは逆らった…のだと思う。結局ウェットンも、この2枚でヒープを脱退しますが、その後はU.K.にASIA(ソロ作品も多数)だからね、そりゃあ間違いなく「超」の付くプログレ界の大物なんですわ。大物で渡り鳥といえば、コージー・パウエルとイメージが重なります。このアルバムもよく聴きました。オープニングの“One Way or Another”は、ウェットンが歌って、途中からケン・ヘンズレーにスイッチする曲。バイロンが病気(アル中)でダウンしている隙に録音しちゃったらしいよ。しかもシングルカットされました。そりゃ怒るでしょうね。お馴染み脳天気系ロックンロール“Can’t Keep a Good Band Down”、プログレッシブな香りも漂う“白い足跡/Footprints in the Snow”あたりが特にお気に入りです。他にも、”Misty Eyes”、”Woman of the World”など、所謂捨て曲なしのアルバムだと思います。



#345 / DEMONS AND WIZARDS / 1972

★★★★★

Uriah Heep demons and wizards (320x320)

「対自核」と「THE MAGICIAN’S BIRTHDAY」に挟まれた作品だから当然これも名盤の4th「悪魔と魔法使い」です。ゲイリー・セイン(B)とリー・カースレイク(Ds)の初参加アルバムでもあるんですな。ヴォーカルはデビッド・バイロンだしこの時代のヒープが黄金期というのが一般的みたいだね。ロジャー・ディーンのジャケもアルバムの世界観が表現されていてグッドですね。唯一のヒット曲(笑)“安息の日々/Easy Livin’”はこのアルバムに入ってます。前作に比べると随分とおとなしいサウンドになってるんだね。もちろん敢えてそうしてるわけよ。フォークロック然としたものが多い。オープニングの“The Wizard”のアコギが全てを物語っています。BLACK SABBATHが「VOL.4」で、ポップな雰囲気の中に狂気を内包させた手法に似ている気がするのは私だけでしょうか。どちらも4thであり同年リリースという共通点も。



#418 / FALLEN ANGEL / 1978

★★★★★

Uriah Heep fallen angel (320x320)

ジョン・ロートン最後の作品となってしまった12th「堕ちた天使」です。残念ながらこれでヒープも終わったなと感じました。現にロートン脱退後の13thは聴いたかどうかもわからないほど記憶にないのね。ヴォーカルの名前は何だっけ?というレベル。現在はバーニー・ショウが頑張っていて声もロートン似で結構いいんだけどね。何しろバイロンとロートンが凄すぎるんだわ。「及第点」では同じ土俵に立つことすら許されないのであります。 比較することなどおこがましいわ!哀愁の名バラード“Come back to me”などを収録しています。ヒープに於けるロートン節最後の炸裂であるからして外せないと思います。さて、ヒープの魅力を満喫したいなら1stから枚数は多いけど頑張ってこの12thまでは聴きたいね。ライブを足すと13枚か。輸入盤やオークションを選択すれば、それほどの出費にはならないのでは?



#482 / INNOCENT VICTIM / 1977

★★★★★

Uriah Heep innocent victim (320x315)

ジョン・ロートン第2弾にして11thアルバムの「罪なきいけにえ」です。ジャケが1st以来のキモさだね。今は簡単に買えるけどちょいと昔に遡ると輸入盤が入手困難な時期がありました。コレはそんな時期に、めったに行かない大宮(ARCHE)で買ったと記憶しています。テリトリーの高崎界隈では見かけないCDを10枚くらい買ったなんてことも思い出すね~。さて、あまりのしつこさにそろそろツッコまれそうですが…これもロートンのヴォーカルが素晴らしい。やっぱ歌が上手いとバラード系の説得力がハンパねえですな。英語だから歌詞はよくわかんないけどね(笑)意外なことにロートンが残したヒープのスタジオアルバムは3枚しかないんだよ。だったら必聴でしょうよ!ルシファーズ・フレンドなんかもあるにはあるけど…ヒープで! 歌うロートンは特別だと思うわけ。素晴らしいヴォーカルが素晴らしい楽曲に載った相乗効果ってやつですよ。“Keep on Ridin’”や“Free’n Easy”や“Choices”などを収録しております。



#590 / URIAH HEEP LIVE / 1973

★★★★★

Uriah Heep live (320x315)

とりあえずヒープのライブはコレ以外ないでしょう。「THE MAGICIAN’S BIRTHDAY」ツアーの実況録音盤、つまり全盛期のライブということなんですね。来日公演は酷かったという伝説があったような気がしますが、このライブは素晴らしいです。もうバイロン時代のベストアルバムとしても成立するので、黙って聴くべしでございます。とは言うものの、初めてヒープを聴く人がいきなりライブ盤じゃダメなのかな~。スタジオ作品を何枚か聴いてからの方が断然楽しめるよね。可能ならライブ収録曲だけでもいいけど、そうはいかないだろうし…まあ多少の出費は必要かもしれませんな。とにかく、それが正しい順序というものでしょう。スタジオ盤の“七月の朝”を聴く。「いいね」ってことになる。で、このライブ盤収録の“七月の朝”を聴いてみる。「なるほどそうきたか!コレもいいね」ってことになる。ヒープの歴史のみならず、ハードロック史におけるライブの名盤ですね。



#630 / RETURN TO FANTASY / 1975

★★★★★

Uriah Heep return to fantasy 2 (320x320)

バイロン時代の8th「幻想への回帰」ですが…なんとジョン・ウェットン参戦!(メル・コリンズも)コレは大事件。敬意を表してかウェットンのベースが目立つミックスになってる新たなるヒープ・サウンドです。ちなみに、ウェットンはこのアルバムの曲作りにはまだ参加してません。すべて加入前に作られたもので、何曲かはゲイリー・セインがすでに録音していたらしく、それ以外をウェットンが弾いてリリースするって案もあったのだとか。最終的には全てウェットンがレコーディング。印象的なのはギターソロなしの1曲目(タイトル曲)かな。ウェットン様が弾いてるぞ~と主張しておりますな。ベースが踊ってますよ!うちの師匠はこのアルバムが好きらしい。ハナからミック・ボックスのギターなど眼中にないと思われるので、要するにウェットンのベースがお気に召したのでしょうな。確かに、それほどまでのインパクトがあるベースラインなのです。ゲイリー・セインも派手に弾いててカッコいいけどね~、貫禄の差ってところでしょうか。そこまで入れ込んだアルバムではありませんが、前出曲および“Devil’s Daughter”と“Showdown”は思い出深いっす。“Showdown”はオリジナル曲のタイトルにパクらせて頂きました。



#704 / SALISBURY / 1971

★★★★★

Uriah Heep salisbury (319x320)

2nd「ソールズベリー」です。ベースはポール・ニュートンでドラムはキース・ベイカーの時代です。何はともあれ”肉食鳥“に尽きます。邦題も含めこの気色悪さは特筆ものでしょう。バイロンのファルセットも曲構成の変化球っぷりもインパクト絶大でした。ちなみにアメリカデビュー盤ではこの曲のバージョン違いが聴けます。ラストのタイトルチューンはコレに輪をかけてプログレッシブな1曲に仕上がっており、且つヒープ史上最長曲となっておりますね。ブラス・オーケストレーションですよ。ちなみに録音は別々だそうですが「原子心母」しててイイじゃんか(笑) 71年でこの音は驚異的でしょ!なかなか実験的なバンドだったんだね~と思いました。次のアルバムが「対自核」だから…色々試してみて良かったじゃん。いや~、それにしてもバイロンは凄ぇな。出番が少なくても一気に掻っ攫っていく、正真正銘のカリスマだね。



#737 / ...VERY 'EAVY...VERY 'UMBLE / 1970

★★★★

Uriah Heep very 'eavy very 'unble (314x320)

すべてはここから始まった。ヒープも70年デビューなんだね~。とにかく”Gypsy“でしょう。プログレッシブな構成がカッコいいです。個人的には“Come away Melinda“も捨てがたい。後の作品と比較 してしまうと「完成度はそこそこ」となってしまうけどデビュー作品としてはその他大勢を圧倒していると思います。メジャー級は一味違うのですよ。バイロンが歌ってるだけでビシッと決まってしまうのだ!歴史の1ページゆえ聴くしかないでしょう。初期作品はすべて「対自核」への布石ってことですよね。これから買うなら2007年のリマスター盤がいいよ。“肉食鳥”や“ジプシー”のバージョン違いなどボートラ入ってますから。ベースはポール・ニュートン。ドラムはオリー・オルソンですと。



#767 / WONDERWORLD / 1974

★★★★

Uriah Heep wonderworld (320x320)

バイロンとゲイリー・セイン時代の締めくくりとなる黄金期4作目にして通算7th『夢幻劇』です。正直それほど馴染みのアルバムではありません。ジャケはカッコいいけど。師匠経由でもコレは回ってこなかったね。CD時代になってから購入して聴いたアルバムです。良く言えば落ち着いた感じに仕上がってるけどね、アイデアの枯渇なのかな。いまいち曲が面白くないね。ヘンズレー度が高いせいかもしれない。とりあえず元気がないわ~。負の連鎖とでも申しましょうか、この後ゲイリー・セインは…感電事故を機に、ドラッグが原因で亡くなってしまうのです。このアルバムだと“Suicidal Man” と“Dreams”が好きですね。特に前者ではゲイリーの不気味に蠢く独特のベースが炸裂しているだけに…無念です。



#1023 / SWEET FREEDOM / 1973

★★★★

Uriah Heep sweet freedom (320x320)

フランスでレコーディングされたバイロンーセイン時代の6thアルバムです。ジャケを含めイマイチ感は否めないという印象ですな~。ロジャー・ディーンが2枚続いたのに…YESに取られたってのは本当なのかね?オープニング曲は元気で良い。で、2曲目がハイライトの“Stealin’”です。コレは文句なしに代表曲だ。ゲイリー・セインのベースが目立ってカッコいい。確か最初のベスト盤にも収録されてたよね。このベスト盤は師匠に録音してもらったからどんなジャケかは知りませんが…カセットテープはRange4だったな(笑) タイトル曲もいい。あとはインパクトで言うと“Seven Stars”という曲。もちろんタバコは無関係だよ。何が凄いってさあ、終盤の歌詞がアルファベットなんだぜ。しかもA~Zまでキッチリ26文字を歌い切るバイロン!なんだかな~。



#1814 / LIVE IN EUROPE 1979 / 1986

★★★★★

Uriah Heep live in Europe 1979

2020年9月19日、ヒープの黄金時代を支えたドラマー、リー・カースレイクが73歳で亡くなりました。ここ数年癌との闘病生活だったらしいです。ここはやはりURIAH HEEPの作品を紹介するしかないだろうということで、チョイスしたのがこちらのライブ盤。カースレイク参加作品はまだまだあるけれど、個人的にヒープのシンガーはデビッド・バイロンかジョン・ロートンでなければならない気がする。73年のライブが黄金期だとすれば、今作は第2の黄金期でいいと思う。シンガーはロートン、ベースはゲイリー・セインではないが、その他はリー・カースレイク、ミック・ボックス、ケン・ヘンズレーなので。当然ながら約半分の楽曲がロートン時代のアルバムからチョイスされています。バイロン時代の名作、”対自核”や”七月の朝”や”安息の日々”を歌うロートンが新鮮です。カリスマ性や高音ファルセットでは劣りはすれども、深みのある歌唱はロートンに軍配を上げたいた。件のカースレイクのドラムプレイはもちろんの事、コーラスワークもしっかり楽しみましょう。高音のパートはやっぱケン・ヘンズレーなのかな?ここはぜひカースレイクであってほしいところですが…映像で見る分にはかなり熱唱してるから、雰囲気だけだと一番高い声を出してそうなんだけどね。



#1909 / KING BISCUIT FLOWER HOUR / 1997

★★★★

Uriah Heep king biscuit

いわゆるキングビスケットライブです。74年デビッド・バイロン時代の演奏。名作「ユーライア・ヒープ・ライブ」の約1年後のパフォーマンスということになるわけですが、収録地がアメリカ(サンディエゴ)ってのがミソかな。当時は本国より米国での人気が高かったらしいからね。加えて、ベーシストのゲイリー・セインは76年に亡くなっており、今作が最後のライブ音源ということにもなってる。が、総じてあまりいい出来ではないかも。まずミック・ボックスのワウ・ギターが暴走気味でバランスがイマイチ。バイロンの声もベストとは言い難い。イアン・ギランやグレン・ヒューズに匹敵するスクリームを持っているはずだが、声が出てないね。ケン・ヘンズレーは出てる(笑)。収録曲も”安息の日々”からトリのロックンロール・メドレーまで全11曲と少な目で食い足りず。アルファベットを歌い上げるところが少々痛々しくもある(笑)”Seven Stars”と”Sweet Freedom”(長尺アレンジは微妙)は新鮮に聴けましたが。



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