Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

JUDAS PRIEST

JUDAS PRIEST(UK/英)

#9 / SAD WINGS OF DESTINY / 1976

★★★★★★★

Judas Priest sad wings of destiny (320x320)

初めて聴いた曲は”独裁者”か”切り裂きジャック”あたりだったかな、いずれにせよ今作からの曲だったと思う。兎にも角にもロバート・ハルフォードのハイトーン・ヴォイスが衝撃的でね、それがK.K.ダウニングとグレン・ティプトンのツインギターをフィーチャーしたプログレッシブと言ってもいいくらいの曲に載ってるのだから、一発で虜になってしまうのも当然でした。メタルゴッドと呼ばれる以前、ヒラヒラの衣装を身に纏い哀愁のヨーロピアンハードロック作品連発の幕開けとなる名盤2ndアルバム「運命の翼」でございます。デビュー作同様にマイナーレーベルからのリリースでしたが、多くの代表曲が収録されているだけでなく、カタログ中随一のプログレッシブな要素を含むアルバムでもあるゆえ必聴とさせて頂きます。エンジニアをクリス・タンガリーディスが、変遷の激しいドラマーはアラン・ムーアがそれぞれ務めています。初期作品群に比べGODを襲名してからのアルバムにはそれほど思い入れがないのね。「KILLING MACHINE/殺人機械」あたりからゴッド化してくるんだけど、好きなのはギリそこまで。つまり2nd~4thが身悶えするほど好きです。しかも全曲ね!とにかくよく聴きました。JPのみならず、当時は気に入ったアルバムはとことん聴いたものさ。そこにコピー曲が含まれていれば尚更だ。もちろん経済的な理由が大きいのだけれど、今ほど多くのバンドが存在しなかったという側面もあったかな。HRバンドの情報が少ない(BURRNは存在せず専らヤングジョッキー頼り)中、一大決心して買ったレコードはとことん聴くでしょって話。さて収録曲ですが…”Victim of Changes/生け贄”(脱退したアル・アトキンスの作品)、”The Ripper/切り裂きジャック”、”Dreamer Deceiver/夢想家Ⅰ”(これもアル作品)、”Deceiver/裏切り者の歌(夢想家Ⅱ)”、”Prelude”(key中心のイントロダクション)、”Tyrant/独裁者”、”Genocide/虐殺”、”Epitaph/墓碑銘(エピタフ)”、”Island of Domination/暴虐の島”…全部好き。邦題の字面自体がとても懐かしいです。レコードのライナーノーツで見たもの、カセットテープのインデックスの手書き文字(自分の字でも師匠の字でも)すべてひっくるめて思い出深いよね。荘厳にして美しいアートワークもいい。JPのジャケはどの作品も個性的で素晴らしいと思う。



#41 / SIN AFTER SIN / 1977

★★★★★★★

Judas Priest sin after sin (320x320) (2)

多くの同輩が辿ってきたであろう音楽道、小学生時代には歌謡曲、中学生になると洋楽を聴き始める黄金のパターン。情報源はラジオであり、まずは自然と耳に飛び込んでくるBEATLESやCARPENTERS、そして当時のヒット曲を耳にすることになります。そこから取捨選択して個々の趣味嗜好が炸裂するという流れ。KISS、QUEEN、AEROSMITHの新御三家(勝手に思ってるだけ)やら、BAY CIRY ROLLERSに歓喜する女子を傍目に硬派を気取ってLED ZEPPELINDEEP PURPLEとか。ギター(主にフォークギター)を弾き始める時期とも重なっているから「天国への階段」きっかけでハードロック方面に振れたり、それ以前の日本のフォークソングを聴き漁ったり、徐々に進むべき道が見えてくる。で、それが確定するのが高校時代。バンド活動という特殊な要素が追加された結果…BOW WOWを筆頭に、SCORPIONS、UFO、JUDAS PRIEST等のハードロック(同時にプログレも)が主食になるのでした。これらはほぼ師匠経由であり、ジューダスに関しては録ってもらった90分のカセットテープが、大袈裟な表現じゃなくヨレヨレになるまで聴いたよね。46分テープより薄いから実際撚れやすいはず。修学旅行の新幹線内でこのテープを、廉価版ウォークマンもどきで聴きながら曲決めした記憶があるんだけど、覚えてるかい師匠!? その結果“Starbreaker”をやることになったよね。コピーするにあたって一番の問題はヴォーカル。好きな曲がたくさんあっても、キーの高さゆえ限定されちゃうわけ。というわけで今回は、ロジャー・グローバーがプロデュースした3rd「背信の門」です。アラン・ムーア脱退により助っ人には…なんとサイモン・フィリップス(アルバムリリース後レス・ビンクス加入)。前出曲以外も…空耳アワーにて「母さんが言う、こういうパーマは変だと、死のう♪」でお馴染みの”Sinner/罪業人(つみびと)”、”Last Rose of Summer/最後の夏のバラ”、”Let Us Prey/Call for the Priest/危害者”、”Raw Deal/不当なる弾圧”、”Here Come the Tears/孤立の涙”、”Dissident Aggressor/異端からの反撃”…文句なしに全部好きです。バンド初カバー、ジョーン・バエズの“Diamonds & Rust”も、ちょっと浮いた感じはあるもののお気に入りだった。ヴォーカルものとして、いいアクセントになってる。それにしても、邦題を考える人は楽しかったでしょうね。当時は伝説の邦題職人みたいな人が、各レーベルにいたと思われる。邦題の付いていない楽曲に勝手に邦題を付けるのも楽しいかも。ガチで考えるなら歌詞を訳さないといけないだろうから、英語の勉強にもなるしね。アルバムタイトルはジャケから付けたんだね。



#44/ STAINED CLASS / 1978

★★★★★★★★

Judas Priest stained class 2 (320x317)

初期JPのピークはここだと思っているのですが皆さんはいかがでしょう。ロブ絶好調時の4th『ステンド・クラス』でございます。ステンドグラスじゃないよ。意図して語呂を寄せにいってるんだけども。発音的にはステインド・クラスですね。「汚れ」のステイン。ステインされたクラス、固着された階級、つまり労働者階級(バーミンガムのブルーカラー)から抜け出せない様子を表わしているそうですよ。今作のドラマーはレス・ビンクスです。この後からあまりありがたくないデニム&レザーな方向にシフトしていくので、どこか翳りのあるヨーロピアンなハードロックが聴けるのはここまでとなります。そういう意味でもこの音楽性(2nd~4th)は貴重だよね。今回のカバー曲はSPOOKY TOOTHの“Better by You, Better Than Me”で、前回のジョーン・バエズ同様、浮いてはいるけどかっこいい。そもそもシングル用のカバー曲だったので予定通りシングルカットされたのですが…コレが自殺の原因(興味があるなら「ジューダス・プリースト裁判」で検索してみてね)になるの!? お門違いも甚だしい。「背信の門」をA面に、コレをB面に録音してもらったカセットテープ。いや、師匠のテープをそのまま貰ったのかな。レコードを持ってたはずだから。SONYのC-90は師匠が好んで使ってたもんね。自分じゃ買わないやつだからこそよく覚えてるわけ。TDK派、マクセル派、日立派、こういうところにもちょっとした個性が出る時代でしたな。好きなバンドゆえ、本来なら“Exciter”あたりをかっこよくキメたい(コピーしたい)ところだったけど、キーが高すぎて歌えない。どう足掻いても、出ないものは出ないし、コピーバンドの分際でフェイクなど許されない。“スターブレイカー”(しかもライブバージョンね)がギリギリの線でした。”White Heat, Red Hot/ 白光・赤熱”、”Stained Class”、”Invader/侵略者”、”Saints in Hell/地獄の聖者”、”Savage/サベイジ”、Beyond the Realms of Death/死の国の彼方に、”Heroes End/ヒーローズ・エンド”…文句なしに全部好きです。オープニングの”Exciter”とともに本アルバムのハイライトと言える”死の国の彼方に”は文句なしの名曲です。驚いたことにレス・ビンクス作なのね。バンドでコピーはしていない(遊び程度では演ったかな)けれど、個人的にギターソロをコピーしたな。”エキサイター”みたいなツインリードではないけれど、この時代にして実に素晴らしいソロなんですよ。いや、この時代だからこそか。ジャケもインパクトがある。



#132 / UNLEASHED IN THE EAST / 1979

★★★★★

Judas Priest priest in the east

バンド史上初のライブ・アルバムです。「殺人機械」と「ブリティッシュ・スティール」の間にリリースされました。世界的には「UNLEASHED IN THE EAST」としてリリースされる前の日本盤タイトルは「イン・ジ・イースト」。79年日本での東京公演(厚生年金会館と中野サンプラザ)の音源です。この頃は日本でのライブがバンドのステータスであり、それが実際に売れるきっかけにもなった時代だったからね、日本を表す単語がJAPANだけではなく、ちょっとした工夫が見て取れます。JPの場合は「THE EAST」と表現したわけだ。ちなみにこの前年に、SCORPIONSの「TOKYO TAPES」やCHEAP TRICKの「AT BUDOKAN」がリリースされている。東京はまだしも、武道館までが日本の代名詞になるとはね。ライブレコーディング当日、ロブがホテルの空調でノドを痛めたとかで、当日はコンディション不良、後にヴォーカルパートの一部が録り直されたのは有名な話ですが、スタジオアルバムとは一味違うワイルドな演奏が聴けるからいい。惜しいのは収録時間かな。全13曲だとね、前出「TOKYO TAPES」や「UFOライヴ」という名作と比較して、食い足りなさを感じてしまう。これまでにリリースされた5枚のスタジオアルバムのうち、「ロッカローラ」を除く4枚から選曲されていますが、当時アルバム未収録で今作の目玉にもなっている”グリーン・マナリシ”(FLEETWOOD MACのカバー)を演っているゆえ、2nd「運命の翼」から4曲、3rd「背徳の門」から3曲、4th「ステンド・クラス」からは1曲、直近作である5th「殺人機械」から4曲(シングルカットされて売れたらしい”テイク・オン・ザ・ワールド”は未収録)という内訳。個人的には”夢想家Ⅰ”や、”危害者”、”死の国の彼方に”辺りは聴きたかった。喉の不調で出来が悪く、収録時間の関係でカットされた可能性もあるよね。検索してみたら大阪公演のセットリストが出てきた。やっぱりね、”死の国…”と”Take on the World”演ってるじゃん。あとは”白光、赤熱”(4th)、”邪悪のファンタジー”(5th)がリストにあるね。おそらく東京公演もこれに準じたものかと思われます。よって「ロブの調子が良かったら”死の国…”も収録されていた」で間違いなさそう。たしかに空調が引き金になったのでしょうが、「ボーカルの端くれ」目線から想像するに、前作で歌い方をワイルド方面に変えたことが最大の要因だと思っている。楽器と違って喉は生モノだからね、今まで使ってなかったところを酷使しすぎたのでは…。



#166 / KILLING MACHINE / 1979

★★★★★★★

Judas Priest killing machine 2 (320x320)

5thアルバムの邦題は「殺人機械/KILLING MACHINE」。アメリカでは翌年「HELL BENT FOR LEATHER」にタイトルを変更してリリースされました。さて大好きなJPはここから若干おかしくなり始めた。レザー・ジャケットにスタッド(今思えばカミングアウトだったのかも)、ステージ上でのハーレーダビッドソン・パフォーマンスもこの辺から始まった。結果からみてこの方向転換は、後に”メタル・ゴッド”として結実するわけですが、個人的な好みからするとありがたくない変化でしたな。ヨーロピアン・テイストの劇的HRが好きだったのにね。とはいえ、前作まで嵌りに嵌っていた流れ、そして翌年にリリースされるライブ盤に収録されていた曲が多かったこともあって、結局このアルバムもヘビーローテーション。今までの作品よりキーが低かったからね、コピーするのを前提に考えたら有難い変化でした。へヴィさを出すためにハイトーンヴォイスを封印したのだと思われます。”Delvering the Goods/ユダへの貢物”、”Rock Forever”、”Hell Bent for Leather/殺戮の聖典”、”Take on the World”、”Burning Up”、”Killing Machine/殺人機械”、”Runnig Wild”、”Before the Dawn”、”Evil Fantasies/邪悪のファンタジー”、ほとんどの曲を練習曲として活用させて頂きました。歌ってて気持ちいい曲ばかりだったな。ちなみに、”Evening Star”はあまり気持ちよくないから、”The Green Manalishi”は最後の高音があるから却下。“殺戮の聖典”はバンドでもコピーしたね。今回のカバーはフリートウッド・マック。前々作の“ダイヤモンズ・アンド・ラスト”、前作の“ベター・バイ・ユー・ベター・ザン・ミー”に続き、今回の“グリーン・マナリシ”も、浮いてるけどかっこいい。カバー曲も外さないあたり、さすがです。果たしてJPに対する興味は、これ以降徐々に薄れていくのでありました。聴かないわけではないですよ(笑)



#183 / DEFENDERS OF THE FAITH / 1984

★★★★★

Judas Priest difenders of the faith (320x320)

かつての劇的な哀愁ヨーロピアンHR時代のJPファンにとって、釈然としない作品を聴かされ続けてきた中、趣は全く異なるものの、個人的には久しぶりに溜飲を下げてくれるアルバムがリリースされました。それがこの9th「背徳の掟/DEFENDERS OF THE FAITH」です。煮え切らない期間が長かったからね、昔のあの音に戻ることは二度とないのなら、この路線でもいいと思ったよね。既に「殺人機械/KILLING MACHINE」で兆しはありました。「BRITISH STEEL」が出た時は「え~っ?」だったしね。ジャケは傑作だったのに。好きだったあのハードロックではなくなり、彼らはメタルゴッドと呼ばれるようになったのでした。「黄金のスペクトル/POINT OF ENTRY」はレコードを買いまして、まあ聴ける曲もあったけれど、概ね同一路線で微妙でした。続く「復讐の叫び/SCREAMING FOR VENGEANCE」では一歩前進して、この手の音楽を完成させました。で次にコレが出たわけね。過去作品を吹っ切れたという意味で、個人的には起死回生の1枚と捉えています。メタルに全振りした方向性で、スピード感もあってアグレッシブ、この時期の作品中では一番好きです。ジャケも、ヘリオン、メタリオン、ターボの3連弾はカラフルでいい。オープニングの“Freewheel Burning”から“Jawbreaker”、そして“死の番人/The Sentinel”あたり(全部A面ですけど)が特に印象に残っている。ちなみに次作「TURBO」でまた「え~っ?」でしたけど(笑) 青春時代の主役バンドだからね、新譜がリリースされれば、ついつい聴いてしまう、というか聴かないと気が済まない、そんな時代が続きました。しかし、2011年にK.K.ダウニングが脱退、2018年にはグレン・ティプトンがパーキンソン病で離脱、同年リリースされた「FIREPOWER」が最終作と思われたのですが…どうやら2024年に新譜が出るらしい。



#277 / ROCKA ROLLA / 1974

★★★★★

Judas Priest rocka rolla (320x320)

メタルゴッドの記念すべきデビューアルバムです。本人たちは気に入らなかったそうですが、タイトルもジャケットも素敵だと思いませんか?アメリカに媚びてる感じが嫌だったのかしら。中身もなかなか個性的なHRで、音に余計な装飾がないところが逆に新鮮です。今作のドラマーはジョン・フィンチ、そして前任ボーカル、アル・アトキンスが曲作りにかかわったものが3曲あり、そのうちの2曲”Winter”と”Never Satisfied”は、四半世紀後にアトキンスのソロアルバムでセルフカバーされました。ちなみに後者はARMORED SAINTもカバー。今はYou Tube等に映像がUPされてるから、細身でロン毛のロブや、ウリみたいな衣装を身に纏ったKKの姿を見ることができます。つくづく便利な世の中になったと思う。SCORPIONSと同様(蠍団はギタリストが神から仙人に代わったからJPより変化が劇的でした)にJPも2ndアルバムで劇的な変化を遂げるわけですが、そこにつながる要素を散見できる1stとなっております。中でも長尺曲の”Run of the Mill”は、プログレッシブと呼んでも差し支えない展開を持つ、この時代ならではの曲だと思う。これはSCORPIONSにも当て嵌まる事で、国は違えど同じ時代に生まれて同じような変化を遂げているのが面白い。「SAD WINGS OF DESTINY/運命の翼」と「FLY TO THE RAINBOW/電撃の蠍団」、どちらもHR史に残る素晴らしい2ndアルバムです。



#350 / BRITISH STEEL / 1980

★★★★★

Judas Priest british steel (320x320)

HM史に燦然と輝く100点満点ジャケをご覧あれ!タイトルもカッコいいですね。鉄鋼会社の名前とは思えない。全英4位、全米34位と成功を収めた6thアルバムです。シングルも好調で、”Living After Midnight”と”Breaking the Law”が全英12位、”United”は同26位にランクインしている。レコーディングはリンゴ・スターのスタジオで行われ、メンバーは大いに感動したらしい。レコーディングが始まってから書かれた曲も少なくないようで、人気スタジオゆえとりあえず予約したのでしょうね。今作からレス・ビンクスに代わりデイヴ・ホーランドが加入しています。JPのカタログ中、そこまで好きなアルバムではないけれど結構聴いたゆえ無視できないといったところ。結局30周年アニバーサリーエディションも買ってしまいました。今作再現ツアーのライブDVDが付属するとなれば、すでに持っていても買い換える理由として十分でしょ。ついでに”The Ripper/切り裂きジャック”、”Victim of Changes/生贄”、”Freewheel Burning”、”Diamonds and Rust”、”You’ve Got Another Thing Coming”等も加えた全16曲。売れたのにはそれなりの理由があるわけで、要するにコマーシャルな曲が増えたんですね。ジャケやタイトルから想像されるほどメタルなアルバムじゃないのは残念ポイント。傑作ジャケと音楽の間に少々ズレを感じてしまう。しかし、思惑通りアメリカで売れ、めでたくビッグネームの仲間入りを果たしました。バンドの代名詞となる“Metal Gods”という曲が収められている象徴的な作品でもあります。



#461 / SCREAMING FOR VENGEANCE / 1982

★★★★★

Judas Priest screaming for vengeance (320x318)

超有名な冒頭2曲“The Hellion”~“Electric Eye”の完璧な流れがメタルのお手本になった8th『復讐の叫び』です。前年にリリースされたIRON MAIDENの『KILLERS』に触発されたかな?あの冒頭2曲(“The Ides of March”~“Wrathchild”)の流れも素晴らしいよね~。オープニングがカッコよすぎるだけに…聴き進むうちに徐々にトーンダウン。全体的にはイマイチじゃないかな~と。“You’ve Got Another Thing Coming”が売れた記念すべきアルバムなんだけど、個人的には食い足りなさを禁じ得ないのでありました。昔からの抒情ヨーロピアン路線が好きだったファンはそろそろ諦めてきた時代ですね。結局、現在に至るまで原点回帰作品は生まれていません。まあいいさ。初期の作品は永遠に残るわけだからね。そればっかり聴いて過ごしますよ。
追記)2012年に30th Anniversary盤が出ました。ボートラ6曲は最近ではよくあることですが、さらにボーナスDVD付きなんだね。しかもその映像が83年のUSフェスティバルだっちゅーの。安くなったらゲットしましょう。




#589 / POINT OF ENTRY / 1981

★★★★★

Judas Priest point of entry (320x320)

この7thアルバム『黄金のスペクトル』はレコードを買いました。当時から不評だったし、その時は個人的にも正直イマイチだと思ったけど、今じゃ懐メロとして機能してるので問題なし!?誰もが経験した通り当時は気に入った曲だけカセットテープに録ってマイベストを編集してましたがこのアルバムからは“Hot Rockin’”と“Desert Plains(雷鳴)”が選抜されたっけ。後者は味わいのあるいい曲ですね。もちろんCDも買い直しましたよ。2回くらい通して聴いたかな。PVまで作ったんだから手を抜いたわけじゃないんだし、そこまで文句を言われる筋合いは無かろうと思う。ロブとK.K.とグレンを想像して聴いてみると意外と楽しめるもんだよ。



#633 / TURBO / 1986

★★★★

Judas Priest turbo (320x320)

節目の10thにして問題作の登場です。当時はギターシンセに世界中がズッコケたもんだけど今は…さすがに好きとは言えないが…なんか普通に聴けるな~。歳だね~。ヴォーカルがゴッドなら何でもいいのかな。スコーピオンズ同様この先何枚アルバムをつくれるのか微妙な年齢(今ファイナルツアー中なのか?コレが終わったらもうツアーはやらないってこと!)になってきてるから…全カタログが世界遺産だよね。いやいや、ツアー云々よりもだ、K.K.が引退しちゃったからね。ロブとK.K.とグレンでジューダスなんだから…いよいよ終わったかなと思う。センチメンタル目線で眺めなくてもジャケ素敵じゃん!ヘリオンやメタリオンに通じるものがあるかな。



#848 / PAINKILLER / 1990

★★★★

Judas Priest painkiller (320x320)

起死回生の12th。ヘビメタ史上の傑作ということになってるね。スコット・トラヴィス参戦がカギかもしれない。確かにヘビメタとしてはいいアルバムだとは思うけど初期のファンは「ちょっと待てよ」って感じでしょう。プリーストが戻ってきた!なんていわれてもねぇ…せいぜい「背徳の掟」あたりに戻ったってレベルじゃん。百歩譲って「BRITISH STEEL」かね。千歩譲って「殺人機械」が限界だな。どうしたって「STAINED CLASS」までは戻りはしないわけで、メタルゴッドなJPよりも好きだったヨーロピアンロックJPがいる世代としてはなんとも歯痒いというかあのころには戻れっこねえとハナから諦めているわけで、世間の盛り上がりもどこ吹く風、冷めた感じで聴いてたよね。“Metal Meltdown”と“Night Crawler”あたりがハイライトでしょうか。



#1009 / PRIEST...LIVE! / 1987

★★★★

Judas Priest priest

なんだかな~、過剰な歓声の割に熱が伝わってこないライブだね。ジャケからしてダメじゃん。まったりして聴こえるのはギターの音が小さいから?2枚目のライブアルバムになりますが1stライブ「UNLEASHED IN THE EAST」とのカブりは無し。つまり「BRITISH STEEL」以降の曲で構成されています。好きな曲もあるんだけどね~。3曲追加のリマスター盤で聴いたら印象が違うのかしら。安かったら買ってみるかな。それにしても、まあMTVの影響だってことは分かってるんだが、アメリカ人は“Living after Midnight”とか“You’ve Got Another Thing Comin’”が好きだよね。このライブを聴くのなら、ティム・リッパー時代とかロブ復帰後の近作ライブの方がいいかもしれません。



#1176 / RAM IT DOWN / 1988

★★★★

Judas Priest ram it down (320x320)

メタルゴッド11枚目のスタジオ作品。前作「TURBO」で世界中をズッコケさせ、2枚目のライブ盤を挟んでの軌道修正盤という位置付けでしょうか。各曲のタイトル(アルバムタイトルも意味深。更にはジャケも前作と連作みたいに思えて、ついつい深読みしちゃうね)から“復権”の野望がダダ漏れ状態だもの(笑) “Heavy Metal”とか“I’m a Rocker”とか“Monsters of Rock”とか…子供か!? まあそこは笑ってあげるとしてもだ、こういうタイトルを付けると何故ミッドテンポの画一的な曲調になっちゃうかね~。“Metal God”の二番煎じは面白くない。“Hard As Iron”系が良かったな。と文句ばかり垂れてますが、全てはJP愛ゆえなのね。オープニングのタイトル曲、その冒頭のスクリーム一発で星4つ半だよ!あとは政則氏絶賛の劇的な大作“Blood Red Skies”だな。ここでも往年のスクリームが聴けてうれしい。あとは、JPらしいアレンジが施された御存知“Johnny B. Goode”でしょう。当時は「TURBO」で一旦見切りをつけてJPはチェックしなくなっててね、MTVでこのPVが流れたのをきっかけに再注目した記憶があります。ジョニビはコピーしたから懐かしいのね。演ったのはMAHOGANY RUSHのヴァージョンだけど、チャック・ベリーにせよ何にせよ体が反応しちゃうわけ。以上、次作「PAINKILLER」のアグレッシブ路線が垣間見えるアルバムでした。ちなみに「BIRTISH STEEL」以来叩いてきた5代目ドラマーはこれにて脱退しました。



#1551 / PRIEST LIVE & RARE / 1998

★★★★

Judas Priest live and rare (318x320)

シングルB面曲を集めた日本企画盤です。後に海外でもリリースされたと正則氏のライナーにありました。当時12インチシングルを持っていた人にはありがたいアイテムでしょう。寄せ集めではありますが、そのB面曲がほぼライブバージョンということでそれほど違和感なく聴けます。“死の国の彼方に”から始まって“白光・赤熱”から“スターブレイカー”と続きます。「IN THE EAST」の頃の音源でしょうか。ここで聴けるスタブレのアレンジは「IN THE EAST」と同じもので、当時コピーするにあたって参考にしたヴァージョンだ。それより何より、“死の国…”と“白光…”は同ライブ盤には収録されていなかったから、初期JPファンにとってはこれら(“グリーン・マナリシ”もあるね)が最大の目玉になるでしょう。来日時に喉の調子が悪かったらしいからね、「IN THE EAST」では敢えて“死の国…”をセットリストから外したという可能性はないだろうか。そこらへんの事情も正則さんなら知っているのかもね。と思わせるライナーが付いている日本盤を是非ゲットしてください(笑) その他「BRITISH STEEL」以降の楽曲についてはそこまでの思い入れはありませんが、USフェスティバル音源の収録はうれしい。ラスト“Turbo Lover”の別バージョンはおまけ程度。



#1925 / '98 LIVE MELTDOWN / 1998

★★★★

Judas Priest '98 live meltdown

音源は98年のJAGULATORツアー。ヨーロッパらしい。ということは…歌っているのはティム・リッパーなんだけれど、当然ハルフォード時代の曲が多数ゆえ、それなりに楽しく聴けます。リッパーのポテンシャルはお墨付きなわけだし、歌ってるのがコピーバンド時代の十八番となればね、JAGULATORの出来がどうとかはこの際関係ないのだ。個人的なハイライトは”Diamonds & Rust”かな。静かに始まるスロー・アレンジから、最後はリッパーの本領発揮でオーディエンスも大盛り上がり。これがDisc2の#5で、遅ればせながらこの辺りからイイ感じになる。実際の演奏順かどうかは知らんけども、リッパーが認められた瞬間だと感じたよ。エンディングはお約束の”Living After Midnight”。観客は大合唱してますけどね、相変わらず馴染めんな~。アメリカでのライブならいざ知らず、ヨーロッパでもそうなの!? 100歩譲ってヨーロッパでもそれでいいとしても、日本では違う曲にしてほしいな。日本のファンはそれを求めてないと思うよ。



#2009 / ANGEL OF RETRIBUTION / 2005

★★★★

Judas Priest angel of retribution

チューがしずらいぜ♪でお馴染みの”Judas Rising”が復活の狼煙となるメタルゴッド復帰の15thアルバム。HALFORD同様、JPリスペクトのロイ・Zがプロデュース。奴がかかわるとやはりこうなるか(笑) 結局ティム・リッパーは2作で終わったね。シンガーとしての力量というより、曲に魅力がなかった。後のソロアルバムも同様で、運は掴んだが伸びなかった。前出オープニング曲の煽情力は十分、あとはメロのミスマッチが素晴らしいラストの曲”Lochness”が良かった。使い古されたフランス映画のテーマ曲みたいなメロが新鮮でした。あとは可もなく不可もなし…前回のSCORPIONSでもこの表現が…何とも悲しいじゃありませんか。BABYMETALとの共演映像なんかを見るとね、まだメタルしてるおじいちゃんだもんな~。よしわかった!いっそのことクラウス・マイネとデュエットってのはどうだ!? メタル界がざわつくことは間違いない。ゴルフみたいにシニアのイベントもいいね。70歳以上じゃないと参加できないとか…なんだか素敵じゃあないか。先日オリビアも亡くなってしまったことだし、やるなら急がないと。



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