TRIVIAL ACT
TRIVIAL ACT(Norway/諾威)
#1943 / MINDSCAPE / 1997
★★★★★
ザクザクのリフが登場した瞬間にCONCEPTIONが想起され期待が膨らむ。聴き進むと期待以上でガッツポーズの1枚でした。バンド自体は立ち上げメンバー2名(いずれもギター)で存続しているらしいが、リリースしたアルバムとしては唯一作…どういうこと!? 括りはプログレッシブHMで、メンバーもQUEENSRYCHEやFATES WARNINGやDREAM THEATER等のファンとのことだからその手の2番煎じかと思いきや、どれにも似てないところがいい。個人的にはCONCEPTION以外にWATCHTOWERも頭をよぎったが、このバンドはよりプログレ方向に振れている。まずジェフ・テイト好きシンガーのポテンシャルが高い。中音域でエキゾチックメロを歌うとロイ・カーン風だが、高音域はティム・リッパーみたい。総合力ではロイ・カーン以上か。そしてツインギター・チームの素晴らしさだね。アルバム全編に亘り繊細にして魅力的なフレーズを聴かせる。この不思議で捻りの効いたメロ、ギターの片割れがVOIVOD好きってことに関係がありそう。曲も総じて長尺で複雑な構成になっており、余計なお世話だが「覚えられるのか」と心配になる。売れそうな感じはしないけどね、もったいないな。