Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

CONCEPTION

CONCEPTION(Norway/諾威)

#340 / PARALLEL MINDS / 1993

★★★★

Conception parallel minds

トゥーレ・オストビーのアグレッシブでテクニカルなギタープレイと、ロイ・カーンの個性に満ち溢れた歌唱が二枚看板の北欧バンドです。計4枚のカタログ中、この2ndをイチオシとさせて頂きます。HELLOWEENの「守護神伝」を筆頭に、プロデュース業でも有名なVICTORYのトミー・ニュートンが手掛けた作品です。スラッシーと言ってもいいくらいの、ザクザクしたリズムで聴かせるこの手のギターリフは、DREAM THEATERが最初だったでしょうか。コレはかっこいい。一発でやられちゃいましたよ。特に1曲目“Water Confines”と2曲目“Roll the Fire”ですね。これら冒頭2曲の破壊力は凄まじい。中盤のタイトルチューンやラストの大作等、他にも聴きどころはあるけれど、最初が強烈過ぎるものだから印象が薄まってしまうね。プログレッシブメタルにあって、ギターのアグレッシブさが残っているあたりがポイントかもしれない。その音楽性に乗るのが、ジェイムズ・ラブリエとは異なる、独特な雰囲気を醸す穏やかなカーンの歌メロです。このギターと歌の相乗効果がバンド最大の特徴ではないでしょうか。概ねドリムシ的方向性ではあっても、結果が随分と違って聴こえるのがミソなのね。カーンはその後アメリカのKAMELOTの2代目シンガーとして活躍中しますが、バンドが変わっても「カーン節」に揺るぎなし。ギタリストがどういう曲を書いてもヴォーカル・ラインはすべてカーン風味になるという個性。カーンが歌うとメジャーな曲もマイナーに聴こえます(笑) これまた好きなシンガーの一人です。



#678 / IN YOUR MULTITUDE / 1995

★★★★

Conception in your multitude (320x320)

前作に引き続きこの3rdも素晴らしい。オープニングチューンで掴みはオーケー。イントロ部分のアフリカンなリズムがジャケそのもので、一気に期待が高まります。まあ結果的には最初だけだったけど、そんなことはどうでもよい。前作のオープニングとタメを張る楽曲で、ザクザクしたリフのキレは前作を上回る音質でわくわくしますな。ロイ・カーンの歌メロもバックがどんな演奏だろうが関係なし。孤高の領域です。前作は冒頭2曲が突出してましたが、今回はオープニング“Under a Mourning Star”、中盤の“Million Gods”、ラストのタイトルチューンからの日本盤ボートラ“Gravity”と、キメ曲が均等に配置されているので、全体的なプログレメタル度はましていても聴後の印象は前作以上。アルバムのハイライトは“Million Gods”でしょうね。短命に終わりましたがいいバンドでした。ロイ・カーンが今歌ってるバンドのキャメロットも好きだけど、演ってることは随分違うから。大仰メタルも好きだけどね~、大好物から好物に一歩後退してしまった感じかな。司令塔であるギタリストのトゥーレ・オストビーですが…現在ポンプロックのバンドに参加しているらしいです。早くこっちに戻っておいで!



#1847 / THE LAST SUNSET / 1991

★★★★

Conception the last sunset

トゥーレ・オストビーのアイデアが詰め込まれたデビューアルバムです。特徴であるフラメンコ(スパニッシュ)フレーズやフラッシーな高速フレーズ、出自であるスラッシュメタル・リフなど織り交ぜた元気溌剌プレイを聴くことができます。そして若かりしロイ・カーンの声。特有のメロは最初からでした。ジェフ・テイト同様、音大で声楽とオペラを学んだとのことで、静かではあるけれど最初からポテンシャルの高さに気付く歌唱だ。力を抜いたこの自然体の歌い方で存在感を示せるのだから只者ではないね。どうでもいいことだけれど、オペラ出身の人はロン毛に抵抗があるのかしら。この2枚看板によるすべての要素は、イントロダクションに続く実質1曲目の”Building a Force”と10分半越えのラス曲”Among the Gods”に集約されておりますな。そしてこれらを研ぎ澄まし、傑作2ndを生み出すわけですね。アルバムを4枚リリースした後に、カーンがKAMELOTに加入したことによりバンドは解散。オストビーは、そのカーンKAMELOTのアルバムへのゲスト参加を経て、ヨルン・ランデとARKを結成。KAMELOTで干支1周活動したカーンは2010年に燃え尽き症候群による健康上の問題により活動休止。その後いろいろありまして…現時点でCONCEPTIONは活動中。干支2周振りの5thアルバムをリリースしています。ちなみに今作のジャケは、2ndリリースに合わせて再発されたリイシュー盤で差し替えられもの。これぞカバーアート。



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