Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

岡林信康

岡林信康(JPN)

#1145 / わたしを断罪せよ / 1969

★★★★

岡林信康 わたしを断罪せよ (320x320)

BOB DYLANの影響を受けた日本のフォークの神様だということは知ってました。当時の歌本には必ず載ってたし数曲は聴いたこともあったよね。でも…そもそもリアルタイムじゃなく、周りの友だちにも信者がいなかった。泉谷しげるなぎらけんいちほどコミカルな作品があったならまた違ってたかもね。まあ、あるにはあるんだが…キャラのせいかな。これがデビューアルバムです。バックを固めるのはジャックス、つのだ☆ひろ、西岡たかし、中川イサト…URCの仲間たち。実は30歳を過ぎてから聴きました。“ランブリング・ボーイ”はなぎらの日本青年館ライブにも入ってたけど、そもそもカバーなんだね。オリジナルは本場のウディ・ガスリー・チルドレン作ですと。“山谷ブルース”は実体験らしい。部落差別を扱った“手紙”は当然自主規制ソング。“それで自由になったのかい”も深いね。“今日をこえて”も収録。エンディングは色んな場面で重宝される“友よ”です。元来はベトナム反戦歌なんだろうけど、Jリーグでは連敗脱出ソングに使われたりして…捉え方は人それぞれってコトだね。今となってはなかなか聴くことができないプロテストソングを是非。社会を斬ってこその若者の教祖なのです。



#1379 / 見るまえに跳べ / 1970

★★★★

岡林信康 見るまえに跳べ (320x320)

とても人間臭いフォークの神様の第二集です。アメリカの神様に倣ってアコギをエレキに持ち替えたことによりフォークロックの佳作に仕上がりました。「BLONDE ON BLONDE」がフォークロックの傑作と言われていても英語だからね、歌詞がわかってなんぼのジャンルゆえ、やはり日本語詞はありがたいですな。今回のバックは「はっぴいえんど」が選ばれております。“おまわりさんに捧げる唄”の演奏は軽快で小気味いいね。これなら歌詞も際立つってもんだ。“私たちの望むものは”の熱唱もいい。上手くはないけど熱がある。早川義夫の“NHKに捧げる歌”の女声は吉田日出子で、当時の彼女だったのかな。仲良さげな雰囲気が伝わってくるね。ライブで合唱される“今日をこえて”も収録。過大評価されてる感は否めませんが、日本の音楽史の中にあってかなり古い部類の人だから、1枚くらいは聴いてみてもいいんじゃないかね。特に今作は「はっぴいえんど」絡みなのでお勧めしておきます。



#1506 / 狂い咲き / 1971

★★★★

岡林信康 狂い咲き (320x319)

信長と家康で信康。4年間に作った曲を、作った順に全て歌う自作自演コンサートの実況録音盤です。アルバムでいうところの初期3枚と歴代自粛シングルというセットリストゆえベスト盤の役割も果たしていると思うでしょ?まあ時代を切り取るって意味では貴重かもしれないが…スタジオ録音との差がありすぎるのが不満。柳田ヒロ(岡林が「自来也」と紹介)のバンド(ベースに高中正義)も登場するがバックバンドに徹しており目立った見せ場はない。歌も上手くない。一方でトークに当時の世相が垣間見えるのは面白い。“がいこつの唄”と“くそくらえ節”はスタジオ盤未収録だから貴重だ。ウチにある2枚組は皇室をおちょくった“ヘライデ”がカットされてて残念。エンディング“私たちの望むものは”の大合唱はさすがに熱い。71年に集った若者も今では60台。クリスチャン、社会主義運動、高石ともやとの出会い、京都フォークキャンプ、自主規制ソング、フォークの神様、蒸発、出戻り、農耕生活…ミュージシャンとしての才能は如何なものかと思うが(化けの皮が剥がれるのが怖くて「下痢を治しに…」と書き残して蒸発したらしいから自覚はあったと思われる)人としての魅力はあるよね。神様感など微塵も無く、とても人間臭い。



バンド名検索

powered by Quick Homepage Maker 5.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional