Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

OVERKILL

OVERKILL(US/米)

#624 / TAKING OVER / 1987

★★★★

Overkill taking over (320x317)

この2ndは当時レコードを買いました。ちなみに1stも。例の如くタジに買ってきてもらったのかもしれないけど、とにかく今でもLPがあるわけよ。とりあえずそれだけで思い出深いってことが言いたいわけ。ブリッツの強烈ヴォーカルが特徴のゴリゴリブリブリ(原因はベースのD・D・ヴァーニ)系?のスラッシュメタルです。要するにベイエリアクランチじゃないパンク風味もある東海岸のスラッシュなんだけど、コレはコレでアリということで。NYスタイルって意味ではANTHRAX系と言えなくもないね。正直なところ、個人的な好みからちょっと外れてる(出自がパンクってところでしょうね)のでレコードは買ったものの、それほどハマった記憶はないかな。お気に入りテープに数曲録って聴いた程度でした。CDも買ったけどね、レコードを持っていれば充分だったかも。このバンドも息が長く未だ現役バリバリでスラッシュメタルしております。むしろオッサンになった最近の作品の方が、妙な迫力があっていい。



#938 / UNDER THE INFLUENCE / 1988

★★★★

Overkill under the influence (320x320)

NYスラッシャーの3rdアルバムです。ニューヨークだと四天王ANTHRAXの流れにあるわけで、パンクとのクロスオーバーが特徴となっていたりすることが多い。実際、前身バンドにはダン・スピッツが在籍していたことがあるそうだよ。ゆえに、この手のスラッシュはそれほどの好物ではありません。個人的にはやはりベイエリアスラッシュのザクザク感が肌に合っているようで、実は四天王であってもANTHRAXなんかは初期作品にしか興味がなかったりする。大好物を探すべく皆さんも色んなスラッシュメタルを聴いてみてくださいな。そんなわけで今作の印象はスラッシュ寄りパワーメタルかな。分かりやすい軽快スラッシュビートはあまりないね。次作へのステップと捉えております。まあとにかく、何より凄いのは現役バリバリであるということに尽きるのです。邪道だとは思いつつ、新作を先に聴くってのも若い人限定でアリだと思う。



#1281 / FEEL THE FIRE / 1985

★★★★

Over Kill feel the fire (320x320)

デビューアルバムです。当時レコードを買いました。先に買ったのは2ndだったような気もするがその辺は定かじゃないんだな。いずれにせよきっかけはBURRNのレビューでしたね。これは間違いない。ブリッツの歌い回しがまるでブルース・ディッキンソンみたいなデビューアルバムです。スラッシュメタルの要素は少ないね。パンク要素を追加したUSパワーメタルって感じ。ラストに収録された“Sonic Reducer”はパンク曲のカバー。どうやら同級生リズム隊がパンク出身らしい。ブリッツの件もあり、とりあえずIRON MAIDENが想起されます。それ風のフレーズが多々あるから、メンバーの誰かがメイデンをリスペクトしていたはず。D・D・ヴァーニのベースを聴くと、メイデン好きなのは彼かな。メイデンというよりスティーブ・ハリスか?スラッシュメタルを期待しなければいい出来です。個人的には“Rotten to the Core”が懐かしいね。バンドの代表曲と言っていい名曲ですな。



#1409 / THE YEARS OF DECAY / 1989

★★★★

Overkill the years of decay (320x320)

リアルタイムで聴いた作品ではありませんが、スラッシュ度が増したオススメ4thアルバムです。NYのバンドだけど今作はベイエリアの香りがするね。ちょっと籠り気味ではあるものの、各楽器の音がよく聴こえる録音がいい。同時期なのに前回紹介したTESTAMENTみたいにゴチャゴチャしてないもの。リズム陣の音もタイトだから、D.D.ヴァーニとドラマーがビシッと嵌まってる。以前から好評のベースプレイも更に冴えわたって聴こえます。ちなみにドラマーはデンマーク人(ラーズもそうでしたね)で元BATTLEZONE(ポール・ディアノのバンド…ディアのもパンクスだからね、やっぱ出自が似た人が集まるんですな)だそうです。こうなると腕前以前の問題で、やっぱりテリー・デイトのプロデュース力及びエンジニアとしての腕前はさすがだなと思ってしまうわけ。世の中にはテリー・デイトのクレジットを見つけてアルバムを購入する変態(いい意味で)もいるんだろうな。少々話は逸れましたが…2曲目とラストが特に印象に残った。



#1663 / W.F.O / 1994

★★★★

Overkill W

ツインギター編成になってから3作目、通算7枚目のアルバムです。レコードを買った勢いのまま4th「YEARS OF DECAY」までは聴き続けたのですが、メンバーチェンジをきっかけとして5th以降は、ほぼ3枚に1枚くらいのペースでチェックする程度になってしまったバンド。B誌でいいレビューが載るときいてみるかなって感じ。個人的に最後に聴いたのは「IRONBOUND」で、徹頭徹尾スラッシュメタルで度肝を抜かれた。けどね、バンドのウリの一つであるDDのベースがあまり目立っておらず…OVERKILLはゴリゴリ、バキバキ、ブリブリのベースサウンドが特徴だと思っているので、今回はこちらの作品「WIDE FUCKING OPEN」をチョイスしました。何の意図があるのか、99のトラックが設けられている妙なアルバム。#98にお遊び以前のウォーミングアップ曲(サバスの“Heaven and Hell”とJPの“切り裂きジャック”とジミヘンの“ヴードゥー・チャイルド”)が収録されていますが、大したものじゃない(笑)。さて肝心の本編は、DDのブリゴリバキ・ベースが目立っておりコレコレって感じ。硬質の尖ったサウンドが心地いいです。スティーブ・ハリスというよりジョーイ・ディマイオという音でしょうか。#10の冒頭なんかMANOWARのカバーかと思ったよ。そういえば音像はMANOWARに近いかも。曲調はNUCLEAR ASSAULTが近いかな。遡ればMOTORHEADか。#8の優しくも荒々しいアコギのインスト曲“R.I.P.”は、前年に亡くなったSAVATAGEのクリス・オリヴァに捧げられた作品です。ギタリスト同志で親交があったのかしら。これはいいアルバムだと思います。



#2182 / COVERKILL / 1999

★★★★

Overkill coverkill

起死回生の10th「NECROSHINE」と同年にリリースされたカバーアルバムです。まずタイトルが素敵。ジャケもいい。既発曲と新録が半々の全12曲を収録。自身(ボビー・エルズワースとD.D.ヴァーニ)が影響を受けたバンドの楽曲をカバーしていると思われる。個人的にはほぼ刺さらないパンク由来の曲が散見できるのがポイントかな。NYハードコアがルーツのひとつである証明です。あとはBLACK SABBATHを3曲もカバーしていること。よほどリスペクトしていると見える。イチオシはそのサバスの”Changes”だね。名盤Vol.4収録のバラードで、オジー自身のカバーアルバムでは娘とデュエットしていたあの名曲ですが…ピアノのパートをベースで演奏するという素晴らしいアイデア。摩訶不思議な響きで曲の新たな魅力が引き出されています。その他2曲のサバスカバー”Cornucopia”と”Never Say Die!”も良かった。やっぱサバスはいいよな~(志村けんの「優香はいいよな~」の口調で)。オープニングのMOTORHEADはバンド名の由来だからコレしかなかろうの”Overkill”。DEEP PURPLEの”Space Truckin’”なんてベタな曲でもOVERKILL流のギターがいい感じ。あとはKISSの”Duece”、MANOWARの”Death Tone”、JUDAS PRIESTの”Tyrant”あたりがHR/HMファンには聴きどころでしょうね。



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