Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

MIND ODYSSEY

MIND ODYSSEY(Germany/独)

#395 / NAILED TO THE SHADE / 1998

★★★★

Mind Odyssey nailed to the shade

前作にゲスト参加した流れで、ヴィクター・スモールスキーが正式加入した躍進の3rdアルバムです。ついでにKeyとBも新メンバーに。ヴィクターのツボを押さえたプレイはもちろんのこと、曲の構成やら、メロディ・メイカーとしての貢献度が大きいようです。ヴィクターはクラシックの素養もある人なんですね。その才能はRAGEで開花する。ピーヴィーが手放しそうもないからこれからもRAGEなんだろうけど(2015年に脱退しました)、気が向いたらまたこのバンドでアルバムを作ってほしい。シンガーのマリオ・ルモールがDREAM THEATERQUEENSRYCHEのファンらしく、歌メロや歌いまわしが時折ジェームズ・ラブリエになります。本家ほどの深みは無くとも、間違いなく同系統の声質だ。オープニングのイントロダクション”Overture~Ascending to Heaven”に続くタイトルチューン、次の”In the Dark”でのプログレッシブ・パワーメタル感が良かった。その根源は、ヴィクターのアグレッシブでテクニカルなギターですね。あとはバラードも挟みつつ、概ねドリムシ系統でクオリティ高めのプログレッシブメタルが展開されます。唯一残念なのはシンガーかな。没個性で物足りなさを感じる。まあ、初期のドリムシが好きならおすすめです。日本盤のボートラとしてTOTOのカバー”St. George and the Dragon”を収録。この時点では今作がバンドの最高作で間違いなかったけれど、次作では更に上回ってきたぞと。



#1232 / KEEP IT ALL TURNING / 1993

★★★★

Mind Osyssey keep it all turning (320x320)

東ベルリンのバンドと西ベルリンのバンドが合体して生まれたとのこと。ベルリンの壁が崩壊しなかったらMIND ODYSSEYは誕生しなかったことになるのかな。いや、そもそも壁があったら東ベルリンでバンド活動は難しかろう。というわけで、ハイトーンヴォイスとツインギターをフィーチャーしたプログレッシブメタルバンドのデビューアルバムです。及第点ではあるものの、まだヴィクター・スモールスキーが参加する前なのでイマイチかもしれない。ドイツからは同時期にいいバンドがたくさんデビュー(凡庸なのも多いけど)してるからね、GLENMOREROUGH SILKみたいな個性がちょいと足りないかな。BURRNでレビューを見て気になってはいましたが、最初に聴いたのがヴィクター参加の3rdだったから…出来のイイやつを先に聴いちゃうとハードルも上がっちゃうよね。



#1801 / SIGNS / 1999

★★★★

Mind Odyssey signs

この素晴らしい作品が、4thにしてラストアルバムとなってしまうとは。今作をレコーディングする前にRAGEに参加することを決めていたヴィクターの心中やいかに。アグレッシブさという点のみ前作から減退したものの、その他はすべて勝っていると思われる、バンド史上最強アルバムです。今回は歌メロも数曲ヴィクターが担当したそうなんだけど、逆にシンガーが担当したと思われるメロに関してはジェームズ・ラブリエ度が高まってます。同時に楽曲そのものまで初期ドリムシ度が高まってるかもしれない。シンガーのドリムシ愛が炸裂しておりますな。本家からは聴くことができなくなった音だからね、疑似なれど初期ドリムシが好物なら大歓迎でしょう。今回もアグレッシブにしてプログレッシブではあるけれど、アグレッシブ重視派には前作を、プログレッシブ重視派には今作をおすすめいたします。ん~できれば両方聴きましょう。RAGEへとステップアップしたヴィクターの置き土産なのだから。



バンド名検索

powered by Quick Homepage Maker 5.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional