MAGNITUDE 9
MAGNITUDE 9(US/米)
#2187 / CHAOS TO CONTROL / 1998
★★★★
ロジャー・スタッフルバッハが弾きまくるARTENSIONのように、アイバニーズの7弦ギターで超高速フレーズを弾きまくるロブ・ジョンソン率いるネオクラ系プログレッシブメタルバンドのデビューアルバムです。ベースはEDWIN DAREやARTENSIONのケビン・チャウン。なるほどヴィタリ・クープリの役割を担う鍵盤も活躍しているし、ジョン・ウェストに相当するシンガーは、元PSYCHO DRAMAのハイトーンボーカル。曲によってはDREAM THEATERみたいな展開もありますが、欧州の薫りが濃いめかも。総じて音質が悪いのですが、個人的には聴き進むうちに慣れてしまった。最初は聴こえにくかったギターや鍵盤も、終盤にはしっかり聞き取れたりして。収録日によってバランスが違うのかもしれませんがね。ロブのギターも、弾き倒しているとは感じなかった。基本的に楽曲ありきのスタイルなので、流石に音数は多いが、飽きるほどの尺ではないと思う。シンガーは、ハイトーンより普通のキーにおいて魅力的。音質を改善して楽曲をもう一練りすれば、ARTENSIONとタメを張ることが出来そうですね。メンバーの力量は申し分ないでしょう。ちなみにUS盤はジャケが異なります。掲載したのはゼロ・コーポレーションからリリースされた日本盤です。