JACKAL
JACKAL(Denmark/丁抹)
#1833 / VAGUE VISIONS / 1993
★★★★

ブルース・ディッキンソンみたいな歌い方をするブライアン・リッチと、結構な音数で弾きまくるギタリストを擁して、オープニングのタイトルチューンをはじめ、なかなかカッコいいメタルを演っている2ndアルバムです。音質的に低音が控えめなのがマイナスポイント。デンマークといえば…北欧メタル期のPRETTY MAIDSとMERCYFUL FATEおよびKING DIAMONDが真っ先に思い浮かびますが、その後もARTILLERYやHATESPHEREなどのスラッシュ・デスラッシュ勢にも秀逸なバンドが現れ、伝統は受け継がれていますね。このジャッカルは正統派ダニッシュメタルという括りでいいのかな。前出シンガーは実力派で、基本形はブルース・ディッキンソンなんだけども、その上にもうひとつハイトーンという武器を備えており、ポテンシャルはこっちの方が上かもしれない。メジャーなバンドに加入できたら化けただろうに。ゲスト参加したNARITAがもうちょい話題になったら良かったよね。そのNARITAに入れ替わりでアンドレ・アンダーセンが参加したりしてたから、ROYAL HUNTって線もあったかもだけど、まあバンドのカラーに合わないか。当時レーベル買いしてたゼロ・コーポレーション作品の中では当たりの1枚でした。