DIAMOND HEAD
DIAMOND HEAD(UK/英)
#250 / BEHOLD THE BEGINNING / 1986
★★★★★

NWOBHM期の裏番長です。彼らをリスペクトするMETALLICAがカバーしたことによって再び脚光を浴びることとなりました。伝説の冠は伊達じゃなく現在では様々なフォーマットが存在します。イチオシは最初に買ったレコードということでこのベスト盤を。ジャケ違いのCDがあります。入門編としては最適だと思うけどね。あとは…メタル風味が薄いから最初に聴くアルバムじゃないけど「CANTERBURY」という隠れ名盤もおすすめ。個人的にはヴォーカルの声が好きだな。メロディをキッチリ歌わない(歌えない)艶系とでも申しましょうか、ほろ酔い気分のマイルス・グッドウィンといった雰囲気が素敵です。2009年に「The MCA Years」というのが出てたので速攻で購入しました。なんと、ボートラ追加の2nd「偽りの時」と3rd「カンタベリー」に貴重なレディングのライブ盤を加えた3枚組なんだよ。しかも1,000円強で買えちゃうんだからコレが一番オトクかもね。
#972 / CANTERBURY / 1983
★★★★★

ラーズ・ウルリッヒ(METALLICA)とデイヴ・ムステイン(元METALLICAで現MEGADETH)が意気投合するきっかけとなった伝説のバンドの3rdアルバムです。通常イチオシは2ndあたりなんでしょうが、個人的にはレコードを購入したベスト(紹介済み)とコレなんですね。独特の雰囲気が漂う異色作と言えるでしょう。壮大な歴史絵巻の如き空気感にハマった。音のバランスも凄くいい。浮遊感を持つヴォーカル(ショーン・ハリス)が良く似合う曲調だと思う。ブライアン・タトラーのギターもアルバムの世界観に合った奇妙なフレーズが素晴らしいです。ほぼ全曲印象に残ってますが“Knight of the Swords”とタイトル曲が当時は好きだったな。そういえばアナログB面の方が良く聴いたかも。カンタベリー大聖堂なんてのがあるね。なるほど中世宗教音楽の匂いがあるかも。カンタベリー物語とも関係あるのかな。カンタベリーは巡礼地だそうです。巡礼という言葉がふさわしい音楽かもしれない。WISHBONE ASHのアレとは…関係ないか。プログレのカンタベリーミュージックとも関係ないな。何にせよ想像力を掻き立ててくれる不思議なアルバムです。
#1172 / BORROWED TIME / 1982
★★★★

バンド名の由来は想像通り?75年にリリースされたPHIL MANZANERAのあのアルバムと関係があるらしい。今回は2ndアルバム「偽りの時」です。ロドニー・マシューズのジャケを手に入れてメジャー感を醸してるね。曲は相変わらず、いい塩梅にマイナー調だ。シーン・ハリスが歌うとその曲調にかかわらずDIAMOND HEADになるからね、この人の個性も尋常じゃないのだ。全7曲収録でB面に7分超の曲を3連発。この配置も個性でしょう。表題曲や“Am I Evil?”を含んでいるのでもちろんマストなんだけど…以前も書いた通り、再結成後を除いてフルアルバムを3枚しか作っていないにもかかわらず、その数少ない持ち駒を使い回して商売したもんだから、2nd収録曲も例外ではなく色んなベスト盤に入ってる。ちなみに後にリリースされた「AM I EVIL?」という作品は、このアルバムから1曲カットして別に2曲を加えたモノだったりする。ほぼ同じじゃん(笑) なのにロドニー・マシューズの新たなジャケを纏ってるんだもの…実に厄介だ。