Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

すかんち

すかんち(JPN)

#413 / SWEETS / 1994

★★★★

すかんち (320x315)

ちんかす。槇原敬之の従弟、ローリー寺西のバンドでございます。関西ノリのキャラクターゆえ色物に見られがちなんだけどね、歌は上手いし、ツボを押さえたギターソロを弾くんだよ。しっかり練られてる。ローリーはウリが好きだね。コレは間違いない。それっぽいソロが聴けるしタモリ倶楽部の空耳アワード出演時に「ウルリッヒ・ロート」って言ってたもの。好きなバンドのフレーズをあからさまに借用しちゃうところも関西気質でしょうか。やめられないんだろうね(笑) 基本的にはQUEENとLED ZEPPELINなんだけど他にも色々出てくるので楽しい。「ごっつ」のテーマに使われた“恋のマジック・ポーション”は外せないし、お得意の青春路線も、ロックオペラも聴いてほしいから、まずはベスト盤で聴くのがよろしかろう。「恋の…」シリーズが連発なんだぜ。ところで、ベースのShima-changがリハビリ生活を送っているというニュースを見ました。自宅で転倒して頭を打ち脳挫傷、脳内出血の重傷を負ったそうです。お見舞い金を集めるために3年ぶりの全国ツアーだってさ。Run!ローリー!Run!ベースの代役は元マルコシアス・バンプの手袋の彼? ※右半身不随「すかんち」しまちゃん6年ぶりステージ「やったぜー!」(2013年3月9日報知新聞)



#1157 / OPERA / 1993

★★★★★

すかんち opera (320x317)

オリジナルアルバムでイチオシは…1stと3rdも捨て難いのだが、個人的にはこの4thアルバムということで。すかんちの主成分はZEPとSLADEが混合したような王道ブリティッシュロックとモロQUEEN(若しくはSWEET)な世界。そこにアメリカのアイドルロック(KISSやANGEL)も時々交え、その他グラムロックやBAY CITY ROLLERS的バブルガムロック、そこにローリーのロックオペラ風味とドクター田中の青春歌謡風味を絶妙にブレンドした音楽。寺西クンは「トミー」と「ロッキー・ホラー・ショウ」と「ファントム・オブ・パラダイス」が好きなんだって。ロックオペラ&古き良き時代のホラー。アメリカ映画によく出てくる遊園地(若しくはサーカス)のやつだね。ワルツとかタンゴとか色んな音楽の要素を分かりやすい形で提示して楽しませてくれる。今作はローリーが演りたかったことの集大成でしょう。正に“ROLLY HORROR SHOW”なのだ。ZEP系の1曲目からもうやりたい放題。ロバート・プラント風に歌っちゃいるが「ちっさいちっさいちっさい…♪」ってさ、聴き覚えあるフレーズだぞ。たしか空耳アワードに出演したときSCORPIONSの“HELL CAT”のコメント時に歌ってなかったか!? 3曲目の“恋するマリールー”はshima-changの作品。ドクター田中の“恋人はアンドロイド”は素晴らしい。伸びのある爽快ヴォーカルもドクターが担当。小畑ポンプの“Thank You”もQUEEN度高めのいい曲に仕上がってる。ローリーがバンジョーをバックに怪しげに歌う“顔の無い眼”を挟んで登場するのが間違いなく本アルバムのハイライトにして大作の“仮面の接吻(くちづけ)”だ。ローリーの演劇チックなヴォーカルは凄いし、要所に色んな楽器が使われているところもオイシイ。続く“Mr.タンブリンマン”(ベスト盤収録のヴァージョン違いもいい)~ドクターの“涙の選択科目”とここまでの流れが秀逸。shima-changの11曲目もいい。続く“さよならの贈りもの”もいいね~。さすがローリー。ラストの“ROLLY HORROR SHOW”はまあいつものアレだな。とにかく締めくくりにこういうのを持ってきたいわけだ。ロックオペラにしてローリーのテーマでしょうね。前作の“ボクはジーザス”然り、前々作の“恋のローリーローラー”然り…。以上、バンドの充実を見せつけたすかんちですが…ドクター田中はコレを最後に脱退してしまうのです。



#1199 / 恋の薔薇薔薇殺人事件 / 1992

★★★★

すかんち 恋の薔薇薔薇殺人事件 (320x317)

ROLLYは63年生まれだからガッツリ同世代。それゆえほぼ同じようなハードロックで育ってきたはず。京都でも放送されてたならきっとヤングジョッキーを聴いてただろうね。 ハードロック全般が好きそうではあるけれど…ロックオペラやグラムロックが大好きで、プログレにも造詣が深い浪速のエンターテイナー。すかんちの魅力もそういうところにある。さて今回は、かの有名な“恋のマジックポーション”を収録した3rdアルバムをご紹介。ジャケを含めメジャー感が漂う作品となりました。“涙のサイレント・ムービー”とか、ワルツな“フローラ”とか、お約束のQUEEN的なボヘミアン・ラプソディ2(今回はフレーズのみならずタイトルまで丸パクリ)とかね。イチオシは意表を突いた“ハロー・エブリバディ”としておきましょう。BCR風(若しくは三波春夫の音頭風)の陽気な曲調に乗る「お猿の時から…地球は一つ」って歌詞が秀逸。「2001年宇宙の旅」のオープニングシーンを思い出してしまいました。世界平和だね。ドクター田中の“涙のサイレント・ムービー”もいい。ヴォーカルもドクターだね。さすがの出来でしょう。ローリーには無い歌メロがある。あとは“欧羅巴奇譚”等のインストやアレンジで活躍しておるドクターでした。shima-changの3曲もなかなかいい。“ラヴラヴ♡ギャンブラー”は珍しくスピード感のある曲。3者のバランスがいいんじゃないかね。ボヘミアンの作曲クレジットに毎度お馴染みの白井良明。但し、QUEEN風ではあるが期待したものには仕上がってない。一般的なロックオペラに留まってるかな。“ハロー・エブリバディ”の導入部は007で「憧れのロンドン♪」と始まる。ロンドンオリンピックのテーマ曲でも狙ってたのかな(笑) 途中あからさまにURIAH HEEPのフレーズがほほえましい。フレーズの拝借はもはやお約束だな。



#1386 / 恋のウルトラ大作戦 / 1990

★★★★

すかんち 恋のウルトラ大作戦 (319x320)

白井良明プロデュースのデビューアルバムです。“君は窓辺のパントマイム”や“恋のT.K.O.”や“涙の転校生”や“恋のショック療法”といった青春ソングというか歌謡ロックのてんこ盛り。あからさまにQUEENやLED ZEPPELINを借用してるところがローリー流。このパクリ(笑)は関西特有のサービス精神によるものだね。笑いが欲しくてついついやっちゃう。“魅惑のヤング・ラブ”はANGELの名曲“魅惑のテレフォン・コール”のパクリ。気付く人は気付くのにそんなのお構いなし…ってか気付いてほしいんだもの(笑) 確信犯だからね。しっかりした構成のギターソロもローリーの特徴だ。これまたパクリ感は否めないもののカッコいいから許そう。 “恋のT.K.O.”のソロなんてELECTRIC SUN時代のウリそのもの。シンプルな音色もいい。お約束のブライアン・メイ的な音もあるよ。ローリーは歌もギターも上手いのだ。おふざけの領域だけどロバート・プラントだってイケるし、元基先輩の歌唱に聴こえる場面があったのには驚いた。



#1523 / 恋のロマンティック大爆撃 / 1991

★★★★

すかんち 恋のロマンティック大爆撃 (320x316)

デビューアルバムの延長上にある2ndアルバムも絶好調でございます。今回も青春ソングが充実しており、当初ローリーが目指したであろう路線がしっかりと実現できている気がします。“恋の1,000,000$マン”や“恋のロマンティック・ブギ”で掴みはオッケー。すかんちは今回もコレでいきますよと。個人的には中盤の“ソング・フォー・ア・ウィーク”と“大逆転~涙の卒業写真”がハイライトだったかな。Keyのドクター田中は主に青春ソング担当みたいですが、キーが高めのヴォーカルがいい。コレはすかんち史上でも名曲だと思われます。shima-changの“好き好きダーリン”もキュートでいいアクセントになってます。エンディングは以降お約束になるプチロックオペラ作品で、今回のタイトルは“恋のローリーローラー”ときたもんだ。初期はいいね。若さが漲ってる。アイデアを具現化できる喜びが伝わってくるようで、こっちまで楽しい気分になります。



#2132 / GOLD / 1994

★★★★

すかんち gold (320x318)

歌謡曲、バブルガムロック、グラムロック、ハードロック等が絶妙なバランスでブレンドされたのがすかんちのロックだと思うのだが、すかんちワールドの重要な部分を担っていたドクター田中の脱退は痛かった。この5thアルバムはいつものすかんちらしさが…。いつも通りパロディとリスペクトの間を行ったり来たりしているけれど、捻りが足りないような、ドクターが抜けた影響だね。シンプルゆえ取っつきやすいかもしれないが。ジュリー他がmixされた曲、郷ひろみがベースの曲、ベースがうねる”おまえは俺のモノ”は曲も良し。”恋は最後のフェアリー・テール”はMR.BIGの”ロミオ”。歌詞にも出てくる。まあこの曲に限ったことではなく、曲のタイトルや歌詞にパクりネタのヒントが散りばめられている。あからさまなのに、日本語詞だと気付きにくいから不思議。こりゃあ洋楽をパクるコツだね。まあバレるにはバレるんだが、歌詞の載せ方によってはバレにくいって話。元ネタが頭を過らなかったら勝ちじゃん。バレないようにアレンジして疑惑を持たれるくらいなら、ローリーのこの手法は潔し。バブルガムな”リメンバー”、ZEP風の曲を挟んで登場するのが大好きなQUEEN風”Song for Heaven”。ピアノとコーラスワーク(ドクターの声が足りない)とギターオーケストレーションで聴かせる5分超の大作。あとはお約束Shima-changヴォーカルのキュートな”Sugar Sugar Baby”、カリプソなミュージカル風”惑星ギリニウム”ではShima-changとヴォーカルをシェアしている。久々に聴いてみたら結構楽しめました。



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