Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

LILLIAN AXE

LILLIAN AXE(US/米)

#587 / POETIC JUSTICE / 1992

★★★★

Lillian Axe poetic justice2 (320x320)

前作「LOVE+WAR」が名盤とされる場合もあるようですが、個人的イチオシはこの3rdアルバムとさせて頂きます。グラムメタルにカテゴライズされているのは何故?確かに、キャッチーさとハードさの塩梅はUSメタルのそれ。でもね、哀愁の歌メロ、メロディアスにして想像の斜め上を行くギターワークには、US産というより欧州の薫りが漂っているのが特長です。惜しげもなくアイデアを詰め込んだ結果、どの曲も負けず劣らず素晴らしい出来。普通かなと思える楽曲も只では終わらず、必ず何かしらの聴きどころが用意されています。“See You Somebody”と“The Promised Land”(キング牧師とは関係ないね)という美しいバラードもポイントが高い。今回のカバー曲はBADFINGERの“No Matter What”で、原曲がメロディアスだから、前作のGIRLのカバーより嵌まってる(冷静に聴くと浮いている)のかな。バンドのカラーには合ってるね。ただオリジナル曲の充実ぶりからすれば、カバー曲は要らなかったと思う。唯一残念なのは、ご覧の通りの珍妙なジャケ。コレはどう考えてもダメでしょう。再発の際には是非差し替えて頂きたい。無地にバンド名とタイトルだけの方がまだマシだと思う。一旦終止符を打つ翌年の4thはまた違った味わいで、それはそれで良かった。ところが1999年の再結成アルバム「FIELDS OF YESTERDAY」にこの頃の魅力はなく、美しいアートワークに比例した内容ではなかった。今作と再結成アルバムのジャケが逆だったら良かったな。



#1220 / PSYCHOSCHIZOPHRENIA / 1993

★★★★

Lillian Axe psychoschizophrenia (320x320)

これまでと雰囲気が異なる4thアルバム「サイコスキゾフレニア」です。まず音が、いい意味でカラッとしてます。当時流行りのグランジ風メロというより、グラムロックの要素が前面に出た感じだ。単純なギターリフで盛り上げる手法が今さらながら良いです。古臭いリフが逆に新しい。個人的なイチオシはぶっちぎりで“Deep Blue Shadows”だね。導入→展開→サビ→ギターソロ、こういうベタな展開で盛り上がる曲が大好物なんだけど、コレはその部分がハッキリしていて好き。当時テープに編集してヘビーローテーションでした。アコースティックバラードの“Needle and Your Pain”も、珠玉の歌メロではないかもしれませんが、プログレッシブな雰囲気が漂っていて良い。このバンドはB誌の某氏のせいでバラードばかりがクローズアップされてましたが、ギターが結構いいフレーズを弾きまくってるところが肝。もちろんお得意の美旋律もそこかしこにあるけれど、美しいキラーチューン…今回は無いか。その他ボートラとしてHEARTの“Here is Christmas”のカバーを収録。コレは可もなく不可もなし。方向性で意見がまとまらなかったのか、とりあえずコレで一旦解散となりました。この路線でイケてるけどね。



#1220 / LOVE AND WAR / 1993

★★★★

Lillian Axe love and war (320x320)

美しいジャケの2ndアルバムです。個人的な目玉は良くも悪くもGIRLのカバー“My Number”だね。イントロを聴いた時にはさすがに「おっ!」と聴き耳を立てましたが、その場のノリ重視な仕上がりでカバーとしては普通の出来。こういうのが好きだったのかと意外には思ったけどね。まあ楽しげな様子は伝わる。多くのカバー曲がそうであるようにオリジナルを超えるのは稀なのだ。あとはOZZY OSBOURNEを髣髴とさせる“The World Stopped Turning”が雰囲気があって良かった。持ち味炸裂の“Diana”も好きだな。一般的にはバンドが得意とするバラード系の“Ghost of Winter”が名曲と言われている。いい歌メロだとは思うけど、次作収録の“Promised Land”の未完成ヴァージョン止まりってとこじゃない!? というわけで、割と評価の高いアルバムらしいのだが…この後の作品の方が好きだから…佳作ということで。今さらながら名作3rdはジャケだけが残念だった。このジャケこそがふさわしいでしょう。なかなかうまくハマりませんな。



#2284 / FIELDS OF YESTERDAY / 1999

★★★★

Lillian Axe fields of yesterday

95年に解散したバンドの復活第一弾にして通算5thアルバムです。2ndアルバム「LOVE AND WAR」、3rd「POETIC JUSTICE」、4th「PSYCHOSCHIZOPHRENIA」と、それなりに素晴らしいアルバムだったし、日本では比較的人気があったと思うのですが、それだけじゃあ生き残ることができなかった。好きだったから、再結成と聞いて買ってみましたよ。アートワークも美しいじゃないの。肝心の中身の方は、らしいところは垣間見えるものの、総じてイマイチと感じてしまった。珠玉のメロは減退、ハードさはヘヴィさに取って変わり、往年のメロディアス・ハードロックとは異なる印象を受けます。個性を失ったと言ってもいい。これぞLILLIAN AXEだなと感じられるのは3~4曲といったところでしょうか。お約束のバラードをはじめいい曲はあるってことなのだが、かつての”Ghost of Winter”や”Promised Land”に匹敵するキラーチューンとまではいかなかった。次の6thアルバムがリリースされたのは8年後で、最新作が2022年の10thらしく、意外と息の長い活動を続けているのはうれしい。オリジナルメンバーはギタリストだけらしいけどね。



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