田中一郎
田中一郎(JPN)
#896 / IN / 1988
★★★★
ARBから甲斐バンド(ドラマーが同級生なんだって)を経て、周囲からの薦めか自らの希望か不明ですが、豪華ゲスト陣(博多ファミリー?)を迎えて制作された1stソロです。田中自身の歌に魅力を感じないせいか本業のギターもパッとしない印象だね。ギターで全面参加の斉藤光浩のコーラスの方が耳に入ってくる始末(笑) リードヴォーカルもゲストでよかったのに。やっぱ石橋凌なり甲斐よしひろなりのバックに徹して光輝く田中一郎だと再確認しました。シングルカットされた、中島みゆき作で甲斐よしひろとデュエットした“あり、か”と甲斐作の“嘘-たわごと”が最大のウリってことになるのかな。個人的にはARBのセルフカバー“Black is No.1”がいちばん良かったけどね。光浩クン時代も捨てがたい魅力があるけど…田中一郎のARBが良かった。光浩脱退後に出戻る話はなかったのだろうか。実は喧嘩別れか!?
#1362 / SUPER NOMAD / 1990
★★★★
カバー曲集ゆえか、ソロアルバムとは切り離して個人名義ではないアルバムです。時期的には2ndソロをリリースした後だね。いや~、とりあえず面白い。オープニングはLED ZEPPELINの“移民の歌”なんだけども、ヴォーカルが入った途端にズッコケること必至です。衝撃的と言ってもいいでしょう。演奏はかっこいいからね、そのギャップが凄い。とにかく有名曲ばかりチョイスされているので楽しめるはず。原曲を知らないで聴くのはダメだと思う。CCRの“雨をみたかい”がシングルカットされたようです。色んな曲が日本語詞にされているわけですが、詞に関してのイチオシはぶっちぎりで“I Shot the Sheriff”だな。邦題が“あぁちょっとだけ”ですよ。想像してみて。あの歌メロで「あ~ちょっとだけ~♪」。聴きたくなるよね?もはやカバーというよりパロディの世界でございます(笑)。その他のカバー元は…DOOBIE BROTHERS、SANTANA、ROLLING STONES、DEEP PURPLE、CREAM、EAGLES、CCRとなっております。参加メンバーは光浩先輩(もちろんARB繋がり)を筆頭に、イカ天組(審査員だったからね)のTHE NEWS(前出「移民の歌」の女声など)、柳ジョージ&レイニーウッドの元リーダーとドラマー、アルフィーの坂崎幸之助と桜井賢、THE BOOMのVoとギター、ECHOESのベース、横道坊主のギターなど。