Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

YNGWIE MALMSTEEN

YNGWIE J. MALMSTEEN(Sweden/瑞典)

#329 / MARCHING OUT / 1985

★★★★

Yngwie Malmsteen marching out (320x320)

いかにもギタリストのソロ作品だった1stでもよかったのですが、バンドっぽい方がベターかと思い、ギターのテイストはそのままに、ボーカル曲が増えた2ndアルバムをご紹介。インギー自身も、今作をファーストアルバムと捉えているらしいからね。まあ要するにRISING FORCEということ。このアルバムではYNGWIE J. MALMSTEEN'S RISING FORCEというプロジェクト名みたいだけど、1stは「RISING FORCE」がアルバムタイトルだし…名義が少々ややこしい。前作のジェフ・スコット・ソート、イェンス・ヨハンソンに加え、イェンスの兄アンダースとマルセル・ヤコブという布陣で制作されました。イングヴェイのファーストインパクトはALCATRAZZ(STEELERを聴いたのはもうちょい後)だったからね、ある程度予想できただけに衝撃度はそれほどじゃなかった。でもね、ジミ・ヘンドリックス、三大ギタリスト(エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジ)、エドワード・ヴァン・ヘイレンらと並び称されるギター革命児という歴史は揺るがないわけだから、1枚くらい聴いておきたいところ。2ndや1stを勧める理由は2つ。まず、次作から徐々に売れ線にシフトしていくから。もう一つは、ジェフとイェンスが参加しているから。オープニングの”Prelude”~”I’ll See the Light, Tonight”は、取って付けたようなリードギターパートではあるけれどインパクトはある。そしてアルバムのハイライトは、中盤(LPだとB-1、B-2)に登場する”Overture 1383”~”Anguish and Fear”で間違いない。インギーが繰り出すリフとソロ、イェンスとのバトル、ジェフのボーカル、全て文句なしのキラーチューンです。当時お気に入りテープに入れてました。



#881 / RISING FORCE / 1984

★★★★

Yngwie Malmsteen rising force (320x320)

HMにクラシック音楽をビシッと取り入れた高速ギタリストのデビューアルバムです。冒頭2曲ばかり何度も聴いた想い出が…。とにかく弾き倒すのがイングヴェイ流なのです。緩急はあるけど最終的には弾き倒すのです。だってオレ様なのだから。70年代ハードロックで育った我々はどうも素直に受け入れることができませんでした。「凄え!」で終わり。あれだけの音数がビシッと決まりすぎているから?ロックってもうちょい雑なものだから?ALCATRAZZのように強烈な個性を持つヴォーカリストとバトルを繰り広げるインギーなら受け入れられる気がする。大泉クンが光るのはミスターや藤やんがいればこそ(笑)インギーも然り!?完成度は後発のTONY MACALPINEに劣るかもしれないが、個人的にはこっちの方が好感が持てる。理由は…全体的にへヴィメタル然としてるし、ヴォーカル曲(ジェフ・スコット・ソート)があるし、元SILVER MOUNTAINと元JETHRO TULLがいるし…何よりこっちが先だから。早いもん勝ち!



#1881 / INSPIRATION / 1996

★★★★

Yngwie Malmsteen inspiration

まだ紹介したいアルバムが他にもあるんだけども…マーク・ボールズやらジョー・リン・ターナーやらヨラン・エドマンやら…今回はカバーアルバムにしてみた。氏のルーツが垣間見える9thです。と同時に同窓会的なノリがいいよね。歴代シンガー3名、演奏陣はヨハンソン兄弟、マッツ・オラウソン、マルセル・ヤコブが出席。まずKANSASのヒット曲”伝承”で幕開け。ベタなチョイスではあるけれど、ジェフ・スコット・ソートが歌っているだけで特別なヴァージョンになるね。続くジョー・リン・ターナーが歌うDEEP PURPLEの”Pictures of Home”もいいですな。3曲目、RAINBOWの”バビロンの城門”で、早くもリッチー率の高さが気になり始めるけど、これまたジェフが歌っているからまあいいかなと。次のジミヘンの曲はインギーが歌ってます。UKの”In the Dead of Night”はマーク・ボールズが担当。曲も含め文句なしの1曲。そしてパープルが再登場。”Mistreated”ですな。弾き倒したいが故の選曲だろ?と思いつつも、ジェフがヴォーカルだからまあ許す。次が個人的な目玉SCORPIONSの”カロンの渡し守”。マーク・ボールズに歌わせないで、これこそインギーが歌ったら面白かったのに。下手でも成立するんだからさ。またまたパープルを挟んで登場するのはRUSHの”Anthem”。これは意外な選曲じゃないか。ベースが弾きたかったのか?歌はボールズ。最後もパープルの”Child in Time”。日本盤ボートラにはジミヘン再び。というわけで、リッチー・ブラックモア5曲ってのがちょっとね。ジミヘンも2曲。ルーツだから仕方ないのか。ジャケからして虹と城門ですもんね。



#2213 / TRILOGY / 1986

★★★★

Yngwie Malmsteen trilogy

ジェフ・スコット・ソートを解雇してYNGWIE J. MALMSTEEN’S RISING FORCEも解体。最初のソロ名義作品となった3rdアルバムです。名義に関してはその後もちょいちょいマイナーチェンジされている。新たなシンガーとしてマーク・ボールズが加入しました。マルセル・ヤコブが脱退したためベースはインギーが担当、イェンスとアンダースのヨハンソン兄弟は残留。前作よりも、インギーのギターがバンドの音と馴染んだ気がします。さすが歴代ナンバーワンと言われる、後々高い評価を得ることになるボールズの歌唱は、この時点でも素晴らしい。ならばいい作品であるはずなのに手放しで喜べないのは、インギーが書くボーカル曲が面白くないから。ギターソロが始まれば一気に躍動するのですが、曲調が大人しすぎる。オープニングの”You Don’t Remember, I’ll Never Forget”しか印象に残らなかった。一方で2曲配されたインストはさすが。まず#4の”Crying”ではアコギも導入されており、この路線のボーカル曲だったらいいのにと思ってしまう。インギーが弾くベースパートには少々違和感あり。ベーシストであれば避けるであろうギターを邪魔しかねない悪目立ち、ギタリスト本人だからこそ許されるけども。オーラスのタイトルチューンとも言える”Trilogy Suite Op:5”は文句なし。7分超のインストながら、イェンスとのバトルなどの展開が設けられた、これぞインギーというネオクラチューンです。これが聴きたくて懲りずに手を出しちゃうわけなのね。



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