YNGWIE MALMSTEEN
YNGWIE J. MALMSTEEN(Sweden/瑞典)
#329 / MARCHING OUT / 1985
★★★★
いかにもギタリストのソロ的な1stもいいけど最初はバンドっぽい方が良かろうということで、好きなヴォーカリストのジェフ・スコット・ソートと、マルセル・ヤコブとヨハンソン兄弟のコレをお薦めします。このアルバムにおいてはYNGWIE J. MALMSTEEN'S RISING FORCEがバンド名みたいだけど、1stはRISING FORCEがアルバムタイトルみたいだし…よくわからないから面倒だね。イングヴェイのファーストインパクトはALCATRAZZ(STEELERを聴いたのはもうちょい後)だったからね。ある程度予想できただけに衝撃度はそれほどじゃなかった。エディ(VAN HALEN)以来のギター革命児という歴史は揺るぎないから1枚くらい聴いておきましょう。
#881 / RISING FORCE / 1984
★★★★
HMにクラシック音楽をビシッと取り入れた高速ギタリストのデビューアルバムです。冒頭2曲ばかり何度も聴いた想い出が…。とにかく弾き倒すのがイングヴェイ流なのです。緩急はあるけど最終的には弾き倒すのです。だってオレ様なのだから。70年代ハードロックで育った我々はどうも素直に受け入れることができませんでした。「凄え!」で終わり。あれだけの音数がビシッと決まりすぎているから?ロックってもうちょい雑なものだから?ALCATRAZZのように強烈な個性を持つヴォーカリストとバトルを繰り広げるインギーなら受け入れられる気がする。大泉クンが光るのはミスターや藤やんがいればこそ(笑)インギーも然り!?完成度は後発のTONY MACALPINEに劣るかもしれないが、個人的にはこっちの方が好感が持てる。理由は…全体的にへヴィメタル然としてるし、ヴォーカル曲(ジェフ・スコット・ソート)があるし、元SILVER MOUNTAINと元JETHRO TULLがいるし…何よりこっちが先だから。早いもん勝ち!
#1881 / INSPIRATION / 1996
★★★★
まだ紹介したいアルバムが他にもあるんだけども…マーク・ボールズやらジョー・リン・ターナーやらヨラン・エドマンやら…今回はカバーアルバムにしてみた。氏のルーツが垣間見える9thです。と同時に同窓会的なノリがいいよね。歴代シンガー3名、演奏陣はヨハンソン兄弟、マッツ・オラウソン、マルセル・ヤコブが出席。まずKANSASのヒット曲”伝承”で幕開け。ベタなチョイスではあるけれど、ジェフ・スコット・ソートが歌っているだけで特別なヴァージョンになるね。続くジョー・リン・ターナーが歌うDEEP PURPLEの”Pictures of Home”もいいですな。3曲目、RAINBOWの”バビロンの城門”で、早くもリッチー率の高さが気になり始めるけど、これまたジェフが歌っているからまあいいかなと。次のジミヘンの曲はインギーが歌ってます。UKの”In the Dead of Night”はマーク・ボールズが担当。曲も含め文句なしの1曲。そしてパープルが再登場。”Mistreated”ですな。弾き倒したいが故の選曲だろ?と思いつつも、ジェフがヴォーカルだからまあ許す。次が個人的な目玉SCORPIONSの”カロンの渡し守”。マーク・ボールズに歌わせないで、これこそインギーが歌ったら面白かったのに。下手でも成立するんだからさ。またまたパープルを挟んで登場するのはRUSHの”Anthem”。これは意外な選曲じゃないか。ベースが弾きたかったのか?歌はボールズ。最後もパープルの”Child in Time”。日本盤ボートラにはジミヘン再び。というわけで、リッチー・ブラックモア5曲ってのがちょっとね。ジミヘンも2曲。ルーツだから仕方ないのか。ジャケからして虹と城門ですもんね。