Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

ALCATRAZZ

ALCATRAZZ(US/米)

#258 / NO PAROLE FROM ROCK 'N' ROLL / 1983

★★★★

Alcatrazz no parole from rock 'n' roll (320x320)

79年にロニー・ジェームス・ディオの後任としてRAINBOWに大抜擢されたグラハム・ボネット。短髪オールバックに白スーツという、このジャンルでは異色のヴィジュアルであり、大音量で暑苦しい歌唱が持ち味という稀有なシンガーでした。コージー・パウエルの脱退や、ジョー・リン・ターナーとのツイン・ヴォーカル案がきっかけでRAINBOWを脱退。82年にMSGの「ASSAULT ATTACK/黙示録」に参加して即脱退。そして新たに結成されたのがこのアルカトラスでした。ギタリストとして獲得したのはSTEELER(ロン・キールがシンガーを務める)のイングヴェイ・マルムスティーン!エディ以来の衝撃的なギタープレイでロックギタリスト史に名を残すことになります。世界デビューを果たしたインギー様はこの1枚でさっさと脱退してソロ活動に移行。グラハムを踏み台に、まさに「アルカトラズからの脱出」に成功し、フェラーリを何台も所有できるほどの更なる高みへと突き進むのでありました。ちなみに、インギーの後任として獲得したスティーヴ・ヴァイも、2ndアルバムを遺したものの、デヴィッド・リー・ロスに引き抜かれてしまいました。さて今作ですが、ボネットとインギーという強力な個性が、レインボウ風味の楽曲でバトルを繰り広げるという不思議なデビューアルバムになりました。この奇蹟の組み合わせによるキャッチ-な楽曲は総じて良い出来ですが、ハイライトといえば”Jet to Jet”と“Hiroshima Mon Amour”でしょうね。”ヒロシマ・モナムール”…何とも淫靡で斬新なタイトルですな。当時MTVで流れてたよね。「広島」と歌われちゃったらねぇ、唯一の被爆国としてはスルーできないでしょ。反戦を訴えてるようですが、まあそうだろうね。



#427 / DISTURBING THE PEACE / 1985

★★★★

Alcatrazz  Disturbing The Peace (320x320)

MSGを解雇されたグラハム・ボネットが、元NEW ENGLANDのベースと鍵盤、STEELERのイングヴェイ・マルムスティーン、ALICE COOPERのドラマーと結成したバンドの2ndアルバムです。1stのみで脱退したインギーの後任は、F・ザッパ・ファミリーのスティーヴ・ヴァイでした。インギーの速弾きも衝撃的でしたが、ヴァイのトリッキーなギター(バッキングもソロもいい意味で珍奇)もかなりのインパクトでしたね。それまであまり聴いたことがないフレーズの連発なんだよ。ファニーな空気感というか、ハードロックを小馬鹿にした感じというか、これもまたインギーとは異なる革命的なプレイと言えるでしょうね。楽曲としては”God Blessed Video”と”Stripper”がテッパンですが、ヴァイのプレイに関してはどの曲もワクワクさせてくれる。前作そして今作と凄いギタリストを引き当てました。元々強力なボネットのボーカルも、ヴァイ効果で新鮮に聴こえる。しかし、一躍脚光を浴びたヴァイはDAVID LEE ROTHと合流。またまた踏み台にされたグラハムでした。3人目のギタリストはさすがにハズレ、3rdアルバムも鳴かず飛ばずで、87年にバンドは一旦解散します。ちなみに2020年の4thではジョー・スタンプ(インギーのフォロワー)がギタリストの座に収まっていますが、ちょっと遅かったね。参加があと20年早かったらと悔やまれます。ところで、梶山章氏がB誌のインタビューでALCATRAZZについてこんなコメントを。「インギーのギターは泣いてるけど、ヴァイのギターは笑ってる。」ホントその通り。



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