FORBIDDEN
FORBIDDEN（US/米）
#944 / TWISTED INTO FORM / 1990
★★★★
ベイエリアスラッシャーの飛躍の2ndアルバムです。スラッシュ四天王に次ぐ者たちの一角ですね。EXODUSとTESTAMENTとDEATH ANGELとFORBIDDENがベイエリア四天王に決定。これらのバンドたちは間違いなくバリバリのスラッシュメタルだから安心して身を委ねられるぞ。でこのアルバムは…SLAYERとMETALLICAの中間路線かな？ヴォーカルがトム・アラヤ似（音域は広い）の吐き捨てヴォイスなのでSLAYERに聴こえる場面の方が多いかも。1stで弾いてたロブ・フリンの後任がTESTAMENTに加入。更なる後任でこのアルバムで弾いてるティム・カルバートは97年に解散後NEVERMOREに加入しました。前記ベイエリア軍団の中では最も馴染みのなかったバンドですが、新譜のリリースを機にCD棚から引っ張り出して聴いてみたら良かったぞと。ドラマーは今回もポール・ボスタフですがこれを最後に脱退。その後SLAYER、EXODUS、TESTAMENT、ついには驚きのQUEENSRYCHEだって！
#1285 / FORBIDDEN EVIL / 1988
★★★★
2009年のリマスター盤を聴いてビックリだよ。現代のテクノロジーは凄い！このベイエリアスラッシャーのデビューアルバムがすっかり生まれ変わってます。星の数も上乗せしたくなっちゃう。スラッシュメタルの始まりからのファンの皆様、リマスター盤が出たら買い直しましょう。印象がまるで違いますよ。これを聴いてしまうと当時の音源はもう聴けません。ポール・ボスタフ(Ds)もこれなら納得でしょう。久しぶりに聴いてみて…結構曲が長めってことと、ヴォーカルがハイトーンを駆使していることを再確認。通常はトム・アラヤみたいだけどね。ツインギターも冴えわたってる。リズム陣も弩迫力（リマスター効果）で文句なし！と言いたいところではあるけども、直球一辺倒なのでちょっと飽きる。こりゃあ2ndのリマスターも聴きたくなっちゃうね。ロブ・フリンはコレを発表する前に脱退してVIO-LENCEを結成。更にその後MACHINE HEADを結成します。
#1662 / OMEGA WAVE / 2010
★★★★
前作から13年振りの5thアルバムです。他のベイエリア勢と比べて再始動が随分と遅れてしまった…というかメンバーをかき集めてやっと作られたようで、現時点でのラストアルバムとなっております。まあね、老いて盛んなベイエリア・スラッシャーですから、今後どうなるかは分かりません。さらにどデカい花火を打ち上げてくれる予感もする。今作の肝はオリジナルギタリストの相棒となったスティーヴ・スミス（スマイス？）でしょうか。VICIOUS RUMORSの作品でデビュー。脳腫瘍に倒れたジェームズ・マーフィに代わってTESTAMENTのツアーに帯同。同メンバーエリック・ピーターソンとスティーヴ・ディジョルジオと別バンド結成。そしてNEVERMOREに加入して「THIS GODLESS ENDEAVOUR」をレコーディングしますが、自身の腎臓移植手術などもあり脱退。そういう人。実はタイトルチューンを一聴してNEVERMOREみたいだと思ったのね。なるほど納得。だからシンガーも影響されたのかなと。ドラマーは、さすがに多忙なポール・ボスタフは参加せず、元VIO-LENCE～HEATHENというベイエリアのお仲間(笑) 原点回帰のジャケは文句ないし、それぞれのギターソロも素晴らしく、近年の録音技術ゆえ総じてレベルは高いと思うけど…スラッシュ・アルバムとしてはイマイチかな。期待に応えてくれてるのはYouTubeで聴ける数曲のみってのが残念。
