Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

QUEENSRYCHE

QUEENSRŸCHE(US/米)

#70 / THE WARNING / 1984

★★★★★

Queensryche the warning (320x320)

このレコードを買ったのはEPで提示した音楽性を期待してのことでした。よって、当時は正直「おや!?」と思ったよね。「予想していたものよりハードじゃないぞ!」でもね、ジェフ・テイトの真骨頂はこっちの路線だったわけです。結果的にEPのメタルはEPだけのものだったから。シアトリカルと言ってもいいプログレッシブメタルですね。オペラ仕込みの幅広い歌唱力を活かすことを考えれば、当然の変化(進化)だったのでしょう。楽曲が一気にスケールアップしました。EPとは別のバンドみたいだ。クリス・デガーモとマイケル・ウィルトンのツインギターチームもいい仕事をしてます。特にアナログA面の最終曲“NM156”とアルバム最終曲の“Roads to Madness”は、どちらもドラマチックで素晴らしい。この路線の完成形として「オペレーション:マインドクライム」というコンセプトアルバムの金字塔を打ち立てるわけですね。プログレメタル満開の音もいいけれど、個人的には伝統的HR/HMの要素が多めに含まれているクイーンズライチが好き。となると、やっぱりファーストフルの今作「ザ・ウォーニング(警告)」ってことになっちゃう。とにかくジェフ・テイトのVoは衝撃的でした。ロバート・ハルフォード級だと思ったよ。そのMetal Godと共演した「スターズ」でもジェフはひときわ輝いていました。よくあることですが…いつのまにかクイーンズライチからクイーンズライクに表記が変わりましたね。



#186 / OPERATION:MINDCRIME / 1988

★★★★★

Queensryche operation mindcrime 2

EPで注目された正統派HMから、1st「警告/THE WARNING」、2nd「炎の伝説/RAGE FOR ORDER」を経て、独自のプログレッシブ・サウンドを確立、その後にリリースされたのがこのHM史に名を刻んだ3rdアルバムであり、バンド初のコンセプトアルバムになっています。反権力組織の暗殺者となった麻薬中毒者ニッキーが主人公で、シスター・メアリー(パメラ・ムーア)への愛を絡めながらストーリーは展開します。コンセプトアルバムの金字塔と言われているからには、聴いておかないといけないでしょう。個人的にはコレ以前の作品にこそ思い入れがあるのですが、結局のところこのアルバムもよく聴きましたね。1stはレコードを買いました。今作は前作同様レンタルからのカセットテープで済ませていましたが、CD化に伴ってしっかり買ってしまった。それどころか、「OPERATION:LIVECRIME」(ライブ・アルバム)や「MINDCRIME AT THE MOORE/オペレーション:マインドクライムⅠ&Ⅱ-コンプリート・ライヴ」(ライブ・ビデオ)という関連作品まで購入している。映像作品の後者は、思ったより小さめの会場で、ちょっと迫力不足だったかな。2007年の作品であり、歌うだけでなく演じなければならないし、同様の理由でヘッドセットマイクも致し方なしなのでしょうが、ジェフ・テイトとバックバンドみたいな構図がね、個人的にはあまり好ましいスタイルじゃないのね。というわけで、まず聴くべきは88年の今作から。この頃のジェフ・テイトは凄いからね。喉の調子は絶好調!もちろん個々の曲の出来も秀逸であり、ハードさも残しつつ、全体としてはプログレッシブなストーリーが展開されていると。オープニングの“I Remember Now”でビビっときたよね。前作2ndのラス曲が“I will Remember”だったから、この繋がりだけでも痺れるでしょ。そう感じたら作者の思う壺。2006年におよそ20年の時を経て、続編「OPERATION:MINDCRIMEⅡ」がリリースされました。ストーリー的には「アリ」だしナイスアイデアだと思いますが、サウンド的には「ふ~ん」といった程度。金字塔の続編ともなればハードルは高いからね。だったらいっそのこと、超えられないのは承知で3部作にしてくれと思っていたら、以前から不仲だったジェフとメンバーは分解してしまった。ジェフが凄腕ギタリスト兼ソングライターと組めばいい話だとも思われますが、それじゃダメなのかな。



#365 / RAGE FOR ORDER / 1986

★★★★★

Queensryche rage for order (320x320)

個人的には“Gonna Get Close to You”がやけに印象的な2ndアルバム「炎の伝説」です。浮いてるから目立ってるわけだけど…やっぱりカバーだったのね。リサ・ダルベッロ(知らないな~)というカナダのシンガーの4thアルバムに収録されてる曲みたいだね。今さらながらに聴いてみようか。YouTubeで済まそう。ここでもとにかくジェフ・テイトは凄いよ。そもそもこのバンドに注目した最大要因はそこだから文句なし。欧州産のウェットさも漂う「The Warning」と完全なコンセプトアルバム「Operation:Mindcrime」の間に位置する作品だから音楽的にもまさにそれらの橋渡し的な感じ。いわゆるひとつのプログレッシブロックだね。最後の曲で次のコンセプトは決まったのかな。それとも最初から計画的だった?オペラを勉強してたのならミュージカルを演ってみたかったに違いない!



#971 / QUEENSRYCHE / 1983

★★★★

Queenryche (320x320)

これは結構な衝撃でした。ジェフ・テイト初御目見えの巻です。本物中の本物ハイトーンヴォイスだと思いました。高いだけじゃなくもちろん上手い。例えば…後に登場するマイケル・キスクなんかと比べてみると奥深さが違うんだな。オペラを勉強していたというのを知るのは後の事でしたが妙に納得しちゃったよね。それまでハイトーンといえばロバート・ハルフォードだったけど、すでにメタルゴッドになっていたので70年代の歌い方じゃなくなってたわけ。そこでジェフが登場したもんだからうれしかったね。このデビューEPの楽曲はQUEENSRYCHEの全カタログ中でいちばんハードロックしてます。若さゆえの直球路線。間もなく1stフルで本来のプログレッシブ・メタルを披露することになります。同時にジェフの歌唱も説得力を増します。GENESISの、というかピーガブのシアトリカル路線のハードロックバージョンだな。



#1195 / EMPIRE / 1990

★★★★

Queensryche empire (320x320)

そんじょそこらのバンドを聴いた後にこういうレベルの音を聴くとね、そりゃあもうクオリティの違いをハッキリと感じられるわけだ。客観的にやっぱり凄いと思う。ジェフ・テイトの歌唱、ツインギターの使い方、サウンドプロダクション、どれをとっても一級品に間違いない。有無を言わせぬ大御所感が漂ってるよ。でもね、面白いかコレ!? 同じ雰囲気の曲が並んでてメリハリが少々足りなくないかい?これまでの流れから迷走ではなく進化だってのはハッキリわかるんだよ。似たようなアルバムは1枚も無いからね。デビューEPのヘヴィメタル、デビューアルバムのドラマティックメタル、「RAGE FOR ORDER」のヴィジュアルメタルを経て、前作はその集大成みたいなコンセプトアルバムだった。でもこのアルバムは…形容する言葉が思い浮かばない。聴き込みが足りないのかね。クイーンズライクじゃなくてクイーンズライチが良かったよ(笑)



#1794 / OPERATION:MINDCRIMEⅡ / 2006

★★★★

Queensryche operation mindcrime ii

独裁者になってしまったジェフ・テイトと奥様が強引に制作に踏み切ったとされる、かの名盤の第2章なので、聴かないという選択肢はないでしょう。でもね、J・テイトとそのバックバンドみたいな状況だったなんて聞かされると、アルバムの出来が良くても素直に喜べなかったりするわけ。それどころかテイト夫妻の仁義を欠いた所業に腹が立つ。さて注目の第2章の内容は…ハードな曲調が目立つまずまずの出来です。ただし、前作とは比較にならないね。ヘッドセットマイク姿で、演技を交えつつ歌う姿ばかりが頭に浮かんでしまう。つまりパフォーマンスありきで作られた感じがして何となく嫌だ。他のメンバー達が危惧したとおりの結果に?ところが今作には大きな目玉企画が!何とドクターXにロニー・ジェームズ・デイオ、シスター・メアリーにパメラ・ムーアがゲスト参戦。ディオとは「スターズ」で共演した中だからね~、こればかりはジェフだからこそ実現したと認めざるを得ないでしょう。二人の参加でアルバムの価値がワンランクアップしたのは確か。今作を含め聴くのを止めようと思うポイントは過去にもあったのだが、この後も、カバーアルバムと「アメリカン・ソルジャー」は誘惑に負けて買ってしまいました。



#1915 / OPERATION:LIVECRIME / 1991

★★★★

Queensryche operation livecrime

名作「OPERATION:MINDCRIME」を完全再現したファースト・ライブ作品です。地元ミルウォーキーとウィスコンシンでの「EMPIRE」ツアーにて収録。映像作品もあるけれどCDのみを入手。結果から言うと…後述DVDの件もあり、たとえ出費がかさんでも映像作品を購入するべきでした。スタジオ盤と同様、中盤以降ちょっと飽きてきたりもするんだけど、出だしから5曲目くらいまではやっぱテンションあがるよね。条件反射と言っていい。再現度も高いうえにライブならではの臨場感もある。もちろんシスター・メアリー役でパメラ・ムーアも参加。最後に個人的なイチオシ曲”Roads to Madness”を聴くことができるから文句なし、と思いきや、肝心な箇所でテイトがやらかすフェイクにガッカリ。いやソコ、一番大事なトコ!あなたテイトさんですよね、高音パートではあるけれど出せないわけないじゃないすか。ブレスのタイミングでも間違えましたか!? 2007年に出た「MINDCRIME AT THE MOORE」はDVD作品を見たけれど…歳も歳だし、ちょいとスケールが小さい感じが気になった。オペレーション・マインドクライムのⅠとⅡを演っているわけですが、ジェフ・テイトのパフォーマンスも何だかね~、演技があるから仕方ないが、どうもあのヘッドセットで歌う姿が好きじゃないな。バンドとしても元々動きがある方じゃないからね、少々期待外れでした。



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