ELECTRIC BOYS
ELECTRIC BOYS(Sweden/瑞典)
#2197 / GROOVUS MAXIMUS / 1992
★★★★

90年代に数多く出現した国籍不明系ハードロックンロールバンドの一つです。こちらはスウェーデン産4人組による2ndアルバム。アルバムタイトルの「GROOVUS」は「Groove Us」ということで、グルーヴメタルを標榜していると思われますが、そこにブリティッシュポップ由来のメロを乗せているのが特長です。本国でヒットしたシングル曲”Mary in the Mystery World”がイチオシ。美しいイントロダクションに始まり、ミッドテンポのヴァースから印象的なサビ、そして徐々に加速するギターソロが炸裂する5分超の力作です。同じくシングルカットされたバラード系”Dying to be Loved”もいいね。元ネタはUSバンドでしょうが、遡ればビートルズに行き着くのかもしれません。タイトルチューンを始めとするファストチューンよりも、こうしたタイプの曲に魅力を感じます。歪みを抑えたトーンのギターソロも好印象。アートワークを手掛けているのはヒュー・サイム。氏の代表作は「PERMANENT WAVES」や「MOVING PICTURES」をはじめとするRUSH作品を筆頭に、DREAM THEATERの一連の作品、WHITESNAKE「白蛇の紋章」、AEROSMITH「GET A GRIP」、MEGADETH「YOUTHANASIA」など、HR/HMのジャンルではかなりメジャーな作品が多かったりするので要注目。