Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

MEGADETH

MEGADETH(US/米)

#55 / PEACE SELLS...BUT WHO'S BUYING / 1986

★★★★★★★

Megadeth peace sells (320x320)

スラッシュメタル四天王/Big 4の一角であるメガデスの音楽はインテレクチュアル(知的な)・スラッシュ・メタルと言われています。曲構成および、デイヴ・ムステインによる変則的なギターリフがそう言わしめていると思われます。マーティ・フリードマンが加入した際、デイブが考えたリフを弾くことができなかったとか。変則的というか我流なのかな。というわけで、インテレクチュアルかどうかはともかく、METALLICAの「メタル・マスター」と同年にリリースされた傑作2ndアルバムです。フュージョン畑の…ジャズ畑だったかな?とにかく畑違いのドラマー、ガル・サミュエルソン(1999年41歳で他界)が叩いています。そのせいもあって、コレはもうプログレ・メタルとも言えそうな雰囲気がある。もしやコレがintellectualの正体か!? ”Wake Up Dead”、”Peace Sells”などは、当時MTVでよく流れてましたね。いずれの楽曲も文句なしにカッコいいと思ったよ。バンドのナンバーワン・アルバムを次作「RUST IN PEACE」(マーティ・フリードマン初参加作品)とする意見も多いけれど、個人的には今作に軍配を上げたい。マーティ加入後も何枚かはメガデス印のスラッシュメタルを演ってました。色々あって…現在はメンバーを替え、この頃の路線のアップデイトみたいなところに落ち着いているようで喜んでおります。素行の悪さでMETALLICAをクビになったデイヴ。結果的には良かったのかな。遅かれ早かれ辞めてただろうけど。とはいえファンからすれば、せめて1枚くらいはMETALLICAのギタリストとしてアルバムを残してくれたらと思ってしまうね。最近の作品は、気力が充実しているのかすこぶるいい感じではあるものの、コレを越えられないのは致し方なし。お気に入りゆえRemixed & Remastered(2004)もLIVE CD付きの25th Deluxe Edition(2011)も買いました。音質が向上しているのは有難いが、LPもあるから計4枚持ってることになるわけで…まんまと策略に嵌まっています。



#233 / KILLING IS MY BUSINESS...AND BUSINESS IS GOOD / 1985

★★★★★

Megadeth killing is my business

METALLICAをクビになったデイヴ・ムステインの記念すべきデビュー作です。現在に至るまでの長きにわたる歴史はここから始まったのでありました。他のメンバーはデヴィッド・エレフソン、ギターの片割れがクリス・ポーランド、ドラマーはガル・ミュエルソンです。MEGADETHとの最初の出会いは“WELCOME TO THE METAL ZONE”という2枚組オムニバスアルバム。今で言うコンピレーションアルバムだね。収録されていたのは“The Skull Beneath the Skin”でした。とにかく音質が良くないことが印象的でした(笑) だからね、1stはしばらくスルーしてたんだよ。買ったのは2002年リリースの、ジャケを差し替えたリミックス&リマスター盤。音質が改善されたことにより、傑作2ndと比べても孫色ない出来ってことに気付いたよ。この時点でインテレクチュアル、METALLICAとは明らかに異なる独自のスラッシュメタルが提示されている。激しい展開はプログレッシブ。やっぱこのメンバーだね。そんな中、“These Boots”(フランク・シナトラの曲で歌詞の一部を改竄)がピー音まみれにされているのがとても残念でした。あとはMETALLICAの1stにも収録されたデイヴの曲(歌詞違いで曲名は“The Four Horsemen”)がボートラ収録されています。デモの段階では“Mechanix”というタイトルなのね。メタリカとメガデスの違いが確認できるから貴重だね。加えてオープニング曲”Last Rites/Loved to Deth”と”The Skull…”のデモがボートラ。ちなみに2018年に「KILLING IS MY BUSINESS…AND BUSINESS IS GOOD! - THE FINAL KILL」という、リミックス&リマスター仕様盤がリリースされました。こちらは先のデモ3曲に加え、ライブ音源7曲をボートラ収録。件の”These Boots”は本来の歌詞に戻されて録り直したらしい。再度差し替えられたファイナル・ジャケがこちらです。



#359 / RUST IN PEACE / 1990

★★★★★

Megadeth rust in peace

ギターとドラムは前作のみで解雇、ダイムバッグ・ダレルにも加入をキャンセルされ、この4thから新たに加わったメンバーは、今や日本で有名な変な外国人マーティ・フリードマンと、ダレルが加入を断った間接的な原因になったニック・メンザでした。ダレルはヴィニー・ポールとの同時加入を打診したがドラマーとしてすでにニックが加入していたというわけ。かくしてここから10年続く最強にして黄金期の布陣が完成しました。マーティが紡ぐ元CACOPHONYの面目躍如なプレイがとても新鮮でスリリング。素人耳にも難しそうなフレーズを楽しそうに弾きまくってるね。ところが、デイヴが考えるややこしいリフはマーティさんも弾くのが難しいらしい。まあ変則的なものは本人に任せるとして、役割分担がハッキリして良かったみたいね。新メンバーながらアグレッシブとメロディアスの両立を成し遂げた今作は全米23位/全英8位を獲得しプラチナム認定されました。インパクト絶大なオープニング曲”Holy Wars...the Punishment Due”、メロディアスでありながらアグレッシブな”Hangar 18”(できたかな醤油ラーメン笑)の冒頭2曲に今作の方向性が集約されています。締めの”Rust in Peace...Polaris”も文句なし。デイヴはMETALLICAに勝ちたかったんだよ。だから、結成当初はボーカルを探したらしいけど、Vo&Gでジェームズ・ヘットフィールドを超えてやろうってことなんでしょ?このライバル関係がそれぞれにとって飛躍の原動力になったわけだから結果オーライだよね。バンドの格としてはMETALLICAがモンスターすぎて話にならないかもしれないが、今現在演ってる音楽そのものの勝負なら、昔からのファンの多くはMEGADETHに軍配を上げるに違いない。互いに紆余曲折がありました。それでもビッグ4イベントでは仲が良さそうだったし、過去のわだかまりは一掃された感はある。



#537 / COUNTDOWN TO EXTINCTION / 1992

★★★★★

Megadeth countdown to extinction (319x320)

かっちりした音づくりが印象的な1枚。ギターは新宿在住のマーティさん。メタリカのブラックアルバムの音も好きだけど、それに対抗した感ありありのこのアルバムの音も好きだな~。ポイントはドラムの音なのかな?ちょうどこの頃に画期的な技術革新でもあったのかね?これぞ「メタル!」って感じでドンピシャの音だったから車で大音量で聴いたよね。メタリカ相手に売上じゃ勝負にならなくても作品としては勝ってると思うよデイブ。さて話は変わりますが、過去の名作群は別として現在のスラッシュ四天王を発表します。MEGADETHは残留。あとはEXODUSとTESTAMENTDEATH ANGELに入れ替えます!2010年は往年のスラッシャー達がナイスな新作をリリースしてくれました。2011年もよろしくお願いします。



#942 / SO FAR, SO GOOD…SO WHAT! / 1988

★★★★

Megadeth so far, so good

薬漬け時代に作られた3rdです。やっつけ仕事感バリバリの作品となりました。この時期のみの良く知らないドラマーとギター(先に雇われたMALICEのジェイ・レイノルズの師匠?)が参加してる。それでも音がいいのはメジャーバンドだからこそでしょう。最終的なミキシングはマイケル・ワグナーだってさ。2004年リリースのリミックス&リマスター盤に至ってはメジャー感バリバリに生まれ変わってます。このアルバムが特に酷いという印象は個人的には皆無なんですね。ラフな雰囲気もアリだと思うわけ。ジャケは酷い。本家スティーブ・ジョーンズが参加したSEX PISTOLSのカバー“Anarchy in the U.K.”は普通だった。MOTLEY CRUEのバージョンに負けてるかな。クリフ・バートンを偲んで書かれた“In My Darkest Hour”はそういう予備知識を持って聴くとデイヴの歌声が咽び泣いているように聴こえたりします。



#1325 / YOUTHANASIA / 1994

★★★★

Megadeth youthanasia (320x320)

2016年5月21日、ニック・メンザが亡くなったそうです。ライブ中の心臓発作、51歳だって。この世代が亡くなったりすると、まあショックだよね。というわけでもちろんMEGADETHだ。メンザは在籍中4枚のアルバムに参加してますがコレはその3作目、通算6枚目のアルバムです。在籍期間はマーティ・フリードマンとほぼ一緒でセールス面で言えば二人が居た時代が黄金期ということになるでしょう。ただ個人的にはこのアルバムあたりからMEGADETH熱が冷めてしまいましたな。カッティングリフが印象的な“終わりなき旅路/Train of Consequences”とムステインのヴォーカルが開眼した“A Tout le Monde”は良かったけどね。前作も微妙な路線ではありましたがカッチリした音が好きだったから救われたんだけども、やっぱりマーティ・フリードマンのプレイを活かしたいなら前々作「RUST IN PEACE」の路線が正解でしょう。ムステインとマーティの異なる個性のギターバトルをもっと聴いてみたかったよね。



#1681 / CRYPTIC WRITINGS / 1997

★★★★

Megadeth cryptic writings (320x320)

通算7枚目のアルバムはこれまでのマックス・ノーマンに代わりダン・ハフがプロデュース。メジャー感があっていい音ですな。そのプロデューサーのお父さんが指揮を執るオーケストラが全面協力しており、よく作り込まれている印象だ。スケール感はあれどまずまず普通の曲調が多いかな。ビッグ4のMETALLICAが宗旨替えした後だけに…オープニング曲“Trust”の冒頭部分でエレフソンがU2の“New Years Day”みたいなフレーズを弾き出した時にはビビりましたが、聴き進めると「LOAD」みたいなことになっているわけではなく一安心。これまでのような刺激は薄れたけどね。#3の冒頭部分にサーチャーズの“Needles & Pins”を挿入する荒技を披露。サーチャーズはまあBEATLESみたいなグループですね。British Invationのひとつで“Love Potion No.9”が有名かな。個人的にはデイヴ臭がプンプンの“She-wolf”や“Vortex”あたりのクセが強いリフが出てくると「これこれ!」と思うよね。やっぱこの路線がいいな。ジャケはブードゥー教の絵文字らしい。どうやら現在のメンバーはデイヴ、ジュニア、キコ様、SOILWORKのドラマー という布陣。新譜が楽しみだね。



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