Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

WHITE LION

WHITE LION(US-Denmark/米-丁抹)

#87 / PRIDE / 1987

★★★★★

White Lion pride (320x320)

伝説上の動物的なノリだったか、とりあえずWHITEありきで考えたのか定かではないけれど、悲しいかなここ日本に於いては、真っ先に歯磨き粉が思い浮かんでしまうバンド名ですね。和訳すれば白獅子でしょうか。WHITESNAKE/白蛇を筆頭に、たしかにWHITE何々ってバンドは多いかも。WHITE WOLF/白狼・WHITE TIGER/白虎・WHITE SISTER/白い修道女・WHITE SPIRITS/白い精霊あるいは蒸留酒か…ざっとこれくらいは挙げられるほど。洋の東西を問わず「白」は縁起がいいのかな。勝手にLA界隈のバンドを想像していたら、出身は東海岸NYでした。おまけにシンガーはデンマーク出身。そのシンガー、マイク・トランプのハスキー・ヴォイスと、ギタリスト、ヴィトー・ブラッタのテクニカルなプレイが二枚看板となっております。このシンプルで素敵なジャケの2ndアルバムは当時レコードを買った故、よく聴きましたよ。聴後の印象としては、歌とギターがバトルしている!ジャケも含めて当たりアルバムだと思ったね。1曲目の“Hungry”からして、歌の隙間を見つけちゃあギターを弾き倒してるのが最高。個性的な声がギターに負けてないから成立してるけどね、並のシンガーだったら「うるせえ!」ってコトになるでしょう。基本的にギターの音量がデカい。このギターの目立ち具合は、VAN HALENの1st「炎の導火線」といい意味でイメージがカブるね。時に予定調和ではないメロを含む、エイドリアン・ヴァンデンバーグが想起される洗練されたソロを弾いているのが特徴だ。もちろんリフも。オープニング以外も曲は粒ぞろい。さすがにシングルカットされた曲は、選ばれるべくして選ばれたと言える出来ですな。“Wait”(全米8位)、“Tell Me(58位)”、“When the Children Cry”(3位)、全部好きです。ちなみにシングル第4弾”All You Need is Rock ‘n’ Roll”はランク外、そりゃそうなるよ。秀逸バラード”When the Children Cry”の後だからね、アルバム中ではいいアクセント曲だけどもだ、4匹目のドジョウを狙うには無理があったでしょ。せめて”All You Need is Love”だったらね(笑)



#754 / FIGHT TO SURVIVE / 1985

★★★★

White Lion fight to survive (315x320)

このバンド好きでした。2nd『PRIDE』がぶっちぎりで好きだけど、この1stもすでに魅力的ですな。“Broken Heart”と“El Salvador”と“The Road to Valhalla”が特にいい。タイ
トル曲もいいな。マイク・トランプの声はイマイチ評判が良くないようですね。何故なんでしょうか?特にバラード系など私は好きですが。(ボートラのライブを聴くと確かに…ちょっと下手かも。声を出してみたら微妙に音程がズレてる系ハスキーヴォイスなのさ。スタジオ盤は大丈夫!)ヴィトー・ブラッタのギターは文句なし(ライブでも)。適度にトリッキーで良く練られた普通じゃないソロを聴かせるあたりTNTのロニー・ル・テクロなんかと同系列だと思います。アームレスだけどエイドリアン・ヴァンデンバーグとかね。



#916 / BIG GAME / 1989

★★★★

White Lion big game (320x320)

1曲目の“Goin’ Home Tonight”が素晴らしい3rdです。こういう曲が作れるんだからさあ、まだまだイケたと思うんだけどね。GOLDEN EARRINGのカバー“Radar Love”(ごく普通の出来)を入れてきたあたりに失速感が垣間見えます。ギターソロは相変わらずのスタイル(両手タッピングにアーミングにハーモニクス)で最大の聴かせどころではあるものの、曲のクオリティは下がったんじゃないかな。「PRIDE」でアイデアを出し尽くしたか!?ギターだけでなくヴォーカルも好きだっただけに、もうちょい頑張ってほしかったね。そういえば…タイトルは忘れたけどチョイ役で映画に出てたよね。あれはデビューしたての頃なんだろうか?



#1169 / MANE ATTRACTION / 1991

★★★★

White Lion mane attraction (320x320)

実質的にはラストアルバムみたいなものでしょうか。最後の曲“Farewell To You”にはそんな意味が込められているのかもしれません。リリース後リズム陣(ベーシストのジェームズ・ロメンゾは後にMEGADETHで活躍)が揃って脱退。ドラマーにはY&TやSUCIDAL TENDENCIESに居たジミー・デグラッソ(こちらも後にMEGADETHで活躍)が加入。看板ギタリストのヴィト・ブラッタはミュージシャンを引退。そして解散。残されたマイク・トランプは元LIONのジェリー・ベスト(B)とFREAK OF NATUREを結成します。WHITE LION+LION=FREAK OF NATUREなんだね。バンド唯一のインストの“Blue Monday“はこのアルバムを制作中に亡くなったスティーヴィー・レイ・ヴォーンへのトリビュートとなっているそうです。1st収録の”Broken Heart”を再レコーディングしてる時点で曲が足りなかったのか?と思っちゃうね。しかも旧バージョンを超えるものになってない。



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