STORMWIND
STORMWIND(Sweden/瑞典)
#1856 / RESURRECTION / 2000
★★★★
極真空手チャンピオン、トーマス・ウルフ率いるバンドの4thアルバム。最初は女声ヴォーカルでしたが、前作からBRAZEN ABBOTのトーマス・ヴィクストロムが加入しての2枚目となります。ドラマーには元WITHOUT GRIEFのパトリック・ヨハンソンが。ギターも歌も及第点の北欧様式美系アルバムです。勇壮なイントロダクションからのファストチューン”Ship of Salvation”これが様式美の真骨頂でしょうな。次の曲ではロブ・ロック風一人ハーモニーと似たものを感じます。個人的には”Passion”がイチオシですが、おそらくトーマス的には組曲”Symphonia Millennialis”を推したいのではないかと。そもそもテクニックで勝負するギタリストではない(キーボーとのバトルでも、先行がキーボーだったりするあたり立ち位置が伺える)から、そのぶん様々なアイデア(スパニッシュとか)や美メロを駆使して頑張っていると思う。ところで、曲のタイトルにがいちいちベタすぎないか。”フェニックス・ライジング”やら”セヴン・シーズ”やら”ホーリー・ランド”やら”スペルバウンド”やら…そのいずれもがARTENSIONでもTNTでもANGRAでもTRIUMPHでもないオリジナル曲ときたもんだ(笑) 極真出身らしく”サムライ”なんて曲もあるけど侍感は一切ございません。
#2054 / STARGATE / 1998
★★★★
極真空手ギタリスト(笑)トーマス・ウルフのバンド。今作はシンガーが交代した2ndアルバムです。前任同様の女性ヴォーカルなのですが、クリスタル・ヴォイスからストロング系にスイッチしております。前作未聴につき前任者の歌声は知らず、どちらがいいのか分かりませんが、個人的にはこの歌声に魅力を感じない。聴きようによっては線が細い男声ハイトーン、もしくはジャパメタの女性ヴォーカルというレベルです。シンガーはそんな感じですが、親日家らしく今回もそこかしこにオリエンタルな雰囲気が漂い、ダメ押しに和メロの決定版、桜ソング(インスト)が登場します。バイオリン、フルートとギターの掛け合いインストがいい線いってるから、この路線の発展形を聴きたいと思わせてくれる…が、いかんせん曲が単調だな~。ジャム・セッション的なノリがちょいと残念。2曲でイアン・ホーグランドが参加。ボートラは次作のメンバーによるもので、当然というか必然というかヴォーカルが再度交代。人材不足の女性ヴォーカルに見切りをつけ、実力派トーマス・ヴィクストロムが加入するのでした。