Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

NOVALIS

NOVALIS(Germany/独)

#554 / SOMMERABEND / 1976

★★★★

Novalis sommerabend (320x320)

ギター兼キーボーが抜けて4人編成になった3rdアルバム「過ぎ去りし夏の幻影」です。今作をバンドの最高傑作とする声も多いようですが、個人的な想い出を抜きにするなら異議なし。大作3曲が収録されています。英国のプログレにジャーマン特有のイモ臭さ(というかキャベツ?)が上手くブレンドされた素晴らしい作品です。ジャーマンだけど例の電子音ピコピコ系じゃあございません。しっかり王道シンフォニック・ロックなのでご安心を…と言いたいところですが、仄かに匂うね。やはり隠しきれない臭みがあります。ドイツ語で歌ってて繰り返しが多いからだと思うけど。まあ、こうしたジャーマン臭がいい塩梅で隠されてるところがポイントでしょうね。ジャケも幻想的で素敵じゃないか。実はかつてプログレ特集をFMでエアチェックした90分テープがありまして…OMEGAとかSATIN WHALEとかEELA CRAIGなんかと一緒に録ってあった“桃源郷”が収録されてる「凍てついた天使」が欲しかったんだけど手に入らず、代わりに買ってみたアルバムがこの3rdだったわけ。今作収録曲をオンエアすべきところを、長尺だからやめたのかな。よって個人的には今作を上回る想い出の1枚(実質1曲ですが笑)があるわけよ。



#822 / FLOSSENENGEL / 1979

★★★★

Novalis flossenengel (320x319)

7thアルバム「凍てついた天使」。シャチの天使の旅を描いたコンセプトアルバムとのこと。鯱の声に始まり鯱の声に終わる構成がベタだけどいい。昔FMのプログレ特集でエアチェックした想い出の“桃源郷”が収録されてるんだね。この曲が聴きたくて何枚か別のアルバムを買うハメになりました。何しろ邦題しかわからなかったもんで。やっと収録アルバムにたどり着いたと思ったら…今度はCD化されてないときたもんだ。とりあえずCDはあきらめてオークションでLPをゲット。MP3にしてやったぜ。と自分を納得させたのも束の間、CD出てやんの。当然輸入盤だけどね。速攻買ったさ。件の桃源郷は1曲目でした。ただひたすら懐かしいです。他の曲はもちろん初めて聴くものばかり。全体的には好きなタイプではないかも。PINK FLOYD的な箇所は雰囲気出てるけど、テクニカルというわけでもなく、曲の構成は複雑でもないし、変拍子も転調もなく、普通の歌モノってのが大半を占める。ドイツ語詞ってのも微妙。ドイツらしい電子音が活躍するものの総じてプログレ度は低いかな。時代が時代だけにイギリスのポンプロックに影響を与えた作品だったりして。ちなみに…手元にある先述のプログレ特集をエアチェックしたカセットテープの中でCDを入手していないのは…「果てなき追走/サテン・ホエール」「羊飼いのポケットの中に/アンジュ」他3バンドって…結構残ってる!



#1314 / NOVALIS / 1975

★★★★

Novalis (320x320)

ラジオのプログレ特集で出会ったバンドの2ndアルバム「銀河飛行」です。詩人ノヴァリスの詩を歌詞としているらしいですが、そんな事は知る由もなく、とにかくドイツ語丸出しのヴォーカルパートが新鮮でした。そのドイツ語の歌詞はさておき、やっぱり独特のジャーマン臭漂う楽曲がポイントでしょうね。例のシンセ(電子)音とか、ひたすらフレーズを繰り返すところとか…残念ながらイマイチ好きになりきれない部分ではあります。大まかにいえばシンフォロックだが悪い意味でクセがある(笑) 英国以外にも、イタリアをはじめとするヨーロッパ各地にシンフォ系プログレを演ってるグループがあり、それぞれの国の音楽と見事に融合しているんだけれども、どうもクラウトロックとの相性は良くないみたい。プログレを意識するあまりの無理矢理な曲展開など試行錯誤の真っ只中だったのかなと思いきや…作品を重ねてもどこか垢抜けないところがある(笑) まあそれが個性といえば個性なのかもしれません。



#1773 / BRANDUNG / 1977

★★★★

Novalis brandung

5thアルバム「創生紀」です。 専任Voが加入しました。意図的にラジオ向けの歌モノに移行したな。思えばコレが凋落の始まりだったかもしれない。何だかね~、プログレに合う声じゃないでしょ。これなら今までみたいにギターやベースが兼務していたヴォーカルの方がよかった。上手くはなくても味がある歌がプログレにはよく似合うと思うから。新加入のヴォーカルも圧倒的な歌唱ってレベルでもないし、歌い上げてる感が鼻につきますな。3rdの頃の最小限体制がベストだったんじゃないか。そこまで好きなグループじゃないところに追い打ちをかけられた感じ。それでも、更に後の作品に比べたら、まだ持ち味である独特なプログレはキープされてるかな。それはB面(後半)の大作組曲(4部構成)の存在に他ならない。特に第1部のインスト曲がいい雰囲気を醸していて好きです。これが続かないのが歯がゆいわけね。オルガン、シンセ、メロトロン、フルート、ピアノが中心である限りはいい。ギターもいいでしょう。リズムパートのせいでどこか無機質ではありながらも、総じて温もりのあるサウンドが肝なんだけどな。ジャケも美しい。



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