Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

MELLOW CANDLE

MELLOW CANDLE(Ireland/愛蘭)

#620 / SWADDLING SONGS / 1972

★★★★

Mellow Candle

愛蘭産プログレフォークバンドの貴重な唯一アルバムです。イタリアに限らずこういうレア盤は意外と多かったりするのね。今作が売れなくて解散したらしいのですが、後々評価されるという在りがちなパターン。おかげでリアルタイム世代じゃなくても聴くことができるわけですな。67年に女子学生3人で結成されたフォークグループで、中心人物のクロダー・シモンズはまだ14歳(他2名も15歳)だったそうです。しかし翌年にリリースされたデビューシングルはフォークソングではなくサイケロック、リバーブが効きまくった不思議な曲ですが、アマチュアレベルの代物でした。69年に学校を卒業後シンガーの一人が離脱、ギターが加入、翌年にはベースとドラマー(ケヴィン・エアーズのアルバムでパーカッションを叩いた経験あり)が加わり、フォークロックバンドに転身、下積み期間を経て制作されたのが、ブリティッシュフォークロック三種の神器の1枚である今作「抱擁の歌」というわけ。特長は頼れる女性ボーカル2名の存在で、後半演奏陣が頑張り始めると思い切りRENAISSANCEになるんだけど、ポテンシャルは歌姫アニー・ハズラムより上。表現の幅が広いし、多用するスキャットも堂に入っている。ちなみにクロダーはメロトロンも担当。全体的には微妙な路線ながら、この作風はプログレと言ってもいいでしょう。フォークロック系のプログレってことで納得しておく。とにかく癒されるね。しかも上品な感じがする。英国宮廷音楽風なのかな。同郷のENYAとか、何ならオリビア・ニュートン・ジョンの感じも少しあるね。流石三種の神器と言われるだけあって、素晴らしいアルバムです。もしや、同年にリリースされたアニー・ルネッサンス第1弾「プロローグ」はコレを参考にしたのではあるまいかと思えるほど。同じ72年リリースだけどこっちの方が早いもの。バンド解散後、ベーシストは同郷GARY MOORE BANDの「GRINDING STONE」に参加、ギタリストはMIKE OLDFIELDのデビュー作「TUBULAR BELLS」に参加、クロダーは同郷THIN LIZZYのアルバムに鍵盤奏者として、またMIKE OLDFIELDの2ndと3rdにはボーカルとして参加しています。

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