MARY BEATS JANE
MARY BEATS JANE(Sweden/瑞典)
#1969 / MARY BEATS JANE / 1994
★★★★

THE HAUNTEDのピーター・ドルヴィングが在籍していたスウェディッシュ・ハードコア・バンド(「メアリーはジェーンにからんでいる」という不思議なネーミングは…メンバーの彼女同士が互いのあら探しをする様子だとか)のデビューアルバム。今作でスウェーデンのグラミー賞を獲得しました。デスラッシュ前夜祭、HRとパンクの融合でしょうか。ANTHRAXとはちょっと違うね、シンガーの声がジェームズ・ヘットフィールドっぽいのも相俟って、初期のMETALLICAみたいな雰囲気かも。兎にも角にもスピード感がウリでしょう。2本のギターによるザクザク・スラッシュ感覚も良し。パンク由来だから曲は短め、ほぼ3分未満で疾走します。そんな中、フルートを導入したり(雰囲気があって好き)、ラップ調の歌い方をしてみたり(これは苦手)ミクスチャーというかクロスオーバーというか、新時代のHMってことで話を纏てしまおうか。そういえばこの時期、一聴するとアメリカのバンドみたいなのが北欧でちょいちょいデビューしてたよね。いくつかチェックしたけれど、このバンドも含め総じて嵌ることはなかった。北欧風味が感じられるならまだしも…。97年、当時流行のグランジ方面にシフトした2ndをリリースしましたが、結局98年に解散。