Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

HIGH TIDE

HIGH TIDE(UK/英)

#784 / HIGH TIDE / 1970

★★★★

High Tide (320x320)

全3曲という潔い構成のアルバムです。最も印象的だったのは…ヴォーカルのナチュラル感かな。地声の良さを最大限に活かしたイイ声だと思います。ハード寄りのサイケロックにエレクトリック・ヴァイオリンが載る1曲目はSKYCRADを想起させます。70年の作品ということに改めて驚く。2曲目はいい意味で四人囃子的かな。よくよく聴いてみれば森園先輩と同系統のヴォーカルと言えるかもしれない。3曲目は…まあ弾きまくるのは結構だが「長い」と感じさせちゃダメだよね。結局アルバム2枚で解散したみたいだが、この長尺曲が原因じゃなかろうか。このアルバムも例の伊藤政則コレクションというカタログの1枚なんだけど…意外とフォーキーなバンドが多い印象カタログ中にあって、ロックなヤツだったから「当たり」だと思いました。「プログレといえばプログレか?」という程度のプログレ度を持つサイケロックでしょうか。さらにプログレ方向に進化した1枚を聴いてみたかったな。



#1389 / SEA SHANTIES / 1969

★★★★

High Tide sea shanties (320x320)

ヘヴィ・サイケロック・バンドのデビュー・アルバムです。すでに紹介した伊藤政則コレクションの2ndが気に入った流れでこれも聴いてみました。オープニング曲にバンドの音が集約されていると言っていいでしょう。69年といえばKING CRIMSONがデビューしたプログレ元年でもありますが、このバンドはそっちの方向には行かず、ヘヴィ路線(ファズを使用した)を選択しました。最大の特徴はそこに終始ヘヴィな?ヴァイオリン(後にTHIRD EAR BANDHAWKWINDで活躍)が絡むところだね。フルートって手もあると思いますが、このバンドの場合はヴァイオリンとのツインハーモニー…ではなく、それぞれがめまぐるしくリードを奪い合い、時には同時に自由に弾きまくるという、ハーモニーとは対極にあるカオスなバトルを繰り広げております。ヴァイオリンもファジーサウンドなので2本のリード楽器がダーティーに絡み合っており(笑)違和感はないです。サイケロックが拡散し始めたこの時期のバンドはやっぱ面白い。



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