DARKNESS
THE DARKNESS(UK/英)
#2106 / ONE WAY TICKET TO HELL...AND BACK / 2005
★★★★

デビュー作が全英1位を獲得した大型新人の2ndアルバムです。ジャスティン・ホーキンスのハイトーン・ヴォイスを駆使した歌唱が最大の特徴なのですが、そのファルセットの使い方が向上しましたな。1stほどのインパクトはないが曲の出来もまた今作の方が粒揃い。雰囲気タップリのイントロダクションからありがちな曲調のタイトルチューンとそれに続く序盤戦は、まあこんなモノか?ってな感じだけれど、4曲目”Dinner Lady Arms”からホーキンスの真骨頂が炸裂。待ってたのはコレ!6曲目の”Hazel Eyes”の中華メロも素晴らしい。ここからエンディングに至るまでは曲が粒ぞろい。いいアルバムに仕上がりました。ベースになっているのは70年代のSWEETでしょうか。所謂グラムロックであり、もっと遡ってバブルガムロック、何ならBAY CITY ROLLERSとかね、感触がハードロックではなくなっているところが玉に瑕ではありますが、曲がいいから許すとしよう。古き良き時代を思い出させてくれました。バンドは2006年、ジャスティンの薬物問題・引責脱退をきっかけにいったん解散します。その後2012年に再結成して3rdアルバムをリリースしてるんだね。聴いてみよう。