BAY CITY ROLLERS
BAY CITY ROLLERS(UK/英)
#140 / DEDICATION / 1976
★★★★★★★★

中学生の頃、まだそれほど洋楽を聴いていなかった時代、クラスの女子の間で爆発的人気を誇っていたタータンチェックの衣装を身に纏ったアイドルグループがBCRでした。小学生の時にテレビ放映の音源を録音して聴いてはいたけど、いつの間にか「タータンハリケーン」とか「第二のビートルズ」とかえらいことになってて驚いた。当時は女子の方がそういう情報に敏感だったよね。思えば小学校時代の新御三家とか花の中3トリオとかもそうだった。そういう情報はほとんど同級生の姉ちゃん発信だったな。遊びに行けば「平凡」とか「明星」が置いてあったし、アイドル系ならシングルレコードも揃ってた。洋楽のアイドル系も然り、BCRの登場は間違いなく洋楽というジャンルに興味を持つきっかけの一つでした。同世代の皆さんなら、家の中を捜せば、ビートルズやカーペンターズと同じくらいの確率で、昔お母さんが買ったレコードやカセットテープが見つかるかるのでは!? もう少し若いお母さんならマイケル・ジャクソンの「スリラー」かな。日本で絶大な人気を誇っていただけに日本のみの企画盤など多数存在すると思われます。どこの誰が演奏しているか分からないようなカラオケのLPまであったからね。思わぬお宝が眠っているかもよ。お薦めは「ベスト盤」ですが…オリジナルアルバムならこの1976年発表の「青春に捧げるメロディー」になるね。日本で1位になったし、US盤には当時エアチェックして聴きまくっていた“二人だけのデート”が収録されてるから。ちなみにシングルのみリリースされた“Love Me Like I Love You”も同時にエアチェックした大好きな曲です。その他“Rock ’n Roller”や“Yesterday’s Hero”や“Money Honey”や“Rock ‘n Roll Love Letter(UK盤のみ)”や“Dedication”というヒット曲も収録。洋楽をエアチェックし始めた時期でもあり殊更想い出深いのです。たしか初来日もこの頃で、それ以降公私ともに洋楽がクローズアップされた記憶がございます。洋楽チャート番組もローラーズが賑わしていました。
#330 / THE DEFINITIVE COLLECTION / 2000
★★★★★★★

好きな曲が複数のアルバムに分散している場合、経済的観点から当然ベスト盤が便利だよね。 しかしながらBCRなんかの場合、元祖ビッグ・イン・ジャパンであり日本で爆発的に売れたもんだから、日本限定盤みたいな独自のフォーマットがちょいちょいあるからタチが悪い(笑) ウチには友だちから貰った、誰が演奏しているのかもわからないカラオケのレコードなんてのがあるんだよ。まあコレはコレでヴォーカルを多重録音して遊んだりしたから結果的には役立ったんだけど。じゃあ、どのベスト盤がいいのか?収録曲に大差ないから正直どれでもいいのだが…偶然出会ったこいつをお勧めしておきましょう。BCRのベスト盤はコレで2枚目(ちなみにもう1枚は「メモリアル」で、たぶん日本編集盤だったような…)なんだけどね、手持ちのベストと比べて音質の向上に素直に感動しました。ちなみにこちらはアメリカ編集盤とのこと。曲はもちろんカブってるけど比較できるから逆にありがたい。リマスター盤を買ったらその効果を確認したいもんね。とにかく、いい音で聴くBCRのヒット曲の数々は新鮮でした。
#724 / ROCK N' ROLL LOVE LETTER / 1976
★★★★

本国でアルバムを4枚リリース後、北米のみで発売されたアルバムです。だからベスト盤かなと思うよね?ところがそうじゃない(笑) 微妙に曲被りが発生してる厄介な代物なんだね。まだシングルヒットは飛ばしていたものの全盛期は過ぎたかなって感じだな。お馴染みなのは“Money Honey”とタイトル曲と“I Only Wanna Dance with You”くらい。結局カブってる曲だったりするもんなぁ(笑) タイトル曲はカラオケに自分の歌を多重録音して遊んだって付加価値があるもんだから、やはり想い出深し。さすがに歌詞もしっかり覚えてるぜ。アナログ時代だったから色々工夫して録音してたよ。今じゃソフトの扱いさえ理解できればパソコンで楽勝らしいじゃないか。すーさんがやるとかやらないとか随分前から言ってるが、そろそろどうでしょう!?
#1177 / IT'S A GAME / 1977
★★★★

5thアルバム「恋のゲーム」です。全体的にアダルト路線になってきてるあたり、グループの収束期という雰囲気がそこかしこに漂う作品となりました。ここにはアラン・ロングミュアーもイアン・ミッチェルもパット・マッグリンも居ません。エリック・フォークナー(G)とレスリー・マッコーエン(Vo)とスチュアート・ウッド(G)とデレク・ロングミュアー(Ds)の4人だけ。ベースは2ndギタリストのウッディが弾いてます。そして翌年、レスリーが脱退して遂に終焉を迎える(新しいヴォーカルが加入してアルバムもリリースしたりするけどね)のでありました。馴染みなのはタイトル曲と“You Made Me Believe in Magic/夢の中の恋”と“Don’t Let the Music Die/ハートで歌おう“The Way I Feel Tonight/愛をささやくとき”くらいかな。ネット検索してみると未だにローラーズのファンがいるのがわかる。青春時代に刻まれた記憶が余程のインパクトだったようで…これが洋楽デビューだったって人(女性)はやっぱり多いんだね。しかもガッツリ我々世代だし(笑)