Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

CARPENTERS

CARPENTERS(US/米)

#127 / A KIND OF HUSH / 1976

★★★★★★★★

Carpenters a kind of hush (320x320)

ジャンルを超えた音楽ってあるよね。カテゴライズなど意味がない、ビートルズを筆頭とする所謂ブランドを確立した人たち、もはや個人名あるいはグループ名が音楽ジャンルの一つといっても過言ではないでしょう。もちろん簡単なことではなく、ヒットを連発してビッグ・ネームになるのが最低条件で、更にはその音楽が唯一無二でなければならない。カーペンターズもそんな巨星の1つですね。兄妹デュオという形式ですが、妹カレンの、正に唯一無二の歌声こそがカーペンターズという認識で間違いない。初心者にはベスト盤という選択肢もあります。ビートルズ同様、聴いたことがある曲がたくさんあるはず。多種多様なベスト盤がリリースされているので、入口はそれでいいと思う。その後で、お気に入りの曲が収録されているアルバムも聴いてみたらいい。英語の発音がとても綺麗らしい(英語を話せなくてもそう思う)から、教科書として聴くのもアリかもね。日本では、洋楽チャートでともに1位を獲得した5thアルバム「NOW & THEN」や6th「HORIZON/緑の地平線」の方が有名かもしれませんが、個人的にはリアルタイムで聴いたこの7thアルバム「見つめあう恋」が一番思い出深い。中でも1stシングル”見つめあう恋/There’s A Kind of Hush”には、その時代にタイムスリップさせる力があるのでした。日本でTVドラマの主題歌に使用されてリバイバルヒットした2ndシングル”青春の輝き/I Need to Be in Love”も、前出曲と同じくらい好きな曲で、どちらもアルバムのハイライトです。それ以外の曲も、リリース当時にオンエアされたラジオ番組を録音して、そのテープを聴きまくっていたものだから、ほとんどの曲がスペシャルなものになってるのね。”You”、”Sany”、3rdシングル”Goofus”(カバー曲)、”微笑の泉/Can’t Smile without You”、”One More Time”、”夢の小舟/Boat to Sail”、”愛のキャンドル・ライト/I Have You”、”悲しき慕情/Breaking Up Is Hard to Do”(ニール・セダカのカバーで、日本に於ける3rdシングル曲)、アルバム丸ごとが記憶に刻み込まれています。兄からの「最近少し太ったんじゃない?」の一言で拒食症(神経性無食欲症)になり、1983年、32歳でこの世を去ったことで活動を終えたカーペンターズ。ちなみに今作は、問題が表面化(カレンのみならずリチャードの睡眠薬依存も)してきた時期に制作されました。体力が落ちていたのか、ドラム大好き少女は1曲も叩いておらず、元DEREK AND THE DOMINOS他1名がすべて叩いている。A KIND OF HUSH、直訳すればある種の静寂、遺影のようにも見えるアートワーク、勘ぐりすぎですかね。あまりにも悲しいエピソードですが、没後40年が経過しても歌声は永遠に。



#207 / NOW & THEN / 1973

★★★★★

Carpenters now and then

なんとも素敵なジャケの5thアルバム「ナウ・アンド・ゼン~今、そしてあの頃」です。赤い車はフェラーリ365GTB4、所謂デイトナらしい。しかも写真じゃなくてイラストなんですね。アース・ウンド&ファイアの「太陽神」やELOの「OUT OT THE BLUE」で有名な長岡秀星の作品。まだキャリアをスタートさせたばかりの頃の作品だそうです。今作は全米全英ともに2位、日本で1位を獲得しました。個人的には7th「見つめあう恋」(全米33位)がリアルタイムなのですが、売上という点では今作以降、ゆっくりと下降していくことになります。全盛期の作品ゆえ、カーペンターズのイチオシはコレ!という人が多いのではないでしょうか。何しろ名曲”Yesterday Once More”(全米2位)が収録されているからね。その他にも”Sing”(全米3)、”This Masquerade”、”Jambalaya”などの有名曲を収録。B面は”Yesterday Once More”と”Yesterday Once More(Reprise)"にオールディーズ・メドレーを挟み込んだ形式。ビーチ・ボーイズの”Fun, Fun, Fun”をはじめ、”この世の果てまで/The End of the World”、”ハイ・ロン・ロン/Da Doo Ron Ron”、”Johnny Angel”など、耳馴染みのある選曲はいいと思うし、トニー・ペルーソ(カーペンターズのギタリスト)が担当するDJが曲をつなぐ手法も素敵だけどね、リチャードのリード・ボーカルってのはいかがなものかと(笑) “Yesterday once more”がグレイトだから成立しているB面、やはりNOWとTHENは別のアルバムにした方が良かったかもね。初のセルフ・プロデュース・アルバムでもあります。そして、これまでも数曲でドラムを担当していたカレンが、今作ではほとんどの曲で叩いている。



#264 / CLOSE TO YOU / 1970

★★★★★

Carpenters close to you (320x320)

3枚目のオススメは2ndアルバム「遥かなる影」にしてみました。70年リリースなので、もちろんリアルタイム作品ではないのですが、カーペンターズ級の大物ともなれば、ラジオで特集されることもしばしば。「見つめあう恋」(76)世代だから、おそらくそのリリースに合わせてオンエアされた特集のエアチェック音源だと思われますが、そこに含まれていた曲が想い出深いわけ。今作からチョイスされたのは、タイトルチューン(バート・バカラックのカバーで全米1位)と”Mr.Guder”でした。他には”愛のプレリュード/We’ve Only Just Begun”(全米2位/同AC1位)、”Help”(ビートルズのカバー)、”恋よさようなら/I’ll Never Fall in Love Again”、”愛しつづけて/I Kept on Loving You”などが収録されています。まだデビューから間もない1970年作品なのでカバー曲が多かったりしますが、いずれもカーペンターズ印に生まれ変わってるから何ら違和感はございません。それどころか、すでに耳馴染みのある曲ゆえのアドバンテージがあるわけで、嵌ればオリジナルを超えることだってある。今回で言えば、”Close to You”が超えた例で、”Help”は超えられなかった例でしょうか。話題作りにもなるから、著作権料を支払う価値はありそうだ。そんな戦略が奏功し、2作目にして全米2位を獲得しています。70年だとまだライバルも少ないしね。



#360 / HORIZON / 1975

★★★★

Carpenters horizon

全米13位、全英1位、日本でも1位に輝いた6thアルバム「緑の地平線~ホライゾン」です。この時期に制作された”アメリカの良心”の作品は結局どれもこれもハズレはない。ただ、次作「A KIND OF HUSH/見つめあう恋」を境に、売上は徐々に減っていくのでした。元DEREK AND THE DOMINOSのドラマーを始め、多数のゲストミュージシャンが参加しています。今作中では“Only Yesterday”(全米4位/AC1位・全英7位)がダントツで想い出の曲。中学生当時にタイムリープできる個人的キラーチューンですね。ちょっとドラムの”おかず”の多さが気になりますが、これは張り切りすぎたカレンなのか。いや、この時期あまり叩かなくなっていたはずだからドミノスの仕業か。他にはEAGLESのカバー“Desperado/愛は虹の色”や、コーラスグループ、THE MARVELETSのカバー“Please Mr. Postman”(同1位/AC1位・全英2位。オリジナルはモータウン初の全米No.1シングル。曲調とは裏腹に、ベトナム戦争の影響で北部に集団移動したボーイフレンドからの手紙を待ちわびる、南部に残されたガールフレンドの絶望感が滲む歌詞)、ニール・セダカのカバー”Solitaire/ソリテアー”(17位/AC1位・全英32位。カレン屈指のパフォーマンスと評される)を収録。数多くのヒット曲があるグループゆえ、ベスト盤に頼りたくなるのは致し方なし。ですが、それを理解した上で敢えて言わせていただくなら、カーペンターズに関してはオリジナルアルバムを聴く価値ありです。カレンの歌声はもとより、名アレンジャーと称されるリチャードの、細部に亘る緻密な音作りを堪能すべし。



#445 / CARPENTERS / 1971

★★★★

画像の説明

3rdアルバム「スーパースター」です。実際にはセルフ・タイトル・アルバムゆえ、ジャケットの色合いからタン・アルバム(「The Tan Album」)と呼ばれているらしい。Tanは日焼けした小麦色、黄褐色という意味です。つまりビートルズのホワイト・アルバムに倣ったわけね。全米2位(売上400万枚はカーペンターズのカタログ中で最も売れたアルバム)を獲得し、グラミー賞最優秀ボーカル・グループ賞のおまけつき。”Rainydays and Mondays/雨の日と月曜日は”全米AC2位)、”For All We Know/ふたりの誓い”(同1位)、”Superstar”(レオン・ラッセル作:同1位)、シングルカットされた3曲は大ヒットしました。ちなみに隣国カナダのACチャートではすべて1位を記録。ただし、いずれもカバーもしくは外部ライターの作品でした。他には、リチャードがリード・ボーカルを務めた2曲、バカラック・メドレー、ヘンリー・マンシーニの曲などを収録。しかし!想い出の1曲は、意表をついて“One Love”なのね。例の120分テープに録られていたのだからしょうがない。青春時代が蘇る曲の一つになっております。



#644 / A SONG FOR YOU / 1972

★★★★

Carpenters a song for you (320x320)

「学校へ行こう」の少年ナイフVer.でもお馴染みの“Top of the World”収録の4thですね。
こうなったら最初の7枚は聴いちゃいましょう。
さあ、残りあと1枚!











#708 / TICKET TO RIDE / 1969

★★★

Carpenters ticket to ride (320x320)

すべてはここから始まった。記念すべきデビューアルバム「涙の乗車券」だ。
イチオシがビートルズのカバーってトコがちと悲しい。
ほぼオリジナル曲なんだからアルバムタイトルにすることなかったじゃん!
さあこれで1st~7thまで紹介しました。できれば全部聴いてほしいね。ビートルズ同様世界遺産ですから。







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