Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

PRETTY MAIDS

PRETTY MAIDS(Denmark/丁抹)

#63 / RED, HOT & HEAVY / 1984

★★★★

Pretty Maids (320x320)

思い出深い第1次北欧メタルムーブメントのデンマーク代表はこのバンドで決まり。当時から北欧メタルという印象は薄いのですが…北欧圏でも南に位置するゆえ、スカンジナビアよりドイツあたりのメロディック・パワーメタルの要素が多いのかもしれません。中心人物はギターのケン・ハマー。今作がデビュー・フルアルバムです。ジャケのダサさはいかにも北欧メタルって感じがするね。イントロダクションの”カルミナ・ブラーナ/Carmina Burana”(ドイツの作曲家カール・オルフ作。そもそも「カルミナ・ブラーナ」は19世紀初めに発見された詩歌集)に続いて繰り出されるファストチューンの“Back to Back”を聴いてアドレナリンがブワーっと放出されるような感覚があるか否かが好みの分かれ目でしょうね。お約束の劇的ツインギターも炸裂します。まあ個人的にはこれだけで十分なんだけど。あからさまな北欧メロは感じられないかもしれませんが、“Waiting for the Time”(シングルカット第1弾)や“Queen of Dreams”あたりの歌メロは、数年後の北欧メタルの行く末を予見しているようで面白い。ちなみにどちらもオープニングと並ぶアルバムのハイライトといえるメロディック曲。先見の明があったってことだね。さすが後のメジャー級、この時点で他の北欧バンドとは一線を画していましたな。B-1 B-2にも再度疾走チューンを配し、バランスのとれたアルバムになってます。ひとつ問題があるとすればヴォーカル、ロニー・アトキンスの声質かな。ダミ声とまでは言わないが、このドスの効いた男臭いストロングスタイル歌唱は、好き嫌いが分かれるポイントになるでしょう。北欧メロを歌うには暑苦しいと思うのですが、いかがでしょう。THIN LIZZYが好きということで”Little Darling”をカバーしてます。原曲がシンプルだから出来もそれなり、他に奏りようがないって感じ。なぜこの曲を?



#679 / FUTURE WORLD / 1987

★★★★

Pretty Maids future world2 (320x320)

中古レコードを買いました。アルバムタイトルどんぴしゃのジャケですな。
総じていい曲を作ってるんだけど…ヴォーカルが曲に合ってないと常々思ってました。違う人が歌ったらもっと自分好みのバンドになるのに。惜しいよね。似たようなバンドとの差別化という意味ではいいのかもしれない。個性といえば確かにそうだけどさぁ、ハスキー系を通り越して何か濁ってるんだよね。この汚さ、HAREM SCAREMのハリー・ヘスも然りです。まあ突き詰めれば…単に好みの問題でした!





#878 / SIN-DECADE / 1992

★★★★

Pretty Maids sin-decade (320x320)

というわけで…JOHN SYKESの名曲“Please Don’t Leave Me”の傑作カバーを含む4thアルバムです。前作のポップ化で一旦見切りをつけてたから、コレ目当てで買ってコレばっかり聴いてたわけで…ところが蓋を開けてみるとカバー以外はハード路線復活で“Back to Back”的な曲はいいと思えました。それにしても相変わらず暑苦しい声だね。声ばかり気にしていると北欧産であることを忘れてしまいますな。件のカバーは抜群の出来。特にヴォーカルのナチュラルな出だしといつもの暑苦しいサビの対比ね。緩急自在じゃん!リラックスして歌ってるのが新鮮でいい。全体からは完全に浮いているカバー曲が起死回生の一発になってしまったのだから本人たちも訳が分からんでしょう。ヒットさせたくてポップ化してみたけど失敗して、元に戻したらシャレで入れたカバーが成功。まあ結果オーライってことで。



#1837 / JUMP THE GUN / 1990

★★★★

Pretty Maids jump the gun

DEEP PURPLEのロジャー・グローバーがプロデュースした問題の3rdアルバムですね。ドラマーが事故で重傷を負ったことによりイアン・ペイスが1曲叩いてます。前作もまあまあアメリカナイズされた作品で、あの北欧メタルを期待していただけにガッカリしました。EUROPEの件もあるので「やっぱりね」とも思ったけどね。中古とはいえレコードを買った作品でもあったので、結果的にはよく聴いたアルバムでした。同じ路線の素敵なジャケの今作ですが、プロデューサーのおかげで(せいで)よりアメリカナイズされた印象です。もはや北欧のグループという感覚は無いかな。ロニー・アトキンスのクセが強い声があるから当該バンドだと認識できるけども。ポップな曲はあれどコレといったキラーチューンが見当たらないのが痛いね。シンガーは個性的で、ハードなギターが鳴っていても、物足りなく感じてしまう。劇的な曲展開とかツインギターとか明確な北欧メロとか…。つまりですね、リアルタイム組としては元に戻ってほしいということなんだな。



バンド名検索

powered by Quick Homepage Maker 5.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional