MEMENTO MORI
MEMENTO MORI(Sweden/瑞典)
#2188 / RHYMES OF LUNACY / 1993
★★★★
メサイア・マーコリンとギターがCANDLEMASS解散後に結成したバンドのデビューアルバムです。ドラマーは、KING DIAMONDやMERCYFUL FATEで叩いていたスノーウィ・ショウで、その後もDREAM EVIL(ドラム)、THERION(ボーカル)、DIMMU BORGIR(ベース、ボーカル)などで活躍するマルチプレイヤーです。当時の日本盤にはカタカナで”ミメント・モーライ”(英語読み?)と表記されていました。あれから30年、今ではゲームアプリのおかげもあって、本来のラテン語の発音である”メメント・モリ”が定着しました。その意味は「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」というもの。忘れませんとも。何より今作が30年前の作品になってしまったという事実に愕然としますわ。メサイア(メシアmessiah:救世主)とは、随分と大袈裟な芸名ですが、その風貌は冠に違わぬド迫力(笑)。出自がドゥームメタルなので暗めの楽曲ではありますが、KING DIAMOND人脈のおかげか、そちら方面のHMに近い感じでドゥームより聴きやすいです。MSGのカバー(”Lost Horizons)も嵌っているからね。問題なのは朗々と歌い上げる呪詛系ボーカルでしょうね。これが大丈夫なら大丈夫。NEVERMOREのウォーレル・デインを一般調子にした感じかな。