Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

CHILDREN OF BODOM

CHILDREN OF BODOM(Finland/芬蘭)

#627 / HATE CREW DEATHROLL / 2003

★★★★

Children of Bodom hate crew deathroll (320x320)

デビュー作から気に入って暫くの間追いかけてきた(5作目で見切りを付ける)、アレキシ・ライホ率いるフィニッシュ・バンドの4thアルバムです。オープニング曲“Needled 24/7”のギターがこれまでになくアグレッシブで衝撃的な1枚でした。この曲だけは文句なしにかっこいい!COBのナンバーワン・キラーチューンだと思いますが、いかがでしょうか?デビュー当時こそメロデスの範疇で語られるバンドでしたが、この段階に至ってはアレキシが担当するデス声以外、デスの要素はございません。当然の帰結と言えるのかもしれませんが、上手いギタリストを擁するメロデスバンドは、始まりこそデスメタル寄りのアルバムを作るけれど、徐々に普遍的なヘヴィメタに戻っていくよね。ARCH ENEMYのウリがアモット兄弟のツインギターだとするならば、こちらはアレキシのギターとヤンネ・ウィルマンのキーボーのソロバトルがウリ。まあどちらのスタイルもジャンルが違えば王道なんだけどね、例えばメロデスおよびアグレッシブ系の括りで考えると珍しいってことになるわけだ。他人が勝手に括ったジャンルに騙されることなかれ!スラッシュメタルやアグレッシブなスピードメタルが好物ならお勧めのバンドでございます。デビュー作から徐々に変化させてきたものがいい塩梅でブレンドされた、これまでの集大成的な作品だと思う。



#1448 / HATEBREEDER / 1999

★★★★

Chidren of Bodom hatebreeder (320x320)

いたるところに湖がある湿地国のイメージですが、首都ヘルシンキの近くにボドム湖というのがありまして、その昔そこで殺人事件が起きたそうです。13日の金曜日的な事件で、生き残った一人が疑われたりしたらしいですが、未だジェイソンは見つかっていない(未解決)とのこと。バンド名の由来は件の湖なわけね。というわけで、御存知アレキシ・ライホ率いるメロデスバンドの絶好調2ndアルバムです。メロデス度はデビュー作から更に薄れ、ギターの露出(特にソロの尺)が一気に高まりました。スピードメタルのそれに近づいたのは個人的にありがたい。レコーディングでは2本ともライホが弾いているのかもしれないが、ツインギターも効果抜群だ。キーボーがバックを彩る北欧シンフォ系とは一味違うところがミソで、ここのキーボー(ヤンネ・ウィルマン)はギターと超絶バトルも繰り広げちゃうんだな。こうなるとメロデスという括りに無理が生じてくるけれど…ギリかな。ライホのデス声もスラッシュメタル系にありがちな、メロがある吐き捨て型だし…やはりアグレッシブなスピードメタルという形容になるのか。STONEのカバーを収録しているあたり、ボドム湖の子供たちの好みはデスじゃなくスラッシュなのでしょう。ライホは今作に先駆けSINERGYのデビュー作をレコーディングしており、彼女のキンちゃんをヴォーカルに立て正統派のヘヴィメタを奏っています。棲み分けは大事だよね。同一路線じゃ意味がない。ちなみにキンちゃんは作詞とスクリームでこちら側にも参戦。ん?棲み分けは!?(笑) 



#1711 / FOLLOW THE REAPER / 2000

★★★★

Children of Bodom follow the reaper (320x320)

これまでよりシンプルに仕上がった3rdアルバムです。プロデュースはHYPOCRISYのピーター・テクレン。コレを聴くと前作はまだメロデスだったんだなと気付くね。メロデス必須要素のメロディックなバッキング・リフがあったもの。あとは曲の展開かな。今回はプログレッシブな曲構成を敢えて避けた感じ。ゆえに今作こそが脱メロデス・アルバムでした。ですが、別の意味でキャッチーだったりするかな。アグレッシブさは失われていないし、音質は良くなったし、個人的にはメロデス時代に軍配を上げたいですが、これは好みの問題でしょう。好例となった映画のサンプリング音源、今回はエクソシスト3だそうだ。3!? 何故3?名作「チューブラー・ベルズ」の1作目、ダブルデートで映画館に行った想い出込みの2作目、申し訳ないが3作目の印象がまるで無い。観てないはずはないけれど覚えてないわ~。それにしても映画のサンプリング好きだねライホ君。そもそも映画が好きで、そこからソングライティングのヒントを頂いているのかな。これ以降メロデス要素は消えてしまいますが、次作はこれまでの融合発展型をいう感じでお勧めです。高音質維持の暴虐メタル炸裂。



#1842 / SOMETHING WILD / 1997

★★★★

Children of Bodom something wild

2020年12月末、アレキシ・ライホが41歳の若さで亡くなりました。現在のところ死因は不明。長いこと懸鼓問題を抱えていたとだけ公表されていますが…。というわけで今回は、ライホ18歳のときにリリースされた衝撃のデビューアルバムをご紹介。これはね、久々に凄いのが出て来たなと思ったよ。とりあえずギターバンドなのは間違いないとして、概ねメロデスに括られるであろう北欧メタルであり、魅力的だったのはメロデスなのにメロデスじゃないところ(笑) テクニカルなギターとキーボー、アグレッシブな曲展開。後の変化を考えると、メロデスと呼べるのは今作だけかもね。ギターによるメインリフ(メインテーマ)や同氏によるデス声(聴きやすい部類)というメロデス要素。でも、肝心の(むしろ個人的には厄介な)ブラストビートやトレモロリフが無いから厳密には皆が想像するメロデスとは違う。かといって往年のスラッシュメタルでもないし…。個人的にはANNIHILATORあたりと同じ範疇に括ってますが。鍵盤のヤンネはレコーディング直前にヘルプとして雇われたそうで、きっとライホのプレイに衝撃を受けたのでしょうね、その後正式加入しました。ボートラ(バンドのテーマ、オリジナル・シングル・バージョン)が素晴らしいです。同じくボートラのSEPULTURAのカバー”Mass Hypnosis”(「BENEATH THE REMAINS」収録曲)を聴いて気付いた。スラッシュメタルの吐き捨て型も、メロデスのデス声もあまり好きじゃないが、メロデス系の吐き捨ては大丈夫なんだなと。セパルトゥラのカバーをチルボドが演るとかっこいいです。本家にない鍵盤がポイント。デビュー作でバンドの方向性を示して、2ndで躍進を遂げるってパターン多いよね。ミニアルバムでその片鱗を窺わせる例も少なくない。で3rdあたりで早々と路線変更すると。このバンドも概ねそういう変化をしたように思います。個人的にイチオシは2枚目、次が4枚目、そして1枚目→3枚目という順位ですが…メロデスが好物でないなら4枚目がイチオシ。迫力漲るギタープレイが聴けるアグレッシブ・メタル作品です。デス声じゃなく、キーボーレスのツインギター体制なら、更なるフェイバリット作品となったはず。5枚目を最後に聴かなくなってしまいましたが、現状がどうなっているのか気になるところ。



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