UNDER THE SUN
UNDER THE SUN(US/米)
#1731 / UNDER THE SUN / 2000
★★★★
MAGELLAN、SHADOW GALLERY、CAIROなどがけん引したマイク・ヴァーニーのマグナ・カルタより、ミレニアム・イヤーにリリースされた期待のプログレバンドのデビュー・アルバムです。RUSHでお馴染みテリー・ブラウンがプロデュースということで期待の大きさが窺えます。前出新世代プログレバンドと比較すると、かなりプログレ寄りの方向性なのがよろしい。そもそもギターヒーロー発掘人のレーベルだから、ハードなプログレというイメージがある中、原点回帰の使命を帯びたバンドなのでは。強いて言うならMAGELLAN魂を受け継ぐ「伝承」の伝承って感じ。内容は…ジャジーで、ブルージーで、クラシカルで、トラッド・フォークで、ケルトで…とまあ、新世代(実は10年選手)の特権でプログレ方面の美味しいとこ取り状態が繰り広げられております。ギター&ヴォーカルを担当するブレーン氏曰く「シネマティック・オーケストラル・アート・ロック」だそうです。大憲章ゆえやはりギターは時折激しめ且つテクニカル。歌声は…曲調によってジョン・アンダーソンだったり、場合によってオジー・オズボーンだったりと変幻自在なのだが、概ねピーター・ガブリエルでしょうか。ということはつまりGENESIS的要素が多いのかも。