Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

UDO

U.D.O.(Germany/独)

#976 / ANIMAL HOUSE / 1987

★★★★

UDO animal house (320x320)

ACCEPTを脱退したウド・ダークシュナイダーが新たに結成した自身の名を冠したバンドのデビュー作です。メンバーはSINNERのギター、WARLOCKのギターとベース、あとはトーマス・フランクというドラマー。妙な話だがACCEPTが楽曲を手掛けている。それどころか1曲はACCEPTがレコーディング。円満脱退ということなんでしょうが、そうなるとこれはもうACCEPTのアルバムみたいなもの!? 本家がコマーシャルな方向に舵を切ったため本来のACCEPTの音楽性を引き継いでいるのがU.D.O.という図式が何とも面倒くさい。ACCEPT一本でいいんじゃね?と突っ込みたくなる。ギタープレイは元のバンドよりテクニカルで近代的。もっともギタリストの良し悪しはそこじゃないけどね。とにかく死初期ACCEPTとほぼ変わらない漢メタルですが、ウルフ・ホフマンのクラシック風味を知ってしまった故、ちょっと物足りない気がしないでもない。でもそんな些細なこと気にするなと言わんばかりに唯一無二の悪声(笑)を放出する喉力が凄い。今作のハイライト、少女コーラスが活躍する“They Want War”のPVはよく覚えてます。戦争ごっこに熱中する少年たちを見つめながら少女たちが繰り返す…♪They are blind and they can’t fight they want war♪



#1989 / MEAN MACHINE / 1989

★★★★

UDO mean machine

ウド以外にはSINNERのギターだけが残り、WARLOCKのギターがこれまたSINNERのギターに、ドラマーはRUNNING WILDに交代、そしてベースも交代した2ndアルバムです。今作を聴くと前作は、今後ウドとACCEPTはこういう形で進んでいきます宣言にすぎなかったことに気付く。メンバーもレコーディングのみで固定していなかったみたい。そういえば例の”They Want War”のPVも、ストーリー仕立てゆえメインキャストは少年少女たちだったけれど、メンバーで参加してたのはウドとギタリストだけだったよね。本腰を入れてレコーディングに臨んだとみえて、個人的にはこっちの方が断然いい。脇を固めるメンバーもすっかりACCEPT気取り。特にSINNERチームが繰り出すギターが素晴らしいです。やっぱACCEPTはツインギターであり、その全盛期を知っているだけに、ウルフ・ホフマンのプレイもよく理解してらっしゃる。前作が「BREAKER」以前の音だったとすれば今作はそれ以降の音。初期のACCEPTが全盛期を迎える過程が再現されているみたい…ん?ACCEPT2周目になってるね(笑) まあ出来がいいなら2周でも3周でも大歓迎。ウドは後にACCEPTへ復帰します。しかし再度解散してU.D.O.を再結成。ACCEPTも新ヴォーカリストにT.T.QUICKのマーク・トーニロを迎えて再結成。どうやら意見が合わないのはウドとウルフらしい。



#2155 / TIMEBOMB / 1991

★★★★

UDO timebomb

SINNERのツインギターの片割れが脱退して、残ったSINNERが一人でギターを担当した4thアルバムです。前作で、ACCEPTが解散したことによってACCEPTに寄ってしまった音楽性を軌道修正、前作同様にステファン・カウフマンがプロデュースを務めましたが、これまでで最もスピードに拘ったアグレッシブな作品になりました。ミッドテンポは最後の1曲くらい。ウドに関してはいつも通り。幕開けの”Metal Eater”からウド印丸出しのHMを展開、期待を煽るに十分な楽曲だ。今作に限ってはウド以上に、一人残された(といっても、前作「FACELESS WORLD」も一人で弾いたらしいけど)マティアス・ディートのギターが印象的でした。一人二役のバッキングも、同じくリードプレイもカッコいいよ。モーツァルトがかくし味の”Back in Pain”とか、スピード感に拘った”Kick in the Face”のソロは名演ですね。かくしてACCEPTとの差別化は明確になりましたが…元LIVING DEATHのフランク・フリケをサポートギタリストに迎えてのツアー後、なんとウドが引退を宣言し、U.D.O.は解散してしまいます。ところが、翌年には引退宣言を撤回、再結成ACCEPTに参加するという何とも目まぐるしい立ち居振る舞い。話はこれで終わらず、97年にはステファン・カウフマン(ギターに転向)とU.D.O.を再結成しちゃっうのね。その後はメンバーチェンジを経つつ現在まで存続、2015年からドラマーにウドの息子が、2023年からベーシストにはピーター・バルテスが参加している。6thアルバム「No Limits」を最後にUDOは聴かなくなってしまいましたが、ピーターのヴォーカル曲が収録されるのなら、ニューアルバムは是非とも聴いてみたい。



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