POPOL VUH
POPOL VUH(Germany/独)
#1064 / HOSIANNA MANTRA / 1972
★★★★
ポポル・ヴーと読みます。何らかのプログレ関連本を呼んで買ったか、レーベル買い(キングレコードのユーロぴアン・ロック・コレクション)だったか忘れてしまいましたが、ジャーマンプログレを語るうえで欠かせない名盤だそうで。鍵盤奏者フローリアン・フリッケという人のプロジェクトのようなもの?どうやらアルバム毎にかなりカラーが違うみたいね。これまでのシンセから一変、今作はピアノを中心としたアンビエント・ミュージックの先駆けとされているようです。まずリズム楽器が無いのね。ピアノ、チェンバロ、ギター、オーボエ、ヴァイオリンなどで音を重ね、ソプラノ・ヴォイス(ドイツに帰化した韓国のヴァイオリン奏者ユン・イサンの娘だそうです。お父さんの…金日成との交流→東ベルリン事件→大統領特赦…激動の人生に興味を持ったらwikiで検索)が歌うミサ曲みたいな雰囲気も。デヴィッド・ギルモアの如きブルージーなギタープレイ(ヴァイオリン奏法とか)もあるのですが…これは特殊なプログレと言っておきますね。UKやイタリアの王道プログレをすっ飛ばして聴く音楽ではございません。言わば上級者向けです。もしくは癒されたい人専用でしょうか。とりあえずロックでないことは確かなので。宗教色はそれほど感じられませんが、そちら系のBGMとしても成立しそう。泥酔してたら陶酔の領域まで導いてくれるかもしれない。ENYAとか好きならイケるんじゃないかしら。