MIDNIGHT SUN
MIDNIGHT SUN(Sweden/瑞典)
#1853 / NEMESIS / 1999
★★★★

シンガーのピート・サンドベリ(一瞬MADISONからのALIEN等)とベースのヨナス・レインゴールドが結成した北欧叙情派メタルバンドの3rdアルバムです。ギターが新星マグナス・カールソンに、ドラマーもBAD HABITのハイメ・サラザールに交代しました。北欧叙情派の面目躍如、まず歌メロがいいね。特にアルバムど真ん中8曲目の”Dreams”は、北欧を超越した(笑)意表を突く歌メロが凄い。ここでギターを弾いているのは前作に続いてゲスト参加のジョン・ノーラム。それもあってEUROPEの名曲”Seven Doors Hotel”をカバー(ノーラムは弾いてない)ということになったのでしょう。もう一つこれもカバーと言うのかしら”Ave Maria”(グレゴリオ聖歌などのミサ曲のほか、シューベルトをはじめ多くの作曲家による作品あり)も演ってますけど。前作も良かったけど、今回は楽曲が様式美系に振れており個人的には好き。ヨナスやピートの意図した方向性なのかもしれないが、突き詰めればマグナス効果だと思う。テクニカルなギタリストありきのジャンルだからね。期待通りかなり激しく弾きまくってます。新世代のギターヒーロー現るの巻。ジャケも芸術性が高まって断然良くなったね。