MARTHA VELÉZ
MARTHA VELÉZ(US/米)
#1571 / FIENDS AND ANGELS / 1969
★★★★

タイトルのFiendは“フィーンド”という発音で概ね「悪魔」の意味らしい。悪魔と訳される単語はSatan, Devil ,Demon、Baphometなど色々あり、主観的なイメージでなんとなく使い分けておりますが、その差は語源の違いであると思われ、要するに地域によって畏怖の対象を指す呼び名があるのかなと。特にヘビメタを聴いてると、嫌でも悪魔系の単語は目にします。SATANやDEMONというバンドは存在したし(まだいるのか?)アルバムや曲のタイトルに使われることもしばしば。サタニック系なる音楽ジャンルもありますな。そんな中FIENDは初めて見た気がする。パッと見FRIENDSに見えるよね。ほとんどの日本の中学生にはフレンズに見えるに違いない。余計な話が長くなってしまいましたがマーサ・ベレツです。貫禄、雰囲気ともに抜群のシンガーです。英国ブルースな楽曲に絶叫系ヴォイスとなれば、やはりジャニス・ジョプリンが近い所でしょうか。短いアカペラ曲もジャニスを想起させる。69年リリースだから、間違いなく、ジャニスを継ぐ者の一人だったでしょうね。加えて英国人演奏陣が豪華です。まずCREAMから、エリック・クラプトン師匠、彼のたどたどしいギター(笑)が聴けます。同バンドからジャック・ブルースも参加。そしてFREEからポール・コゾフも参戦。その他の参加者たちも後にビッグネームに名を連ねる、当時新進気鋭のミュージシャン達らしいです。