GRYPHON
GRYPHON(UK/英)
#1071 / GRYPHON / 1973
★★★★
王立音楽院出身者を中心に結成された、古楽器を使った中世音楽がウリという稀有なプログレグループのデビュー作です。拙い知識で同じような括りの音楽性を探してみると、陰のTHIRD EAR BANDに対して陽のGRYPHONという感じの音楽なのかなと思う。陽気な古楽ロックの源となるリコーダーは、4人のメンバー中なんと3人が担当しています。あとはクラムホルンという木管楽器を使用しているのも特徴となっています。バグパイプみたいに鳴っているのがそうなのかな。ともかく、ダダでさえ特徴的なプログレッシブロック界にあって、更に珍しいジャンルを模索している人にはぜひ一聴をおすすめします。「何だこれ!?」ということになっちゃう可能性も高いけどね、まあその辺は紙一重の世界なので。ちなみに…ヴォーカルが入るとモンティ・パイソンみたいになってしまいます(笑) やっぱモンティ・パイソンの方が歴史は古いらしい。間違いなく珍品ですが、難解な作品でもなく、基本が「陽」だから印象は良い。今作はコンパクトな曲で纏まってますが、プログレ本でよく見かける3rdは長編4曲入り。聴いてみたいね。