GRAVESTONE
GRAVESTONE（Germany/独）
#2176 / CREATING A MONSTER / 1986
★★★★
アルバムデビューが79年なので、なんとACCEPTと同期になる、ジャーマンメタル第2世代バンドなんですね。ちなみに第1世代のSCORPIONSはマイケル・シェンカーの助けを借りて、「LOVE DRIVE」をリリースした年。その5thにしてラストアルバムです。初期はプログレッシブな方向性で、途中からマティアス・ディート（UDOに加入するのも頷ける）が加わってHMに移行したバンドですが、すでにSINNERに引き抜かれた後の作品になります。アルバムのハイライトはオープニングの”Masters of the Earth”で間違いなし。あとは、アコギで始まる長めの導入部が果たして必要なのか疑問は残るものの、印象的なサビメロ一発で乗り切る”Creating a Monster”でしょうか。とりあえずこの2曲の出来はいい。次点としてはスピードチューンの”Danger”あたりか。レコードを借りてカセットテープに録音、お気に入りをさらにダビングしてベスト盤編集という一連の流れでしたね。力強く伸びやかなハイトーンヴォーカル。その気になればマーシフル・フェイトくらいの高音が出せそうだ。ギターの2人もそこそこカッコいいプレイを聴かせてくれるし。ベスト盤で聴く限り、今作の出来が一番良さそうなだけに、これで解散してしまったのは残念。なんか2019年に再結成してるらしいけどアルバムは未発表ですな。
