FLINTLOCK
FLINTLOCK(UK/英)
#1492 / STAND ALONE / 1979
★★★★

まず紹介すべきはデビューアルバムなんでしょうが…安い盤を求めつつの中古購入となるとなかなか思い通りに事は運ばない(笑) BCRやBUSTERやHELLOほどの想い出もないからまあいいやと思って入手したのは4thでラストの「青春の仲間たち」でした。ジャケやタイトルはデビューアルバムっぽいんだけどね。同時期のローラーズに倣ってアイドルポップからの脱却が図られており、お目当てのアイドルポップではなかった。ROSETTA STONEはテクノ風味で個性を主張しましたが、こちらはストリングスを使ってきたね。ヴォコーダーやメロトロンまで駆使して、飽きさせない工夫が成されております。ぶっちゃけ“青春の夜明け/Dawn”以外記憶にないグループでしたが、これはこれで結構楽しめた。アイドル路線の名残があるカバー曲“Mony, Mony”は聴き覚えがあるような気がしたが、どうやらビリー・アイドルのバージョンが耳に残っていたらしい。同じくストーンズのカバーは馴染みなし。2曲のインストも斬新…と思いきや、どうやら同バンドの定番らしいです。過去のアルバムでもA面ラストはインストの定位置だそう。展開のあるプログレッシブな力作とストリングスアレンジされたほのぼのした2作。ラストシングルの“愛しのマグネット”がボートラ収録されており、これが素晴らしい出来だけに解散はとても残念。