EVERON
EVERON（Germany/独）
#1741 / FLOOD / 1995
★★★★
オランダのSI MUSICが発信するのは総じてNEOポンプ（華麗な）ロックというイメージでしょうが、時折毛色の違うものが混じっているので侮れない。そんなアルバムの一つがこのジャーマン・ハード・シンフォバンドの2ndです。強いて言うならNOVALISの系譜かな。オープニング曲にやられたね。＃1”Under Skies…”から＃2”…Of Blue”とクレジットされていますがタイトルからしてニコイチだね。GREAT WHITEのOnce bitten…twice shy的な。まず”チューブラーベルズ”みたいなイントロからグレッグ・レイクみたいな歌が入ってくる。そこから徐々にギターやシンセやベースが参加して盛り上がり、ダメ押しにゲイリー・ムーアみたいなギターが切り込んでくると。この曲こそがEVERONの集大成でしょう。特筆すべきは全10曲中9曲まではグレッグ・レイク節が炸裂しているということ。上手いとは思わないが、歌メロおよび歌いまわしが劇似です。よってどうしてもシンフォなEL＆Pのようでもあり、RUSHのようでもあり、最後まで面白く聴けてしまいました。ラストのタイトルチューンだけはソナー音等のSEが入ったアルバムのアウトロ的内容です。今作を機にデビュー・アルバムと3rdも聴いてみましたが…ジャケはデビュー作に軍配を上げるけど内容はコレが一番かな。レイク度の高さと、ギターのハードさがいい。
