Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

DEATH ANGEL

DEATH ANGEL(US/米)

#351 / ACTⅢ / 1990

★★★★

Death Angel act iii

個人的お気に入りベイエリアスラッシャーのイチオシ盤は、巷間囁かれているのと同様に、この「第三幕」になります。アコギも使い、ファンクの要素も取り入れつつ、ストップ&ゴーのメリハリも効いており、スラッシュビートも要所要所で炸裂する。いい意味で、以前のようなスラッシュメタル一辺倒という感じから脱却した飛躍盤となりました。90年はレコーディングテクノロジーの革命でもあったのでしょうか。この音質は、マックス・ノーマンの手腕だけではない気がする。聴きやすくて迫力が増しているのだから言う事なしだよね。バンド名はヒトラーの側近だったヨーゼフ・メンゲレにちなんだものでしょうか。アウシュビッツで人体実験を行ったメンゲレは「死の天使」と呼ばれていました。ちなみにデビューアルバム「THE ULTRA-VIOLENCE」はレコードを買いましたね。ドラマーのアンディ・ガレオン(今はギャレオン表記)が当時14歳とかで話題になってたし。その後ガレオン君の大怪我などがあり、長いブランク(THE ORGANIZATION時代)を経験。癌で闘病中だったベイエリアスラッシャー仲間のチャック・ビリー(TESTAMENT)の為のベネフィットイベント「スラッシュ・オブ・ザ・タイタンズ」をきっかけに復活、未だ現役で頑張っている。高音質時代の今だからこそ新譜に期待が膨らむってもの。目下の最新作は2019年の「HUMANICIDE」らしい。願わくば、EXODUSやTESTAMENT同様に、この最高傑作のリ・レコーディングを期待したいところ。もちろんオリジナルメンバーが望ましいけれど、2021年時点でのメンバーは全員親戚同士(フィリピン系アメリカ人。オゼグエダ、カヴェスタニィ、アギュラー、シッソン…たしかにあまり聞かないファミリーネームだね)らしいから、それはそれでGYPSY KINGSみたいでいいかも。



#625 / THE ULTRA-VIOLENCE / 1987

★★★★

Death Angel the ultra-violence (320x320)

ドラマーのガレオン君が中2かよ!?ってことに惹かれてレコードを買っちゃったんだね。(じゃあまだ40歳くらいか!若いな)ただ当時はそれほど入れ込んだ覚えはありません。前年がBIG4の名盤ラッシュだったからタイミングが悪かった。1曲か2曲お気に入りカセットテープに録ったくらいかな。とにかく音質がね~。たとえスラッシュでも最低限の音質はクリアしてほしいわけ。特に低音。そういうわけだから…個人的にはやっぱり現在のDEATH ANGELの方が好きってことになっちゃう。リレコーディングだと別物が出来上がったりするから(それはそれで面白いから実は大歓迎)オリジナル音源をいじくり倒してリミックス&リマスター願いたし。



#940 / FROLIC THROUGH THE PARK / 1988

★★★★

Death Angel frolic through the park (319x320)

デビューアルバムのLP購入に始まり最新作に至るまで全スタジオアルバムを聴いていると思いきや、コレが抜けてたことに気付き…最近ようやく安価なCDを入手することができました。音質が少々迫力不足なのは致し方なし。その点だけは近作と比べちゃうと辛いね。このバンドも歌えるヴォーカリストがいるんだよ。ギターもメロディックな要素がそこかしこに聴かれるのが特徴かな。衝撃?のデビュー作と名作「ACTⅢ」の間だから一応聴いておかないとでしょ。その後空白の13年を経て2004年に再始動。現在に至るまでコンスタントに良い作品をリリースし続けておりますな。DEATH ANGELもベイエリアってことでいいよね。それにしても、四天王に次ぐバンドたちの多くが現役で頑張っているのは実に喜ばしいです。しかも四天王と違って頑なに昔のままってのがいいじゃんか。



#1660 / THE ART OF DYING / 2004

★★★★

Death Angel the art of dying (320x320)

前作「ACTⅢ」から14年振りの復活作です。ガレオン君の大けが、ヴォーカルの脱退、色々あったみたいだけどよくぞ復活してくれました。アコギで始まる1曲目だけで大満足。待ってましたのキラーチューンですね。もちろん定番のファンク要素もあり、バラード系もありで、これがDEATH ANGELだ。チャック・ビリーのベネフィット・イベントからのベイエリア復活組は本当に凄いね。チャックの闘病生活に気合を注入されたに違いない。今作は終盤にもお楽しみがありました。まあ普通に聴き進むとヴォーカルの異変に気付きます。普通声で歌うとこうなるのかくらいに思っていると、最後の最後でまた声が変わるもんだから、しかもいい声だからね、さすがにコレはゲスト・ヴォーカルだろうと。正解は…メンバーがヴォーカルを回していたのでした。まず#8がガレオン君。曲自体がガレオン君のもので、なかなか艶のある声を聴かせます。#9はベーシストが担当。シンガーのマーク・オゼグエダの高音部分をカットした、スラッシュメタル系でよくいる感じでこちらも及第点。そしてラス曲#11のヴォーカルはリード・ギタリストによるもので、ジェフ・スコット・ソート似の素晴らしい声質。一瞬ジェフがゲストかと思ったくらいだもの。メンバーの4/5がリードヴォーカルを回すなんて楽しそうでいいよね。ベイエリアに於けるバンド間の仲良しエピソードの縮図を見た気がします。素敵やん。



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